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アイリスオーヤマ、設定もWi-Fiも不要で音声操作できるエアコン

airwill(エアウィル) GVシリーズ

アイリスオーヤマは、独自の音声認識システムを採用し、Wi-Fi環境や設定も不要で、設置後すぐに音声で操作できるルームエアコン「airwill(エアウィル) GVシリーズ」を5月29日に発売する。

ラインナップは適用畳数9畳「IAF-2204GV」、同12畳「IAF-2804GV」、同17畳「IAF-4004GV」、同23畳「IAF-5604GV」の4機種。参考価格は順に、60,800円 、84,800円、99,800円、128,000円。

設定やネット環境不要で音声操作が可能なルームエアコン。また、搭載するみはりモードでは、快適な室内温度を維持しエアコン停止中の体調不良を防ぐとする。

音声認識回路とマイクを内蔵した音声操作リモコンが、ユーザーの指示内容を赤外線コードに変換した信号としてエアコンに送るという。ウェイクアップワードの「ねえ、エアコン」または「はい、エアコン」の後に、あらかじめ指定された12種類の操作ワードを音声操作リモコンに向かって発話するだけで、電源のオン・オフや温度調整などを簡単に操作できる。

スマートスピーカー使用時と比較して音声認識から操作までの応答が速く操作が容易で、利便性が向上しているという。

音声操作リモコン
手がふさがっていても音声で操作できる
スマートスピーカー経由よりも応答が速いという
あらかじめ指定された12種の操作ワード

リモコンには、温度・湿度センサーを内蔵。部屋の高温・多湿を感知し、自動で冷房運転する「高温多湿みはりくん」を搭載する。リモコンの「みはりモード」ボタンを押すと同機能が作動し、室内機の表示部の「みはりランプ」が緑色に点灯する。

同機能はエアコン停止中に、室内温度が28℃以上、または室内温度が23℃以上で湿度が高い時に、最適な風量と風向設定で自動的に冷房運転を始める機能。これにより、快適な室内温度や湿度を維持し、エアコン停止中の体調不良を防止できるとする。

「高温多湿みはりくん」機能は、エアコン停止中に室内温度が28℃以上、または室内温度が23℃以上で湿度が高い時に、自動で冷房運転を始める

そのほか「おやすみモード」を搭載。冷房・暖房モード時に設定すると、就寝はじめの時間帯は設定温度どおりに運転し、寝ついた頃から徐々に温度を調整。就寝時の冷やしすぎや暖めすぎを防ぐという。

また停止状態で内部清浄ボタンを押すと、室内熱交換器を凍結・解凍し、清潔に保つとする。

リモコンの手元温度ボタンを押すと、リモコン周辺の室温をエアコンの全面パネルに表示する。

「おやすみモード」の運転イメージ
室内熱交換器を凍結・解凍し、清潔に保つ
リモコンで計測した室温を、エアコン全面に表示

室内機のサイズは798×222×295(幅×奥行き×高さ)。重さは10〜11kg。冷房時の定格能力は2.2〜5.6kW、定格消費電力は490〜1,650W。専用音声操作リモコンのサイズは68×29×85mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約60g。

各モデルと仕様の詳細

同社は2017年4月に大型白物家電事業に参入。第一弾として無線LANを内蔵しし専用のスマートフォンアプリを通じて遠隔操作できるルームエアコンを、続いて昨年5月には、スマートスピーカーを通じて音声操作できるモデルを発売している。

無線LANを内蔵して利便性を高めたことで、単身・少人数世帯のユーザーを中心に好評を博したという。だがその一方で、一部のユーザーからは無線LANへの接続や機器の初期設定、アプリ操作が難しいという不満の声があった。そのため今回は、新たに独自の音声認識システムを搭載し、設定やWi-Fi環境がなくても音声操作できる「GVシリーズ」を発売したという。

この独自の音声認識システムを搭載した同社家電製品は、シーリングライト4Kテレビサーキュレーターに続く第4弾となる。