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ダイキン、室温28℃でも湿度を下げれば疲労軽減に有効と実証

ダイキンのエアコンは湿度に着目

理化学研究所とダイキン工業の連携組織である「理研BDR-ダイキン工業連携センター」は、室温28℃でも湿度を下げれば疲労軽減に有効であることを実証したと28日に発表した。

両社は2017年より取り組んでいる快適で健康な空間づくりに向けた共同研究において、夏季のオフィス環境における快適性や疲労の改善に有効な温度と湿度を検証。特に疲労への影響に着目して実験を行なったところ、室温28℃でも湿度を55%以下に保てば快適性が向上し、さらに40%以下であれば疲労も軽減できることが実証されたという。

体感温度については、28℃条件では湿度を55%以下にすれば、より涼しく感じられることが確認されたという

室温が上がると心拍数や自律神経活動など、体温調節機能に関わる生理的な負荷が高まる一方、同じ温度であっても湿度を下げることで心身の負担を軽減できる可能性が示されたとしている。特に28℃や30℃など暑さを感じやすい環境においては、湿度を下げることで、体感温度が低下することを確認し、それに伴い不快感や疲労が軽減されることがわかったという。

快適性については、26~30℃までの幅広い室温条件において、湿度を下げることで不快感が軽減されるという結果に

これらの結果から、調湿機能の付いたエアコンや換気設備、除湿器を上手に活用することで、夏のオフィスをより一層、快適/健康な空間にすることが期待できるとした。なお、湿度コントロールが難しい環境においては、室温を26℃まで下げることで、快適性の向上や疲労の軽減といった効果が見込まれるという。

疲労感については、室温28℃、湿度40%の条件下において顕著に低下、55%以下でも軽減の傾向だという