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真夏の換気、こまめなエアコンON/OFFよりつけっぱなしがお得? ダイキン調査

「エアコンつけっぱなし」に関する調査

ダイキン工業は、「夏場の日中にリビングの窓開け換気をする場合、エアコンの運転はどうしたらいいの?」をテーマに調査を実施、結果を24日に公表した。真夏の日中に窓を開けて換気する場合、エアコンをつけっぱなしにしたほうが、こまめにオン/オフするよりも消費電力量が少なく済むという結果が出た。

同社が2011年6月より実施している「ダイキン 空気のお悩み調査隊」の活動で実施したもの。「真夏の日中、窓開け換気をする/しないで、エアコンの消費電力はどのくらい違う?」および「真夏の日中、窓開け換気をする場合、エアコン“つけっぱなし”の方が消費電力は少なくてすむ?」の2つについて調査した。

コロナ禍で、住宅で過ごすためには定期的な窓開け換気が必要とされるが、調査では、換気をしながらエアコンを使用すると、換気しない場合に比べて電気代は上がってしまうという結果が出ている。

ダイキンは「できるだけ消費電力を抑えられる適切な方法でエアコンを運転することが大切」として、窓開け換気をする際にエアコンをつけっぱなしにした場合と、こまめにオン/オフした場合で消費電力を比較。その結果を発表した。

20畳のリビングダイニングで検証

窓開け換気をすると、しない場合に比べて消費電力量はどれだけ増える?

「真夏の日中、窓開け換気をする/しないで、エアコンの消費電力はどのくらい違う?」調査は、真夏の日中(7~19時)にエアコンをつけっぱなしの状態で、30分に1回、5分間の窓開け換気をした場合としない場合の消費電力量を比較。

その結果、窓開け換気をした場合の消費電力量は5.52kWh、しない場合は4.02kWhとなった。電気代に換算すると、窓開け換気をした場合は約40.5円高い約149.0円となる。

窓開け換気をした場合としない場合の比較

窓開け換気をした場合は、電気代が高くなってしまう一方で、エアコンをつけっぱなしにしていることで温度推移は快適な温度範囲に収まっていたという。「できるだけ消費電力を抑えられる適切な方法でエアコンを運転することが大切」とした。

窓開け換気をする場合は、エアコンをつけっぱなしにしたほうが消費電力量が少ない

次に、窓開け換気をする場合はエアコンをつけっぱなしにしたほうがよいのか、こまめにオン/オフしたほうがよいのかを調査。真夏の日中(7~19時)に30分に1度、5分間の窓開け換気を実施し、エアコンをつけっぱなしにした場合と、換気時に電源を切り、換気後に電源をオンにした場合で消費電力量を比較した。

こまめにオン/オフした場合の消費電力量は7.51kWh、エアコンをつけっぱなしにした場合は5.82kWhと、窓開け換気をする場合はエアコンをつけっぱなしにしたほうが消費電力量が少なかった。電気代に換算すると、オン/オフした場合で約202.8円、つけっぱなしの場合で約157.1円となり、1カ月に換算すると約1,371円低い結果になった。

エアコンをつけっぱなしにした場合とオン/オフした場合の比較

また、室内温度の推移でも、つけっぱなしのほうが窓開け換気をしていても温度の変動が少なく、室内が快適な温度に保たれていることが判明した。

ダイキンは「窓開け換気時のエアコンはつけっぱなしが省エネ性と快適性の両面から正解といえそう」とアドバイスしている。

つけっぱなしにしたほうが電気代を抑えられるという