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アイリスオーヤマ、無線LAN内蔵のエアコンで大型白物家電事業に参入
2017年4月13日 15:13
スマートフォンから直感的に操作できるエアコン
アイリスオーヤマは、無線LAN内蔵のルームエアコンを4月28日より発売する。適用床面積が10畳用の「IRW-2817C」と6畳用の「IRW-2217C」の2機種で、価格はオープンプライス。参考価格は、順に99,800円、79,800円。
無線LANを内蔵し、外出先からでも本体の操作ができるエアコン。専用アプリ「Net Home Plus」で温度、運転モード、風量、設定温度などの操作ができるほか、外出先さら室温を確認することもできる。帰宅前に外出先からエアコンの操作をし、あらかじめ快適な室温にすることも可能。
専用アプリでは生活リズムに合わせた細やかな温度設定が可能。睡眠中の温度設定を1時間ごとに任意で設定できる睡眠モードでは、就寝中の冷えすぎを防いだり、起床に合わせて室温を上げるなど、快適な睡眠をサポートするという。
さらに年齢層に合わせた設定も可能。若者、お年より、子供の3つを用意する。
起床や外出、帰宅などのスケジュールに合わせたON/OFFタイマーもスマートフォンの画面で直感的に操作で設定できる。
エアコン本体の機能としては、人がいなくなると自動で省エネ運転に切り替える人感センサーを搭載。不在時の冷やしすぎや暖めすぎを抑える。そのほか、冷房運転中に設定すると温度を23℃以下に設定できなくなる「省エネモード」、睡眠時の冷やしすぎや暖めすぎを防ぐ、「おやすみモード」などを備える。
下位機種として、無線LANを内蔵していない2機種も展開する。10畳用の「IRR-2817C」と6畳用の「IRR-2217C」で、参考価格は順に89,800円、69,800円。
家電事業好調で、売上は全社40%を占める
アイリスオーヤマは、2009年より本格的に家電事業に参入したが、シンプルでリーズナブルな製品が受け、ビジネスは順調に推移している。2010年、100億円だった年間売上は2016年には485億円を達成、アイリスオーヤマ全体の売上の40%を占めるという。その好調の理由としては、家電メーカー出身者の採用を積極的に進めてきた大阪R&Dセンターや販路の拡大のほか、製品開発にあるという。
「我々の製品開発は、まず売価を設定し、その後に価格にあった機能設計を行なう、積み上げ式を採用。本当に必要な機能を適正な価格で提供する」(アイリスオーヤマ 家電事業部 統括事業部長 石垣達也氏)
今回、エアコンで大型白物家電に参入することについては、「高い障壁がある」としながらも、「現在のエアコン市場は、限られた企業によって寡占化されている。製品を売るために製品の高機能、高価格化が進んでいる。我々は新規参入企業として、必要な機能を盛り込んだ値頃な製品を投入できるのが強み」だと語った。
また、今後については「冷蔵庫や洗濯機などの製品開発も積極的に進めている」という。
「大阪R&Dセンターでは、家電メーカー出身の色々な技術を持った優秀な人材を揃えている。それら技術者の持つ、技術を融合して、製品開発を進めていく」(家電開発部 大阪R&Dセンター 統括マネージャー 原英克氏)。