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お湯はり、宅配通知、窓の開閉チェックがスマホでできる、パナソニック「AiSEG2」
2020年2月17日 12:19
パナソニックは2月14日、同社ライフソリューションズが発売する「AiSEG2(アイセグ2)」の機能強化を発表した。AiSEG2は家庭内のさまざまな家電やセンサー、住宅設備機器をインターネットに繋げたり、計測ユニットなどと組み合わせることで家庭内の電力状態などをチェックできるようにするもの。「AiSEG2」はこれらHOME IoTの中核機器となる製品で、3月24日の発売を予定している。
そもそも中核機器AiSEG2とはなんなのか
AiSEG2はさまざまな家電や住宅設備機器、センサーなどと組み合わせることで、自宅の「安心」「時短・便利」「自家消費」をサポートする製品だ。「安心」分野では対応する電気錠と組み合わせることで外出先からドアの開閉状態をチェックしたり、外出先から施錠するといった機能が利用可能。また「時短・便利」分野では、お風呂のお湯はりや、宅配ボックスに宅配便が届いたかを通知するといった機能が利用できる。そして「自家消費」分野では対応する住宅分電盤などと組み合わせることで、いつもより電力を使いすぎた機器(回路)と時間をランキング表示するなど、節電に有効な情報などをわかりやすく表示できる。
窓の施錠状態をリアルタイムにチェック!
今回の機能強化で注目されたのがAiSEG2対応機器の新製品「窓センサー送信器(施解錠検知機能付)」。従来までのAiSEG2対応窓センサー送信機は窓の開閉状態をチェックする製品だった。しかし、新製品は窓の開け閉めだけではなく、なんと窓の施錠・開錠の状態までをリアルタイムにセンシングする。もちろんスマートフォンからも窓の状態はチェック可能で、窓や鍵が「開」状態になるとプッシュ通知をする機能も搭載する。
火災や災害など、いざというときの安心機能も
「安心」機能では「住宅用火災警報器」との連動も発表された。従来までの火災警報器(パナソニックの「住宅用火災警報器 電池式 薄型ワイヤレス連動型(あかり付)」)は、火災が起こると連携した家中の警報器が警報を鳴らし、さらに本体に搭載された小さなLEDが点灯するというものだった。ただし、いざというときに警報器に搭載された小さな明かりだけでは足元が暗くて避難が困難になる可能性もある。そこで今回発表された「IoTワイヤレス連動 住宅用火災警報器」では、火災とともに家中の警報器が連動する機能はそのまま、さらにAiSEG2と連携した家中の照明を一斉点灯できるようにした。このほか、従来は点検交換時期を警報器本体が音声で知らせていたが、新製品では故障や電池切れ、メンテナンス情報などをAiSEG2のモニターや連携しているスマートフォンからチェックできるようになった。
災害時に安心の新機能も搭載した。AiSEG2は、従来でも気象警報と連携し、暴風警報などが発令されると自動的に連携している蓄電池を充電したり、電動窓シャッターを閉めるという災害時に便利な機能を搭載していた。今回発表された機能強化では、さらに停電が発生したらエコキュートの自動沸き上げを停止する機能を搭載した。自動沸き上げを停止した分、多くの電気を蓄電池にためることができ、その分必要な家電等に給電が可能になる便利な機能だ。
インターホンのモニターでIoT家電を一括操作
「時短・便利」で注目されたのは、なんといってもインターホンの画面でIoT機器を操作できる機能だ。なんとインターホンが「AiSEG2」と連携し、インターホンの画面から「AiSEG2」連携機器を操作することができるようになる。さらに、エアコンや照明等、様々な機器のリモコン機能を、ひとつのボタンで一括操作することも可能だ。ただし、残念ながらこちらはマンション用インターホン「Clouge(クラウジュ)」でのみ対応の機能となる。
このほか、AiSEG2の設置やメンテナンスも従来より簡単になった。従来まではAiSEG2で照明をコントロールするための「アドバンスシリーズ(リンクモデル)」を使用するのに専用の別売り「アドバンスシリーズ用無線アダプター」が必要だった。しかし、新モデルのAiSEG2では本体内に無線アダプタ機能を内蔵している。
また、従来はAiSEG2ひとつにつき最大2台の別売り専用無線アダプターを接続できたが、1台の無線アダプターが接続できる回路は最大20まで。つまりAiSEG2ひとつにつき最大40回路までしか利用できなかった。一方、新しくなった内蔵無線アダプターは最大50回路までを一括制御できる。