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シャープ、カラー電子辞書「Brain」の新製品は、発音の採点ができるアプリなど英語力向上コンテンツを多数収録

 シャープは、カラー電子辞書「Brain(ブレーン)」の高校生モデル「PW-SS7」「PW-SH7」、大学生・ビジネスモデル「PW-SB7」の計3機種を、1月23日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は「PW-SS7」が42,000円前後、「PW-SH7」と「PW-SB7」が38,000円前後(いずれも税抜)。

カラー電子辞書「Brain(ブレーン)」

 画面部分を360度回転させて、タブレットのように片手で持てるカラー電子辞書。高校生モデルは、「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能を鍛えられるコンテンツとアプリを収録。繰り返し学習できる機能を複数搭載し、知識を定着させられるとしている。

 リスニング能力をアップするためのコンテンツとして、「NHKラジオ講座 基礎英語」「リトル・チャロ」を収録。画面にテキストが表示され、音声が流れる形式で、カラオケのように音声に合わせてテキストが赤く反転していくため、音に遅れず理解する力を鍛えられるという。再生スピードは5段階で調整できるほか、英語を再生しながら和文を表示可能。

 英語の発音を録音して、採点してくれるアプリ「ART CALL」も搭載。お手本の音声も収録されており、単語や文章のアクセントを真似ることでネイティブの発音に近づけるという。

リスニングコンテンツを収録
発音を採点してくれる「ART CALL」、英語の物語を読める「OXFORD BOOKWORMS」
自分が書いた英作文の音声再生も可能

 またオズの魔法使いやガリバー旅行記など、英文の物語48作品を収録した「OXFORD BOOKWORMS」では、文中でわからない単語をタッチするとその場で意味を調べられるため、読み進めやすく「多読」に最適だとする。

 例文を参考に英作文を書ける「英作ボード スピーキングプラス」は、作成した文章を英語で再生可能で、自分の声も録音できるため、スピーチや面接の対策に役立つとしている。

 ほかにも、1度検索した単語の履歴から自動作成される「自動単語帳」や、単語や単語の意味を赤や緑の下敷きで隠して覚える方法を再現した「暗記ツール」機能を搭載。何度も復習することで、知識の定着を図るという。

単語帳の画面
めくると意味が確認できる
赤シートで意味を隠せる
緑シートで単語を隠して、意味から当てはまる単語を導き出す

 シャープ スマートアプライアンス&ソリューションズ事業本部 国内スモールアプライアンス事業部 パーソナルソリューション企画開発部 課長の粉川 径子氏によると、電子辞書の業界出荷台数は2018年に10年ぶりに増加し、引き続き増加傾向にあるという。粉川氏は電子辞書の需要増には、学習指導要領の改定によって小学3年生から英語教科が必修になるなど、英語学習環境の変化が影響しているのではないかと予測する。

 「2020年度からは大学入学共通テストが実施されます。20年度は見送られましたが、英語民間試験も導入される予定です。さらに社会でもグローバルな人材が求められており、英語4技能と実践的な英語力が重視される流れは今後も続くでしょう」(粉川氏)

ャープ スマートアプライアンス&ソリューションズ事業本部 国内スモールアプライアンス事業部 パーソナルソリューション企画開発部 課長・粉川 径子氏
電子辞書業界の出荷台数は一時落ち込んだが、近年は増加傾向にある
教育環境が変化し、英語学習が重要視されている
英語力を鍛える必要がある

 ハイレベルな英語辞書を収録した高校生モデル「PW-SS7」は、全280コンテンツ、1,000文学作品を収録。本体カラーはネイビー系/ホワイト系の2色。

 高校生モデル「PW-SH7」は全260コンテンツ、3,000文学作品を収録。本体カラーはホワイト系/ブラック系/ネイビー系/レッド系/バイオレット系。

 大学生・ビジネスモデルの「PW-SB7」は全150コンテンツ、3,000文学作品を収録。本体カラーはネイビー系/レッド系。

 いずれも本体サイズは、152.4×94.5×18.4mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約265g。満充電時の使用時間は約140時間。液晶は5.5インチ、854×480ドットのTFTカラー液晶。64GBまでのmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカードに対応。内蔵メモリは約200MB/500MB(高校生/大学生・ビジネスモデル)。ACアダプター、microUSBケーブル、タッチペンが付属する。

本体カラー。左からブラック系、レッド系、ネイビー系、バイオレット系、ホワイト系