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タイガー「一合料亭炊き」、目指したのは世界一美味しい1合ごはん

 タイガー魔法瓶は、8月1日に発売した土鍋圧力IH炊飯ジャー「土鍋ご泡火炊き JPG-S100」が搭載する「一合料亭炊き」を用いて、料亭「よし澤」とコラボレーションしたメディア向け試食会を開催した。「JPG-S100」は同社製炊飯器の最上位モデル。店頭予想価格は13万円前後(税抜)。

「土鍋ご泡火炊き JPG-S100」の「一合料亭炊き」

 内なべに土鍋を採用した「土鍋ご泡火炊き」は、土鍋による力強くこまやかな泡がお米をやさしく包み込むため、お米の表面を傷つけずに旨味を閉じ込めて炊き上げられるとする。最上位モデルのみに付属する「一合料亭炊き専用 土鍋中ぶた」は、5.5合炊きの内なべ容量などを1合炊飯に最適化させるもので、従来の5.5合炊きの炊飯ジャーでは難しかった1合をおいしく炊くことを実現したという。

 試食会に先立ち、タイガー魔法瓶の林 優紀氏と、辻本 篤史氏が「一合料亭炊き」についてのプレゼンテーションを行なった。

 辻本氏は本製品のイメージを、「普段は食べる都度1合を炊いている50代以上の夫婦が、週末や夏休みなどに子が孫を連れて帰ってくるときに5.5合を炊くという使い方を想定しました」と話す。

プレゼンテーションの様子
3つの穴が開いた中ぶた

 開発にあたり、中ぶたの形状にも工夫を重ねたという。発売された中ぶたには3つの穴が開いている。試作では、蒸気を逃すための穴の数は多い方が良かったが、穴を開けすぎると中ぶたの強度が低下してしまうため、現在の3つになったという。

 また、「一合料亭炊き」という名称は、目の前のお客様のためだけに最適なタイミングで丁寧に炊き上げる、料亭のようなごはんを家庭で味わってもらいたいとの思いから名付けたという。

 今回の試食会場である料亭「よし澤」は、吉澤 定久氏が1年前に六本木にオープンした新店舗。氏は、ミシュランガイドの星を獲得した「ぎんざ 一二岐」、「銀座 よし澤」を開店し、自ら店主を務めたという経歴をもつ。

料亭「よし澤」
「よし澤」の土鍋
店主の吉澤 定久氏

 吉澤氏は「一合料亭炊き」について「本物の土鍋を使用しても1合だけ炊くというのは難しく、1名のお客様がいらっしゃった際にも1.5合炊いています。『一合料亭炊き』は1合でも上手に炊けていてすごいですね。火加減など苦労されたのが伺えます」と話した。

 試食会で用意されたメニューは下記の通り。
 ・先付け:葛そうめん、七種のきのこ、柚子
 ・造り:鰆の藁焼き
 ・煮付け:うなぎの煮付け
 ・食事:「一合料亭炊き」ごはん、香の物、あさりのお味噌汁
 ・甘味:わらび餅

 まずは、奈良県産の吉野葛で作ったそうめんに、舞茸やシメジなどのきのこが入ったつゆをかけ柚子で香りづけした先付け。葛粉を使用しているのでかための食感が心地良い。一口目から口に広がる柚子の香りがさわやかで、どんどん箸が進んだ。

 お造りは「よし澤」のスペシャリテである鰆の藁焼きを塩とわさびでいただく。藁で燻された鰆の身はふわっとやわらかく、うまみが凝縮されている。薬味のにんにくとも相性抜群だ。

 そして、いよいよ「一合料亭炊き」ごはんの登場。今回お米は、山形県産の「つやひめ」を使用したという。鼻を近づけてみると、ふんわりとごはんの甘い香りがする。口に含むとふっくらと粒がたっており、お米の甘みもしっかりと感じる。

 先日、本製品で3合炊いた魚沼コシヒカリを食べたがそちらと遜色ない。むしろ、料亭の雰囲気も手伝ってそれ以上においしく感じた。

「一合料亭炊き」でふっくら炊けたごはん

 次にいただいたうなぎの煮付けは、まず白焼きにしてから煮付けたものだという。身がふっくらとして、ほんのり甘い味付けにごはんが進む。参加者のほとんどがごはんのおかわりをしたくらいだ。

 最後に黒糖のわらび餅をいただいて試食会は終了となった。

葛そうめん
鰆の藁焼き
うなぎの煮付け
ごはんが進む

 同社によるとJPG-S100は、前年モデルと比較して販売台数500%を達成しているという(8/14~9/13の出荷実績ベース。前年モデル同期間での比較)。 「一合料亭炊き」以外にも、5段階の炊き分けや3段階の火かげん選択などの機能を備える。