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泡立ちがお米を美味しくする!? タイガー「土鍋ご泡火炊き」の本気
2019年6月26日 18:46
タイガー魔法瓶は、8月1日発売予定の土鍋圧力IH炊飯ジャー「土鍋ご泡火炊き JPG-S100」のメディア向け体験会を開催した。1合だけでも美味しく炊飯できる「一合料亭炊き専用 土鍋中ぶた」を付属している点が特徴で、同社最上位モデルに当たる。店頭予想価格は13万円前後(税抜)。
内なべに土鍋を採用している「土鍋ご泡火炊き」は、土鍋による力強くこまやかな泡立ちでお米をやさしく包んで炊飯する点が特徴。お米を激しい対流でかき混ぜるだけでなく、泡がクッションになることでお米の表面を傷つけずに旨味を閉じ込めて炊き上げるという。容量は5.5合。
「一合料亭炊き専用 土鍋中ぶた」で5.5合でも美味しく少量炊飯
最上位モデルのみに付属する「一合料亭炊き専用 土鍋中ぶた」は、5.5合炊きの内なべを1合炊飯に最適化させるもの。通常5.5合炊きで1合を炊飯すると、炊飯空間が大きくなりすぎてお米1粒1粒に熱が均等に伝わりにくくなる。
しかし、新たに付属する土鍋中ぶたを使用することで、炊飯空間が小さくなり1合の炊飯に最適化させられるという。お米に熱を均等に伝え、香り高く、甘みのあるごはんに仕上げるとする。
この中ぶたに合わせて、「一合炊き」メニューも新たに採用。一合料亭炊きで炊飯することで、従来機(JPG-X100)よりも弾力性が約10%、粘りは約18%アップし、噛むほどに旨味を感じられるという。最適なタイミングで丁寧に炊き上げる、料亭のようなごはんが家庭で楽しめるとする。
昨今、2人以下の世帯割合が増加しており、同社は1合炊き(茶碗約2杯分)の潜在ニーズがあると着目。国内では60才以上の割合が増加傾向にあるという。
また、同社が炊飯器のプレミアム価格帯のユーザーに調査したところ、1合を炊飯する人は3.5合炊き利用者で約40%、5.5炊き利用者では約8%だったという。5.5合炊き利用者は2~3合を炊飯する人が多く、1合の炊飯使用率が低いのは「5.5合炊きで1合炊くのはおいしくないから、いま食べる分以上に多めに炊いておこう」と考える人が多いからと推測。
こうした背景に注目して、新たな炊飯器の使い方を提案するために、「一合料亭炊き」を開発。「夫婦2人のときはその日食べる炊きたてのごはん(1合)をおいしく炊きたい」、「家族や友人が来たときのために5合などの大容量もおいしく炊きたい」というニーズに応えるとする。
差は歴然! 一合料亭炊きはふんわり美味しい
実際に、「一合料亭炊き」で炊いた1合のごはんと、同社従来機の5.5合モデルで炊いた1合のごはんを食べ比べてみた。
まず、従来の5.5合炊きで炊いた1合ごはんは、口に含むとお米がつぶれているのがわかる。食感もべちゃっとしており、水っぽさが際立っていた。しかし一合料亭炊きは、口に含んだ瞬間から差がはっきりと感じられる美味しさ。粒が大きく、ふんわりとしているのである。あまみもしっかり感じられ、5.5合の炊飯器で炊いたとは思えなかった。
ほかにも通常炊飯のごはんを試食したが、こちらも一合料亭炊きと同じように美味しかった。もちっとした食感と甘みが印象的で、タイガーらしいふっくらごはんだった。
「土鍋ご泡火炊き」は、2019年よりフラッグシップモデルに名付けられたもので、土鍋ならではのきめ細かい泡立ちを訴求。この泡立ちは、新モデルで施した土鍋内側の新フッ素コーティングが関係しているという。熱に強い新フッ素を採用したことで、沸とう維持工程で温度を上昇させることに成功し、高火力でさらなる泡立ちを引き出せるようになった。
また、プレミアム本土鍋で採用されているのは、三重県四日市市の「四日市萬古焼」。強度が強く、落としても割れにくい点を特徴としている。万が一割れた場合のことも考慮し、業界初の「内なべ割れ保証」を付帯。土鍋割れ・フッ素コーティングのはがれに対して、5年間の保証が付けられている。