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アクア、ガラス扉で食器が洗われている様子を見える化した「食器洗い乾燥機」
2018年10月3日 15:33
AQUA(アクア)は、強化ガラスを採用し食器を洗っている様子が見える「食器洗い機(送風乾燥機能付き) ADW-GM1」を、10月10日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は70,000円前後(税抜)。
同社初の食器洗い乾燥機。卓上型を採用し、容量約3人分、食器点数24点を一度に洗える。ガラス扉を採用し、庫内の食器を洗う様子を見える化した点が特徴。ガラストップは1枚の強化ガラスで、表面の汚れを拭き取りやすく、手入れの手間が掛からないという。
洗浄機能では、頑固な汚れをしっかり落とせる「クワトロシャワー洗浄」を採用。4つのノズルから発生する高圧の水流は、約2mの高さまで飛ぶ強さを実現しており、さまざまな形状の食器をすみずみまで洗えるという。使用水量は標準コースで約9Lで、手洗い時と比較して約1/5で済むとしている。
洗濯の見える化で好評のガラストップを食器洗い機にも
アクア 日本代表 執行役員 COO・吉田 庸樹氏は、ガラス扉を採用した点について次のように語った。
「食器洗い洗浄機は、アクアとしては新ジャンルのカテゴリの製品になります。開発を進める中でフォーカスしたのは“見える化”です。既に洗濯機ではガラストップドアで洗濯中の様子が見える製品を発売していますが、ユーザーからの評価がとても高いのです。今までは中が見えることはタブーで、見せないことが美徳とされていました。しかし昨今は見えることが安心感に繋がっており、あえて中を見せて汚れが落ちている様子がわかるようにしました」
運転コースは、「標準/おいそぎ/念入り/低温」の4種類を用意。オプション設定として、各コースの洗浄力をアップさせる「強モード」や、最終すすぎの温度が約72℃になる「高温すすぎモード」、乾燥のみを行なう「送風乾燥」も用意。高温すすぎはモードは、食器の汚れ具合に合わせて設定でき、食器や庫内の脂汚れを落とすだけでなく、除菌もできるとしている。
操作部はタッチパネルを採用。各コースはワンタッチで選択でき、シンプルで使いやすいという。
乾燥方式は、ヒーターを使わない送風乾燥を採用。洗浄/すすぎ時の余熱を利用して乾かすため、やけどの心配がなく省エネ乾燥も実現したという。このほか、子供のお弁当箱など、熱に弱い樹脂製の食器も変形しにくいとしている。
庫内はニオイ移りが少ないステンレス素材で、汚れも付きにくいとしている。ボックスタイプの残さいフィルターを備え、小さなゴミもしっかりキャッチする。
本体サイズは485×390×475mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約17kg。消費電力は最大615W、モーターが65W、ヒーターが550W。運転音は約43dB。運転時間の目安は、標準コースの給湯接続で約84分、給水接続で約106分。カラーはホワイト。
共働き世帯にちょうど良いサイズ感、食器洗い機の普及率は31%に留まっている
また、約3人分という容量については、「ADW-GM1では、ちょうど良いサイズ感を目指しました。食器洗い機のターゲットを考えたときに、時短ニーズがもっとも高いのは子育て中の共働き世帯で、2~3人の食器が洗いやすいサイズとして食器点数を24点に設定しました。小さすぎず大きすぎない容量で、共働きで2食分の食器をまとめて洗いたいというニーズにも対応します」(アクア マーケティング本部 ランドリー企画グループ マネージャー・松本 泰良氏)とコメントした。
食洗機の普及率について、COOの吉田氏は、「総務省の調査によると、日本国内において洗濯機や冷蔵庫の普及率は98%以上ですが、2014年時点で食器洗い機はまだ31%に留まっています。2009年は26.9%だったので4ポイントアップはしていますが、まだ普及の余地はあると思います。アクアとしては新カテゴリの製品になりますが、食器洗い機市場自体の成長を期待したいと思います」と語った。
会場には、料理研究家の松見 早枝子氏が登壇。実際にADW-GM1を使った感想を以下のように述べた。
「ビルトインタイプの食洗機を使ったことがあるのですが、キッチンの下の方にあって中も見えませんでした。この製品は食器を洗っている様子がわかるので面白く、使う度に子供が見にきていて興味津々です。本体も前面がカーブ形状なので圧迫感がなくて良いですね。音も静かなので、中を見ないと動いているのかわからないくらいです(笑)」