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三菱、温度・湿度変化を予測して運転モードを自動で切り替える「霧ヶ峰」2019年度モデル
2018年8月21日 18:34
三菱電機は、AI技術で少し先の部屋の温度と湿度の変化を予測し、最適な運転モードや気流に自動で切り替える、ルームエアコン「霧ヶ峰」の「FZシリーズ/Zシリーズ 2019年度モデル」を11月1日から順次発売する。
左右独立駆動プロペラファンを採用した「FZシリーズ」の価格は、32万8,000円前後~44万8,000円前後(税抜)。クロスフローファンを採用した「Zシリーズ」が、21万8,000円前後~39万8,000円前後(同)。
少し先の未来の、部屋の温度と湿度の変化を予測しながら、最適な運転モードと気流に、自動で切り替えてくれる「おまかせA.I.自動」モードを搭載したルームエアコン。
AI技術を搭載した赤外線センサー「ムーブアイ mirA.I.」が、部屋を360度センシングし、温度と湿度を分析して予測。さらにAIは、住宅の断熱性能などを使ううちに把握していくという。これにより、それぞれの住宅に最適な運転モードを自動で選択できるようになるという。
例えば、日中の室内温度27℃/外気温30℃/室内湿度60%の環境で、室温が設定温度に近づき、冷房が自動で弱まっていく場合、「ムーブアイ mirA.I.」が、このままだと湿度でジメジメしてくると予測。除湿運転に切り替えていくという。
また、夕方の室内温度27℃/外気温27℃/湿度60%の時には、この環境なら送風運転でも快適な環境が維持できると予測。送風運転に切り替えることで、快適さを維持しつつ省エネ効果も得られるようにしてくれるという。
同社によれば、冷房/除湿/送風/暖房などの運転モードを搭載するエアコンは、時に、どの運転モードを選ぶべきか、微妙な判断をユーザーに強いてきた。新たに搭載された「おまかせA.I.自動」モードは、ユーザーが操作することなく、最適なモードへと切り替えてくれるとする。
さらに、新モデルでは屋外温度46℃までの冷房運転を保証する「STRONG冷房」を実現(従来モデルでは43℃まで)。高い外気温での冷房運転時には、圧縮機や電子基板などのパーツに、大きな負荷がかかるという。これを、運転制御を最適化することで、安定した冷房運転を実現したとする。
別売の無線LANアダプター(MAC-895IF)を使うことで、Amazon EchoやGoogle Homeシリーズなどのスマートスピーカーによる音声操作に対応。またスマートフォンで、宅外からの遠隔操作(ON/OFF)も可能になる。
その他、FZシリーズでは、従来モデルからのパーソナルツインフローを搭載。搭載する2つのプロペラファンが、部屋の中に2つの温度帯を作り、一人ひとりの温度の感じ方の差や変化に合わせて気流の強弱と方向を細かくコントロールする。
FZシリーズの室内機の本体サイズは、890×358×285mm(幅×奥行き×高さ)。容量4.0kW/5.6kW/6.3 kW /7.1 kW /8.0 kW /9.0kWの6モデルをラインナップ。
Zシリーズの室内機の本体サイズは、799×385×295mm(同)。容量2.2kW~9.0kWの10モデルをラインナップする。
本体カラーは、いずれもピュアホワイトの1色。