年末特別企画
一番おいしかったのは「トースト」でした【私の2024】
2024年12月24日 09:05
2024年も多くの家電が登場しました。とはいえ、2019年末や2020年のコロナ禍による生活家電の特需からの反動もあり、新製品が少なめで比較的おとなしかった一年だったと思います。
その中で一年を振り返って最も印象的だったのが「トースト」です。他のカテゴリーはマイナーチェンジの製品が多かったのに対して、トースターは注目の新製品が数多く登場しました。その結果、トーストをよりおいしく食べられるようになりました。
食パンを挟み込んで焼くabien
24年に発売されたトーストおいしく焼ける代表的な製品のひとつが、abienの「abien BREAD GRILL」です。これは、同社製ホットプレートで採用していた独自開発のサーキットヒーターを内蔵したプレートを上下に配置し、食パンを挟み込んで両面から焼けるトースターです。
食パン1枚だけを最高においしく焼くという機能を限定した製品ですが、食パンの焼き上がりは脱帽のレベルです。「abien BREAD GRILL」が面白いのは、プレートの裏側にバネが入っており、約200℃に熱したプレートが食パンに押しつけられること。このため、強く接地するミミの部分はより強く、カリカリに焼けます。
さらに半密閉で焼くため、蒸し焼きのような状態になるのもポイント。表面はカリッサクッとした食感で、中は水分が閉じ込められたふわふわ食感に仕上がります。チーズトーストやフレンチトーストなどのアレンジに対応するのもポイントです。ややクセの強い製品ではありませんが、オンリーワンな逸品でした。
“ふわふわ度”が新しいヘルシオトースター
2024年の「トースト」を語る上で、もう1台欠かせない製品があります。それがシャープの「ヘルシオトースター AX-WT1」です。12月5日発売とギリギリでしたが、24年の逸品になりました。
「ヘルシオトースター」はヘルシオの名前がつく通り、過熱水蒸気で焼くトースターです。面白いのは、この過熱水蒸気の量と温度をコントロールすることで独自機能として「ふわふわ度」が3段階で設定できることにあります。
ふわふわ度1のトーストはカリッと、2だとややふわふわ、そして3のトーストは生食パンのようにふわふわになりました。買ってからちょっと時間が経って乾燥した食パンもおいしくトースト。さらに焼き色も5段階で調整できるので、15種類の食感のトーストが楽しめるというわけです。
このほか、「ヘルシオトースター」ではおかずの温め直しやおかず調理も可能。ノンフライから揚げやグリル野菜も焼けます。トーストに負けず、こっちも絶品でした。
この2つ以外にも、話題のモデルが複数発売されるなど、24年はトースターが非常に豊作な年でした。このため、焼き具合や使い勝手の検証で、何十枚のトーストを焼き、食べました。なので、「私の2024年」はトーストの年にしたいと思います。