年末特別企画
ニトリからついにドラム洗濯機が! エリ汚れも落ちて満足【私の2024】
2024年12月25日 07:05
2024年を振り返って、一番衝撃を受けたのはニトリのドラム式洗濯乾燥機でした。特に驚いたのは、その価格です。洗濯容量10kg、乾燥容量5kgで、税込99,900円という手頃さ。近年、ドラム式洗濯乾燥機は値上がりが続き、30万円を超えるモデルも珍しくない中で、この価格は非常に魅力的といえます。さっそく実際にお借りして試してみました。
60℃のお湯洗いもできて、洗濯性能も上々
実際に置いてみると、コンパクトなサイズで圧迫感はありません。最近の洗濯機は高機能化が進み、縦型もドラム式もどんどん大きくなり、背が高くなって蛇口がギリギリ……ということも多いのですが、本製品の場合は脚に台を置いても蛇口から天面まで余裕がありました。幅と奥行きも60cmなので、マンションなどの一般的な防水パンにも入るサイズです。
「標準」コースのほか、やさしく洗う「手洗い」コース、毛布・掛け布団などを洗える「毛布」コース、標準的な洗濯と乾燥を行なう「標準洗乾」コース、部屋干しの時間を短縮するため、洗濯から脱水後、約1時間乾燥を行なう「部屋干し」コース、乾いた布団を温風でふんわり仕上げる「布団乾燥」コースなど、日常使いで必要なコースはそろっていました。
約2kgの洗濯物なら、洗濯から乾燥までがわずか60分で仕上がる「特急洗乾」コースも便利です。乾燥後に取り出してみると、目が詰まったバスタオルは少ししっとりしていましたが、シャツや靴下はしっかり乾いていました。特に子供の衣類など、急いでいるときに役立ちそうな機能です。
高校生の息子がいる我が家で特に助かっているのが、水温を常温/10℃/20℃/30℃/40℃/60℃と細かく設定できる水温調整機能です。冬場は水が冷たくて汚れが落ちにくいのですが、軽い汚れが気になるときは20℃に設定して洗うなど、汚れの程度に合わせて調整できます。試しに、首元が黒ずんでいたYシャツを60℃で洗ってみたところ、驚くほどスッキリと白くなりました。この機能は本当にうれしいですね。
面倒な「乾燥フィルター」がない!
本機は乾燥フィルターがなく、週に一度程度、下部にある排水フィルターを外して水で汚れを洗い流すだけで済みます。乾燥フィルターを毎回お手入れしなくてもよいので、とてもラクでした。
一般的なドラム式洗濯乾燥機の排水フィルターは網状で、へばりついた髪の毛やホコリなどを取るのに手間がかかることが多いですが、この機種では排水フィルターが小さく、清掃が短時間で終わりました。汚れが溜まりやすく、意外とお手入れが面倒なパッキンも、溝にたまる糸くずや洗剤泡を洗いやすすぎの時に洗い流してくれます。
乾燥はヒーター式で、冷却水で湿気を含んだ温風を除湿し、水に戻して機外に排出する水冷式。そのため、周囲が暑くなることはありませんでした。振動や騒音も、他社と比較してもそれほど気になりません。
洗剤・柔軟剤自動投入などはナシ、それでも10万円なら十分
他社の高級モデルにあるような洗剤・柔軟剤自動投入やWi-Fiに接続する機能はありませんが、洗濯や乾燥の機能は十分にそろっており、特に不満はありませんでした。
乾燥方式はヒーター式のため、ヒートポンプ式と比べると電気代はやや高めになります。しかし、本体価格が非常に安いため、10年間使用した場合でも総コストは30万円のドラム式洗濯乾燥機より低く抑えられそうです。
一番気になるのは耐久性です。ニトリはこれまでファミリー世帯向けの大型家電を扱っていなかったため、1年ほど使い続けて試してみたいところですが、今回は残念ながら短期間での返却となりました。ただ、お借りしている間は特に問題もなく、10万円を切る価格であることを考えると、十分満足できる印象です。