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パナソニック、温水ヒーターで泡洗浄できる容量12kgの縦型洗濯乾燥機

 パナソニックは、業界初となる温水専用ヒーター式の「温水泡洗浄W(ダブル)」を搭載した、縦型洗濯乾燥機「NA-FW120V1」、全自動洗濯機「NA-FA120V1」を6月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、26万円前後、20万円前後(ともに税抜)。

縦型洗濯乾燥機「NA-FW120V1」シルバー
全自動洗濯機「NA-FA120V1」、左がシルバー、右がホワイト

 温水専用ヒーターと循環ポンプによる「温水泡洗浄W(ダブル)」を搭載した、洗濯容量12kgの大型縦型洗濯機。

 「温水泡洗浄W(ダブル)」は、従来の「泡洗浄W」と同様に洗剤液を泡立てるだけでなく、搭載した温水専用ヒーターで洗剤液を温め、循環ポンプで洗浄液を循環させることで、洗浄力を高るという。特に、皮脂や油汚れが落としやすくなるほか、洗濯前の予洗いの手間を省こともできるとする。また温水専用ヒーターを搭載するために、洗濯槽もフルモデルチェンジしたという。

洗濯槽の下側に設置される「温水専用ヒーター」
温水専用ヒーターと循環ポンプのスケルトンモデル
右側のサーモグラフィーカメラで洗濯槽をみると40度前後で洗濯していることが分かる

 温水洗浄は、部屋干し臭も消し去る「約40℃においスッキリ」コース、通常の洗濯では落としにくい黄ばみやシミを落とす「約40℃つけおき」コースなど、4コースが用意される。

温水洗浄コースは4つ用意される
「約40℃つけおき」コース洗浄の前後、黄ばみが落ちているのが分かる
洗濯乾燥機の洗剤ケース
全自動洗濯機の洗剤ケース

 洗濯機マーケティング企画担当の阿部氏は「2018年度の洗濯機市場は、縦型の販売が約89%、洗濯容量10kg以上の販売が約26%と予測されています。また、共働き子育て世帯が縦型洗濯機の購入で重視するのは、洗浄力という結果となりました。そのため今回の縦型洗濯機は、洗浄力と大容量を重視して開発しています」と語った。

パナソニック 洗濯機マーケティング企画担当 阿部氏
2018年度の洗濯機市場は、縦型の販売が約89%と予測される
共働き子育て世帯は、縦型洗濯機の購入で洗浄力を重視

 また子供の食べこぼしや血液などの汚れを、左右からの大水流シャワーで効率よく落とす「パワフル滝洗いコース」も搭載。会場には、ケチャップ汚れを「おまかせコース」「パワフル滝洗いコース」で洗ったシャツが展示されていた。

パワフル滝洗いコースは、左右からの大水流で汚れをしっかり落とすという
左のケチャップ汚れを、おまかせコースで洗った中央、パワフル滝洗いコースで洗った右

 また、従来は専用クリーナーで12時間掛かっていた洗濯槽の洗浄を、6時間で行なえる「槽洗浄」コースも搭載。半分の時間で槽洗浄ができるため、夜開始しても翌朝問題なく洗濯が行なえるという。

洗浄前の洗濯槽
「槽洗浄」コース後の洗濯槽

 機能面に加え、デザインにもこだわったという今回の縦型洗濯機では、広告デザインを担当したインテリアスタイリストの石井佳苗氏と、パナソニック 洗濯機デザイン担当 村上氏とのトークセッションも行なわれた。

 石井氏は「最近はサニタリー空間もおしゃれなご家庭が増えています。今回は、素敵なグレーの洗濯機を、グレーのグラデーションで表現してみました」と語った。また村上氏は、「機能はもちろんのこと、洗濯という負の気持ちになりがちな作業を、おしゃれで気分の高まるようなデザインにすることで、楽しい、素敵というプラスの気分で楽しんでもらいたいと思っています」とした。

石井佳苗氏による、縦型洗濯機広告デザインのインテリア
インテリアスタイリストの石井佳苗氏(右)と、パナソニック 洗濯機デザイン担当 村上氏(左)

 縦型洗濯乾燥機「NA-FW120V1」は、本体サイズが643×672×1,073mm(幅×奥行き×高さ)、ボディ幅は600mm、重量約58kg。定格容量は洗濯12kg、乾燥6kg。運転音は、洗濯37dB、脱水37dB、乾燥46dB。カラーはシルバー。

 全自動洗濯機「NA-FA120V1」は、本体サイズが643×672×1,056mm(幅×奥行き×高さ)、ボディ幅は600mm、重量約53kg。定格容量は洗濯12kg。運転音は、洗濯37dB、脱水39dB。カラーはシルバーとホワイトの2色展開。