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シロカ、伊賀焼「かまどさん」とコラボした本物の土鍋で炊き上げる炊飯器

 シロカは、伊賀焼の土鍋「かまどさん」を採用した炊飯器「かまどさん電気」を、2018年3月9日に発売する。価格は79,800円(税抜)。

炊飯器「かまどさん電気」と、長谷製陶 七代目当主 会長 長谷 優磁氏

 伊賀焼の窯元「長谷園」と共同開発した炊飯器。長谷園が手掛ける炊飯土鍋「かまどさん」を採用しており、土鍋で炊いたごはんの美味しさを、ボタン1つで再現するという。容量は最大3合。

 長谷園は、1832年創業の窯元で、さまざまな伊賀焼製品を展開。伊賀焼に用いられる粗土は“呼吸する土”とも呼ばれ、細かな気孔が水を吸い上げるという特性を持つ。高い蓄熱性があるほか遠赤外線効果にも優れ、食材の芯までじっくり熱を伝えるという。

 中でも炊飯土鍋「かまどさん」は、シリーズ累計約80万台を突破しており、現在予約は6カ月待ちだという。独自の2重構造により吹きこぼれがなく、面倒な火加減不要で美味しいご飯が炊けることから、好評を博している。

 今回発売する炊飯器「かまどさん電気」では、熱源にシーズヒーターを採用。本物の土鍋を使うにはIHは不向きなため、直火のように熱が伝わるシーズヒーターにしたという。火力は1,300Wで、必要な熱量を与えられるとしている。

長谷園が手掛ける炊飯土鍋「かまどさん」
伊賀焼の土は遠赤外線効果があり、蓄熱性も高いという
炊飯器「かまどさん電気」
本物の土鍋を使った

かまどさんをIH対応にすると直火に劣る。長谷園とシロカのこだわり

 長谷製陶 七代目当主 会長 長谷 優磁氏は、製品の開発背景について次のように語った。

 「これまでにも、さまざまな家電メーカーから、かまどさんを炊飯器に採用したいという誘いはありました。しかし、熱源にIHを使うというメーカーが多く、かまどさんをIH対応の鍋にするとどうしても直火に比べて味が落ちるので断っていました。実際、シロカさんからの誘いも2回断っています。しかし、それでもめげずに伊賀に来たシロカさんが、IHヒーターは使わないと決断してくれ、開発に至りました」

 炊飯モードは、「白米/玄米/雑穀米」を用意。いずれも仕上がりを、「かため/ふつう/やわらか」に調整可能。炊飯容量は、白米と雑穀米が最大3合、玄米が最大2合。おかゆモードも備え、1合まで対応する。炊飯時間の目安は、白米3合で60分(浸水・蒸らし含む)。

長谷製陶 七代目当主 会長 長谷 優磁氏
シーズヒーターを採用。温度センサーを備える
土鍋部分はフタが2重になっている
炊飯イメージ

 保温機能は非搭載で、炊飯後1時間は蓄熱されるという。炊飯後のごはんが余った場合は、冷凍保存などを推奨している。なお、炊飯器で用いられている土鍋は、直火には対応していない。

 かまどさん電気で炊いた白米を試食したところ、粒感が際立ちながらふっくらとした食感が楽しめた。甘みはあまり強くなく、しゃっきりとしたごはんが好きな人に向いていそうだ。

 また、土鍋は十分に乾燥させないとひび割れの原因になるため、「乾燥モード」も用意。万が一、土鍋が割れた場合の交換用も別売りで用意する。価格は未定。

 本体サイズは、300×261mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約7.6kg。消費電力は1,300W。レシピブック、しゃもじ、しゃもじ置き、米カップ、水カップ、手ぬぐい、鍋敷きが付属する。

操作部はタッチパネル
白米を試食。しゃっきりしていた