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アイリスオーヤマ、よそったご飯のカロリーを表示する業界初のIH炊飯器
2017年9月22日 11:49
アイリスオーヤマは、健康をキーワードに独自機能を搭載した炊飯器を、10月14日に発売する。よそったご飯のカロリー目安を知らせてくれる「銘柄量り炊き IHジャー炊飯器 KRC-ID30-R(3合)」と、ごはんの食物繊維成分を増加させる「銘柄炊き 圧力IHジャー炊飯器 KRC-PA50-B(5.5合)」の2機種を用意。価格は順に、32,800円、29,800円(税抜)。
健康志向の高まりを背景に開発された炊飯器。近年、炊飯器市場は拡大する一方、共働き世帯やシニア世帯の増加を背景に、国内の米の消費量は年々減少しているという。また、生活習慣病予防や糖質摂取を制限するダイエットの流行など、栄養バランスを考えた食事への関心は高いとしている。
こうしたニーズを反映し、カロリー計量機能や、食物繊維米モードなどを新たに用意。食事制限をしている人や、体型を維持したい人の栄養管理をサポートするという。
炊飯器カテゴリは家電事業の中で最も重点を置く商品群
同社は、2015年11月に炊飯器事業に参入。当時はラインナップが少なかったが、徐々に製品数を増やし、IH分離型が好評を博したことなどから、2017年9月現在は同社の家電事業の中で、炊飯器カテゴリの売上が最も多いという。
アイリスオーヤマ 家電事業部 統括事業部長 石垣 達也氏は、炊飯器事業について以下のように語った。
「我々にとって炊飯器カテゴリは、家電事業の中で最も重点を置いている商品群です。秋以降はさらにラインナップを増やし、1升炊きや圧力機能を搭載したものなどを拡充していきます。今回発表した2製品は、その先駆けとなるものです。精米事業も手掛けるアイリスオーヤマならではの、米の知見を炊飯器に取り入れるだけでなく、プラスアルファの機能を備えました。カロリー計量や食物繊維米モードなどで、健康志向の高まりという時代背景に合わせ、ユーザーニーズを反映しています」
ごはんをよそうとカロリー目安を表示する「銘柄量り炊き IHジャー炊飯器 KRC-ID30-R」
業界初のカロリー計量機能を備えた、「銘柄量り炊き IHジャー炊飯器 KRC-ID30-R」は、3合炊きをラインナップ。価格は32,800円(税抜)。本体のカロリーボタンを押した後にごはんをよそうと、重量を基にカロリー目安が算出され、本体側面の液晶に表示される。
カロリー計量は、白米のほか玄米モード、おかゆモードにも対応。カロリー換算値(100gあたり)は、白米・無洗米が168kcal、玄米が165kcal、おかゆ(全がゆ)が71kcal。
本体はIH分離型を採用し、IH調理器としても使用可能。このほか機能面では、釜に入れた米の重量から必要な水量が自動計算される「量り炊き」モードを備える。銘柄に合わせて最適な炊飯モードに調節する炊き分け機能では、40銘柄に対応。銘柄選択ボタンは6種類で、ササニシキやさがびよりなど、特性の似た銘柄は「こしひかり」ボタンを選択することが推奨されている。
本体サイズは、226×280×220mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は4.3kg。消費電力は800W。IH調理部の火力調節は5段階(約80W～約1,000W)。
同社初の圧力IHジャー炊飯器「KRC-PA50-B」
食物繊維米モードを備えた「銘柄炊き 圧力IHジャー炊飯器 KRC-PA50-B」は、5.5合炊きをラインナップ。価格は29,800円(税抜)。
同社初となる圧力機能を搭載した点が特徴。米の銘柄に合わせて、最適な圧力と火力を調整する「銘柄炊き」機能を備え、銘柄ごとの特徴を最大限に引き出すという。対応銘柄は32銘柄。
食物繊維米モードは、圧力と加熱工程の調整により、炊き上がったごはんに含まれるレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)を、通常炊飯時と比較して約2倍にするというもの。レジスタントスターチは食物繊維の一種で、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の効果を併せ持ち、腸内環境を整える効果があるといわれている。
このほか、料理や食べ方に合わせて炊き分ける「こだわり炊き分け」を搭載。カレーモードやおむすび、冷凍ごはんモードなどを備えている。
本体サイズは、265×349.5×232mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は6.7kg。消費電力は1,230W。
同社は、今後も製品を投入し、炊飯器のラインナップは9種類に拡充予定としている。2018年1月には3合炊きの圧力IH炊飯ジャー「KRC-PA30」、2018年5月には1升炊きの圧力IH炊飯ジャー「KRC-PA10」を展開。このほか、マイコン式においても3合炊きと1升炊きを、新たに追加する予定だという。
