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パナソニック、従来比67倍のビッグフィルターで空気もきれいにするエアコン「エオリア」

パナソニックの高級エアコン、新モデルでは「清潔性」に着目

 パナソニックは、従来比67倍のビッグフィルターを搭載したエアコン「Eolia(エオリア) WXシリーズ」を10月下旬より順次販売する。容量4.0kW~9.0kWの6機種で、価格はオープンプライス。市場想定価格は32~43万円前後(税抜)。

従来比67倍のビッグフィルターを搭載したエアコン「Eolia」。無線LANを内蔵し、リニューアルした「Eolia」アプリにも対応する

 1つの熱交換器で温度の異なる風を吹き分ける「ダブル温度気流システム」搭載のハイエンドモデル。「暑い」と感じている人、「寒い」と感じている人、それぞれに応じた温風を同時に届けることができ、効率的に快適な温度空間を実現するという。

 また、花粉の無力化、生活臭の脱臭などに効果があるパナソニック独自の「ナノイーX」も搭載する。2017年モデルでは、「清潔性」に着目。基本的な冷暖房性能に加えた新たな機能として「空気清浄」機能を追加した。

製品本体
付属のリモコン
花粉の無力化、生活臭の脱臭などに効果があるパナソニック独自の「ナノイーX」も搭載
新モデルでは、「清潔性」に着目して、さらに機能を進化

 パナソニックのエアコンでは、従来より空気清浄機フィルターを搭載していたが、新モデルでは、そのサイズを約67倍にし、ホコリなどをしっかり捕らえる静電式フィルターを搭載した。さらに、エアコンの形や機能に合った方式として、フィルターは通常運転時は本体に収納されており、必要な時だけ可動する「可動式構造」を採用する。

 例えば、エアコン立ち上げ時は、冷暖房運転に集中し、その後、室温が安定してきたら、フィルターが本体上部から飛び出るような形状で可動。また、本体には0.3μmのサイズまで検知する高性能ホコリセンサーを搭載し、センサーがホコリを検知した場合も、フィルターが可動する。

アクティブクリーンフィルターを搭載
伸ばした状態。サイズは従来機種の約67倍もあるという
フィルターは可動式で、必要な時だけ本体上部に露出する
高精度のホコリセンサーを搭載しており、検知結果はアプリで確認できる
煙を使った実験。エアコンを配置したボックスの中に煙を充満させる
約2分後の状態。左はアクティブクリーンフィルターを搭載したモデル、右は従来モデル。集じん性能に明らかな差がある

 本体内部に関しても清潔性が向上している。エアコン内部で特に汚れが付きやすいのは、熱交換器で、料理油などに含まれる油分を含んだホコリなどが付着してしまう。

 そこで、パナソニックでは、親水撥油コート剤と、ホコリが溜まりにくいナノシリカ凹凸表面構造を合わせた「ホコリレスコーティング」を熱交換器に採用した。コーティングをしていない場合に比べて、ホコリが付着しにくく、ホコリが付着した場合でも、結露水で簡単に洗い流すことができるという。

親水撥油コート剤と、ナノシリカ凹凸表面構造を合わせた「ホコリレスコーティング」を熱交換器に採用した
熱交換器の断面に油分を含んだ疑似ホコリを付けて、水で流したところ。ホコリレスコーティングを施した右側は汚れが落ちている
ホコリレスコーティングをしていない熱交換器。ホコリが全面に付着している
ホコリレスコーティングをした熱交換器。きれいな状態が保たれている

 快適性では、パナソニックの扇風機などにも搭載している「1/f ゆらぎ気流」をエアコンにも搭載した。信州・蓼科高原に吹く風を再現したというもので、規則的ではなく、より自然に近い風を送る。

無線LAN内蔵で、アプリ操作にも対応

 本体には無線LANを内蔵しており、スマートフォンやタブレットからの操作にも対応。外出先から、温度設定などができるほか、ホコリセンサーの検知結果なども確認できる。

アプリからの操作に対応する

 パナソニックのエアコンでは、従来、アプリから操作するためには、別売り品の購入と、取り付け工事も必要だったが、WXシリーズでは、無線LANを内蔵した。また、専用アプリもリニューアルしており、より使いやすく進化している。

従来、アプリからの操作に対応するためには、専用機器の購入、工事が必要だった。新モデルでは、無線LANを内蔵しており、本体購入後、すぐにアプリを使い始められる(別途自宅のWi-Fi環境は必要となる)
アプリもリニューアルした。従来は、エアコン以外のオーブンレンジ、テレビなども操作できる「パナソニックスマートアプリ」を使っていたが、今回から専用の「Eoliaアプリ」を用いる