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人と動物を見分け、ペットの見守りもできる家庭用セキュリティカメラ
2017年6月29日 15:02
仏Netatmo社(ネタトモ)は、顔認識システムを備えるホームカメラ「Welcome(ウェルカム)」に、動物検知機能を追加することを発表した。専用アプリ「Netatmo Security」をアップデートすることで、7月上旬より使用可能になる。アプリの利用料は無料。Welcome本体の価格は29,800円(税込)。
有線もしくは無線LANでスマートフォンと連携して使用する、家庭用セキュリティカメラ。顔認識機能を搭載している点が特徴で、玄関などに設置することで、カメラが映した人物の顔と名前を結びつけ、誰が帰宅・在宅しているかをスマホで確認できる。専用アプリの対応OSは、Android 4.3以降、iOS 9以降。
新たに搭載された「動物検知」機能では、犬や猫、鳥などのペットの動きを検知する。ペット独特の動きをAI技術により学習させ、人と動物を見分ける。ペットの動きに限定した自動録画や、不審な動きがあったときだけ通知するなど、細かな設定によりペットの見守りを実現するという。
このほか、動画の撮影や帰宅時の通知のON/OFFは1人ずつ設定を変えることも可能。思春期の子どもが帰宅時に動画を撮られたくないという場合は、撮影および通知をOFFに設定することで、本体は顔認識で対象者を判断して動画撮影を行なわない。
ネットワークカメラで多い用途はペットの見守り
Netatmo 最高執行責任者(COO)であるマシュー・ブロードウェイ氏は、動物検知機能について以下のように語った。
「家庭用のネットワークカメラは増えてきていますが、一番多い用途はペットの見守りだと思います。現在、日本では2,000万匹の動物が飼育されており、その中でも約80%が日中に留守番をしていることがわかりました。自宅でペットだけにしておくのは後ろめたいという飼い主からの声もあり、何かできることはないかと思い搭載したのが動物検知機能です。飼い主が安心するだけでなく、ペットの安全にもつながります」
カメラはフルHD1080p解像度を備え、130度の広角で撮影可能。広い玄関にも対応する。ナイトビジョンを搭載し、暗所でも認識できる。撮影した画像は本体に差し込んだMicro SDカードのみに保存。クラウドサーバーなどは利用していないため、月々の利用料もかからず、セキュリティ面にも配慮したという。
本体サイズは、45×155mm(直径×高さ)。電源アダプター、USBケーブル、Ethernetケーブル、Micro SDカードが付属する。無線LANは、IEEE 802.11b/g/nに対応する。本体は一体型耐久性アルミニウム素材で、屋内専用としている。
なお、犬2匹、猫2匹などをそれぞれ見分けることは不可。マシュー氏は「今後は動物同士を識別する機能を搭載したい」とコメントしている。