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三菱電機、光で乾かしている場所を示す衣類乾燥機

 三菱電機は、濡れた洗濯物をセンサーで見分けて乾かす衣類乾燥除湿機「サラリ MJ-120MX」を、4月21日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は49,500円(税抜)。

衣類乾燥除湿機「サラリ MJ-120MX」

 除湿能力11L・12L/日(50Hz/60Hz)で、コンプレッサー式の衣類乾燥除湿機。温湿度センサーに加え、赤外線センサー「部屋干し3Dムーブアイ」を搭載した点が特徴。センサーが衣類そのものの温度を検知し、濡れた洗濯物を見分けて送風する。乾き残りを見つけると集中的に風を送り、スピーディーにムラなく乾かすという。

 本体には、送風方向を知らせてくれる「光ガイド」を搭載し、どこに風を当てているかを視覚的に確認可能。厚手のフードパーカーを干したときも乾き残りを見逃さず、フードや袖口までしっかり乾かす。衣類が乾ききると自動で運転が停止するため、ムダなく使用できるという。

霧吹きで濡らしたシャツと乾いたシャツを干して、衣類乾燥運転をすると、「部屋干し3Dムーブアイ」が濡れた衣類を見分ける
送風方向を知らせてくれる「光ガイド」が点灯
濡れたシャツ(左)に光が照射され集中的に送風する

 また、子供の体操着や上履きなど、急いで乾かしたい衣類に適した「ズバッと乾燥」モードを搭載。操作部の方向スイッチで光ガイドの位置を調整し、衣類の中央に当てることで集中的に送風する。体操着1枚であれば、約37分で乾かせるとしている。

 送風範囲は幅約180cmとしており、洗濯物のすみずみまで一気に乾燥できる。ルーバーは上下左右に幅広く動く「3次元広角狙えルーバー」を採用し、上下160度、左右100度に送風可能。

操作部
方向スイッチで光ガイドの位置を調整する
上履きに送風
光ガイドを切り替えて体操着に送風。約37分で乾くという
「3次元広角狙えルーバー」を採用
上下160度、左右100度に送風可能

除湿機の風は衣類乾燥に適している。扇風機の風と比較して衣類から奪える水分量は約2倍

 三菱電機ホーム機器 営業部 家電営業課 丁子 裕樹氏は、衣類乾燥に除湿機を使うメリットについて以下のように語った。

 「最近は、住空間の変化などから部屋干しをする家庭が増えています。一般的に、部屋干しした洗濯物は、自然乾燥でも扇風機の風でも乾きますが、除湿機の風はそれ以上に衣類を乾かすのに向いています。扇風機などを使った通常の風は水分量が多く、濡れた衣類の水分を多く取り込めません。一方、除湿機の風は水分量が少ないため、濡れた衣類の水分を多く取り込め、通常の風よりも衣類から奪える水分量は約2倍となっています」

三菱電機ホーム機器 営業部 家電営業課 丁子 裕樹氏
除湿機の風は水分量が少なく、衣類の水分を多く取り込めるという

 衣類乾燥モードは、「標準」「夜干し」「節電」「ズバッと乾燥」の4つを用意。

 除湿モードは、部屋のカビ発生を抑制する「部屋サラリモード」や、浴室のカビ対策に適した「浴室カビガード」、「強」、「弱」の4つを用意する。

 このほか、市販のホース(内径15mm)をつないで連続排水し、タンクの水を捨てる手間なく継続して除湿できる機能や、1~9時間の切・入タイマー、本体の移動に適した4輪キャスターやハンドルなどを搭載する。フィルターは、銀イオン抗アレルフィルターとプラチナ抗菌フィルターのWフィルターを採用し、常にキレイな風で部屋干しできるという。

部屋のカビ発生を抑制する「部屋サラリモード」。広角ルーバーとロング気流で広範囲にしっかりドライ風を届けるという
本体背面。Wフィルターを採用

 丁子氏は、除湿機の効率的な使い方として浴室での使用を提案。「浴室のような狭くて密閉された空間は、風を当てやすいので衣類を乾かすのに向いています。また、ホースをつないで連続排水ができるので、排水タンクが満水になって除湿ができないということも防げます」と話した。

 本体サイズは、360×210×534mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約13.5kg。排水タンクの容量は約3L。除湿可能面積の目安は、コンクリートの集合住宅の場合で、28畳/30畳(50Hz/60Hz)。消費電力は325W/385W(同)。カラーはホワイト。

浴室で除湿機を使うことで効率的に衣類を乾かせるという

 このほか、除湿能力9L・10L/日(50Hz/60Hz)で、「光ガイド」や「ズバッと乾燥モード」を省略した「MJ-100MX形」、除湿能力15.5L・18L/日(同)で、「部屋干し3Dムーブアイ」「光ガイド」などを省略した「MJ-180MX形」も同時に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、42,000円、49,500円(税抜)。

除湿能力9L・10L/日(50Hz/60Hz)の「MJ-100MX形」
除湿能力15.5L・18L/日の「MJ-180MX形」

家事研究家・高橋ゆきさんが登場。部屋干しはアーチ状がオススメ

家事研究家 高橋ゆきさん

 会場には、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で家事監修を担当した、家事代行サービス「ベアーズ」取締役副社長の家事研究家 高橋ゆきさんが登場。衣類乾燥除湿機や掃除機を使った、効率的な家事方法を紹介した。

 高橋さんによると、部屋干しをするときは部屋自体にニオイが付くことがあるため、干す環境や通気、洗剤選びに気をつける必要があるという。「洗剤は、部屋干しをするのであれば、やはり部屋干し専用を使うことがオススメです。ニオイはカビの元になるので、部屋干し臭をきちんと防ぐことが大事になります」という。

 また、部屋干し時の干し方は、大物衣類を端にして小物を中央に干す「アーチ状」が、空気の通り道を作るためよく乾くとする。

 「三菱電機の衣類乾燥除湿機はとても優秀なので、アーチ状に干さなくてもきちんと乾いてしまいますが(笑)、アーチ状にして、除湿機を使えばより効率的に乾きます」(高橋さん)と述べた。

部屋干しはアーチ状に干すと乾きやすいという
大物衣類は端、小物は中央に干す
紙パック式掃除機を使った効率的な家事方法も紹介
キャニスター形は本体を身体に近づけて持つと疲れにくいという。階段は、掃除した場所を通らないように、上から下に掃除する