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パナソニック、新開発の「ナノイーX」で花粉を無力化する加湿空気清浄機

 パナソニックは、新開発の独自イオン「ナノイーX(エックス)」を搭載した加湿空気清浄機「F-VXM90」を、9月15日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は91,000円前後。

加湿空気清浄機「F-VXM90」

 適用畳数40畳の加湿空気清浄機。新開発の独自イオン「ナノイーX」を搭載し、花粉除去や脱臭効果がアップしたという。ナノイーとは、空気中の水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオンで、除菌・脱臭などに効果があるとしている。

 従来のナノイーでは、除菌・脱臭効果の決め手となるOHラジカルの発生量が4,800億個/秒だったのに対し、ナノイーXでは放電部を改良し、4兆8,000億個/秒と10倍に増加。これにより、日本全国に飛散するさまざまな花粉を無力化するほか、タバコ臭を従来の1/10のスピードで除去することに成功したという。

ナノイーに含まれるOHラジカルが除去・脱臭効果の決め手となる
ナノイーXではOHラジカルの発生量が10倍にアップした

床上に溜まりがちな粒子の大きい花粉をしっかり吸引

 中でも花粉除去に注力しており、床上に溜まりがちな花粉もしっかり吸引する「ダブルフロー花粉撃退気流」を新たに採用。ウィルスやアレル物質などが0.01μm~1μmと小さく空気中に舞いやすいのに対し、花粉は30μmと大きくすぐに落下するため床上に残りやすいという。

 そこで、新形状のツインルーバーで、空気を左右に分ける2本の気流を実現。本体前面の底部にある吸い込む気流と、上部にある吹き出す気流がぶつかりにくく、花粉の舞い上がりを抑えて集じんできる。これにより床上吸引がスムーズになり、2015年モデルと比較して花粉除去性能が2倍になったという。

ツインルーバーが2本の気流を実現
吸い込む気流と吹き出す気流がぶつかりにくく、床上の花粉の舞い上がりを抑えるという

 また、センシング技術も進化し、粒子の大きさを見極めて気流を制御する「新花粉撃退モード」を搭載。汚れの粒子を検知する高感度ハウスダストセンサーのセンシング技術が向上し、花粉やPM2.5など粒子の大きさに合わせて4種類の気流制御を実現した。汚れに合わせた細かい運転ができるという。

 同社が、花粉の抑制効果について実験したところ、ナノイーを放出することでスギやカモガヤ、ブタクサなど日本全国に飛散する花粉の低減に効果があったという(約6畳の試験室で確認)。

 脱臭効果においては、約6畳の空間でタバコ臭の低減について比較。「ナノイー」発生時は120分で臭気が低減されたのに対し、「ナノイーX」では12分で低減できたという。

スギやカモガヤ、ブタクサなど季節ごとに飛散する花粉にも対応

好評の木目調デザインを引き続き採用

 このほか、デザインにもこだわり、カラーはホワイトと木目調の2色を用意。特に木目調は、2015年モデルの「F-VXL90」で好評だったことから、引き続き採用した。高級旅館などにも導入されており、インテリアにマッチしやすいという。

 フィルターは、集じん用が静電HEPAフィルター、脱臭用がスーパーナノテク脱臭フィルターを採用。いずれも交換時期は約10年としている。

 本体サイズは、398×268×640mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約12.1kg。タンク容量は約4L。適用床面積は、空気清浄時が40畳、加湿時が24畳(プレハブ洋室)。消費電力は5.5~88W。2/4時間の切タイマーを備える。

好評だった木目調デザインを引き続き採用

ナノイー搭載の「F-VXM70」

 下位機種として、適用床面積31畳でナノイーを搭載した加湿空気清浄機「F-VXM70」も同時に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は67,000円前後。

 ダブルフロー花粉撃退気流や新花粉撃退モードなどの機能は共通。

ナノイー搭載の加湿空気清浄機「F-VXM70」