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会話ができるようになったシャープのオーブンレンジ「ヘルシオ」、天気や食材に合わせて献立を提案
2016年7月6日 17:27
会話を重ねてユーザーの嗜好を学習、愛着のわくオーブンレンジ
庫内容量30Lのオーブンレンジ。無線LAN機能を搭載し、新開発のクラウドサービス「COCORO KITCHEN」と連携できる点が特徴。「今晩、何作ろう?」と話しかけると、音声を認識。人工知能が季節や天気、調理履歴などを考慮して、クラウド上にあるメニューから献立を提案してくれる。
会話を重ねることで、ユーザーの嗜好を人工知能が学習し、それぞれの家庭に合ったヘルシオに成長していくという。
シャープ 取締役 常務執行役員 健康・環境システム事業本部長 沖津 雅裕氏は、オーブンレンジに人工知能を搭載した点について以下のように語った。
「インターネットに繋がる家電は増えてきていますが、シャープはその中でも人工知能を搭載することに重点を置き、知性を持っている点が特徴です。よく選ぶレシピなどを把握してユーザーの生活パターンを学習し、会話を通じてメニューを提案することで、だんだん愛着が湧いてくるようにしました。単なる調理家電ではなく、ユーザーの暮らしを変えて、生活に欠かせない家族の一員になるような製品に進化させていきます」
操作部には「おはなし」ボタンを搭載。ボタンを押した後に話しかけると、ヘルシオが言葉を理解し考えた上で返答してくれる。「冷蔵庫に鶏肉と卵があるけど何が作れる?」と相談すると、「チキン南蛮はどうですか?」とレシピを提案。材料や作り方、調理モードの詳細は、スマートフォンの専用アプリから確認できる。
「300kcal以下の料理を教えて」ヘルシーメニューにも対応
このほか、会話機能によるメニュー提案では、「300kcal以下の料理を教えて」と聞くと、「鶏だんごの中華あんかけ&サラダ(約286kcal)」を提案するなど、カロリーに合わせたヘルシーメニューにも対応。「今晩、何作ろう?」と相談すると「今日は暑くなるみたいなので、スタミナのつくスペアリブはどうですか」「明日は七夕なのでデコレーションずしはどうですか」など、天気や暦に応じた提案もしてくれる。
例えば前日の夜などに夕飯のメニューを聞いておけば、レシピをスマートフォンのアプリにダウンロードし、仕事帰りに足りない食材を買っておくといった使い方ができる。アプリ単体でもメニューの閲覧は可能で、外出先で空いた時間にメニューの検索もできる。
クラウド上に保存されているメニュー数は、発売時で約1,000種類。順次拡大していく予定で、各家庭の状態に適した飽きのこない献立を提案するという。
ほったらかして健康食材が作れる「ドライフード」モード
自動調理機能では、食材の温度や量をセンサーで検知して調理時間などを自動で算出する「まかせて調理」を引き続き搭載。温度帯の低い食材により熱を与える「ウォーターヒート技術」と「赤外線ムーブセンサー」「温度センサー」を組み合わせたもので、「冷凍・冷蔵・常温」の食材が混在していても最適な状態に加熱できるという。
「まかせて調理」で可能な調理法は、「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」の4つ。異なる食材を重ねて入れる「焼きそば」などもしっかり加熱できる。
自動メニューでは、新たに「ドライフード」を搭載。低温でじっくり加熱し、食材のうまみや栄養を凝縮したドライフードが作れるという。モードは、果肉感が残る「セミドライ」、パリパリにできる「チップス」、ビーフジャーキーなどが作れる「おつまみ」の3つを用意。
ドライフード作りは時間が掛かるが、空いた時間の“ほったらかし”調理としてオススメできるという。
また、2段調理機能では、庫内下段でご飯が炊けるようになった。上段でおかず調理、下段で炊飯といった使い方が可能になり、夕食を効率よく作れる。なお、炊飯は2カップまで対応。
朝食や昼食に適した2段調理メニューも搭載。朝食用に上段ではパンとおかず、下段ではスープ温め、昼食用に上段では天ぷらの温め、下段では冷凍麺とだしを入れてそばを調理、といった使い方ができる。
液晶画面は、4.3型カラー液晶のタッチパネルを採用。オーブン温度は、発酵時が「30/35/40/45℃」、オーブン時が「100~250℃・300℃」で調節可能。レンジ出力は、「200/500/600/1,000W」で切り替えできる。
本体サイズは、490×430×420mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約25kg。定格消費電力は最大1,460W。角皿2枚、調理網2枚、ミトン1組、クックブックなどが付属する。カラーは、レッド系とホワイト系の2色。
アクティブシニア向け「ヘルシオ AX-AP300」
また、アクティブシニア向けのウォーターオーブン「ヘルシオ AX-AP300」を、7月25日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は13万円(税抜)。
庫内容量26Lで、シニア層に使いやすいサイズにしたという。無線LANによる会話機能は省略されているが、音声ガイド機能「ココロエンジン」を搭載。選択したメニューや次の操作、使用時の注意点などを音声で知らせてくれる。角皿は軽量のアルミ素材で、出し入れを簡単にした。「まかせて調理」や「ドライフード」モードなども搭載している。
液晶画面は、3.5型ホワイト液晶を採用。オーブン温度は、発酵時が「35/40/45℃」、オーブン時が「100~250℃」で調節可能。レンジ出力は、「200/500/600/1,000W」で切り替えできる。
本体サイズは、490×435×385mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約21kg。定格消費電力は最大1,460W。軽量角皿1枚、調理網2枚、ミトン1組、クックブックなどが付属する。カラーは、レッド系とホワイト系の2色。
下位機種として、音声機能を省略した「AX-SP300」を8月25日、「AX-MP300」「AX-CA300」を7月25日に発売する。庫内容量は順に、30L、26L、18L。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、14万円、10万円、7万円(税抜)。