年末特別企画
これが求めていたオーブンレンジかも? 食パンが美味しく焼ける製品を発見【私の2023】
2023年12月30日 12:05
家電ライターである筆者が、定期的に質問されるのが「パンが美味しく焼けるオーブンレンジはありませんか?」というもの。一人暮らしや少人数世帯ではキッチンが狭いことが多く、パンを焼くためだけにトースターを置くのはもったいないと感じる人が多いのです。
いままで様々なメーカーの最新高級オーブンレンジを使ってきた筆者ですが、この質問には毎回悩まされました。というのも、トーストモード搭載のオーブンレンジは数多くあるのですが、試してみると「結局トースターで焼いたほうが美味しい」と感じてしまうからです。
そんななか、今年ようやくコレだ! と思える製品に出会いました。それが山善の「高効率オーブンレンジ YRZ-WF150TV」です。
とにかく一度試してほしい「高さ半分」ならではの美味しさ
トーストを美味しく焼くポイントは、なんといっても高火力で素早くパンを焼くこと。パン表面をカリッと香ばしく焼きつつ、パン中心の水分は逃がさずモチモチに仕上げるのが理想です。このため、トースターは一般的にヒーターの熱を直接当てる「直火加熱」を採用しています。
一方、オーブンはヒーターの対流熱などで庫内全体の温度を上げて食材を全方向から加熱する「オーブン加熱」。このため、最初に庫内の温度を上げる必要があり、どうしても食材が焼けるまでに時間がかかってしまいます。そのうえ、オーブンレンジはトースターより庫内容量が大きいため、庫内温度が上がるのにも時間がかかるのです。
そこで、YRZ-WF150TVは庫内の高さを、一般的な製品の半分に抑えて設計。庫内容量を半分にすることで、予熱時間も約半分に短縮できます。さらに、庫内の高さを抑えることで上下のヒーターの位置が近いのも、効率良く加熱できる理由のひとつ。
トーストを焼く時は、自動メニューから「12(トースト)/13(冷凍トースト)」を選ぶか、本体前面にある「トースト」ボタンを選択。「仕上がり」ボタンで焼き色を「弱/標準/強」から選ぶことも可能です。食パンを2枚焼くのにかかる時間は約6分。上下から加熱するので、途中でパンをひっくり返す必要もありません。
YRZ-WF150TVで焼いたパンはとにかく表面の香ばしさが段違い。薄くパリッとした表面と、中のモチモチとしたコントラストが素晴らしい食感を生み出します。パンの好みは人それぞれですが、パン表面の香ばしさが好きな人ならきっと満足できると思います。
現在、我が家には高級トースターが3台あるのですが、YRZ-WF150TVを導入してから家族はYRZ-WF150TV一択。トースターを使わなくなりました。家電好きなら「三菱ブレッドオーブンで焼いたものに近い味」といえばイメージできるでしょうか?
普及価格帯ながら欲しい機能はしっかり搭載
とにかくパンの美味しさにノックアウトされたYRZ-WF150TVですが、もちろんオーブンレンジとしてもしっかり使えます。日常生活ではトーストモードとレンジを使用することがほとんどですが、レンジは手動なら「100W/200W/500W/600W」が使用可能。さらに、最大3分の1000W短時間高出力機能も搭載しています。オーブンの温度調節範囲は40℃、100~200℃と一般的な仕様です。
ところで、我が家ではYRZ-WF150TVでトースト以外に大絶賛された機能があります。それが自動調理メニューの「プリン」。筆者の夫はこの1年プリン作りにハマり、さまざまな配合、さまざまな加熱方法で「理想のプリン」を追い求めています。そしてYRZ-WF150TVのプリンモードで加熱したプリンが、とにかくなめらかで素晴らしい口当たりだったのです! 正直、あまり期待せずにプリンモードを使ってみたので、これは嬉しい誤算でした。
「トーストは香ばしさが魅力」「プリンは昔ながらの固めが好き」と、我が家と同じ好みなら、YRZ-WF150TVは一度は試してほしい製品です。筆者は来年「トーストが美味しいオーブンレンジはあるか?」という質問をされたら、ぜひ本製品をおすすめしたいと思っています。