年末特別企画

録音の文字起こし超ラクで仕事のやり方に変化。私生活はひたすら運動した【私の2023】

取材に役立ったAutoMemo S(右)と、ほぼ常に身に着けていたGARMIN fēnix 7S Pro(左)

2023年に買ったデジタル製品を振り返って、仕事に役立ったものと、私生活で愛用していたものをそれぞれ1つずつ紹介します。

Webアプリ秀逸! AutoMemo Sで書き起こし作業ほぼ不要に

録音して自動で書き起こしてくれるAutoMemo S

音声の自動書き起こし(文字起こし)ができるデジタル製品やサービスなどは、存在は知っていたものの、長年「そんなのに頼らなくても十分」と思い込んでいました。しかし今年はソースネクストの「オートメモ」を試しに使い始めたら、見事に手放せなくなりました。

普段、記者発表会など取材のメモはパソコンか手書きでとって、会社や家で記事の形にまとめています。録音もしますがあくまで“お守り”や“保険”として残すイメージです。

オートメモは、単体ではボイスレコーダーとして使えるもので、録音後にWi-Fi接続すると、録音データをアップロード&文字に書き起こして、テキストデータとして保存できるものです。

最初は「自動書き起こしといったって、取材だと専門用語も多いから書き起こしのミスや誤変換も多いのでは」と思っていましたが、オートメモを使ってみるとかなり正確。当然100%ではないものの、読めば頭の中で修正できる程度の差異がほとんどでした。特にありがたいのが記事に重要な数字や単位など。手書きメモだとケタなどをタイプミスする可能性もありますが、手入力の打ち間違いに比べると、オートメモの方が少ない印象です。

書き起こしの例。ロボット掃除機の発表会での内容が、間違いも少なく記録されていた

もちろん、最終的に記事が間違っていたら筆者の責任なので全てを任せるわけではありません。一旦は自動で書き起こし、再度自分でチェックする形が、結果としてミスも減り、圧倒的にラクでした。そして正確だからといって、発言をたっぷり盛り込めば記事が必ず面白くなるとは限りません。発言の中のどの部分を伝えるのが読者の利益になるかを考えるためにも、材料は多く、できるだけ正確に残っていることが、とてもありがたいです。

金額面では、端末の価格に加え、書き起こしには定額料金が要ります。月額1,480円または年額12,800円なので、迷わず年額を選択。録音データから書き起こしできる時間は30時間/月で、ボリュームとしては問題ないです。端末はテキストが画面でも確認できる「AutoMemo S」と、シンプル表示モデルの「AutoMemo R」があります。私はAutoMemo Sですが、この小さい画面で文字を見返すこともあまりないので、今から買うならRでもよかったかもしれません。

AutoMemo Sなら書き起こしのテキストを本体でも確認できる

取材だけでなく、会議やミーティングの書き起こしにも活用。議事録の作業は、聞いて要点をまとめる技術をつける意味のある仕事(訓練)ともいえますが、編集部の人数が多くないのと、1対1のミーティング内容だと聞きながらメモするには限界があるため、議事録をとってくれることはとても役立っています。

録音後は、家のWi-Fiにつながった時に自動でアップロードと書き起こしをするように設定。それを最初はスマホアプリからGoogle Driveへテキストファイルで自動アップロードしていました。

しかしある日、ライターの藤本健さんから「ブラウザ(Webアプリ)で使う方が便利だよ」と教えてもらって使ってみると、いちいちダウンロードする手間が不要でかなりラク。しかも、複数の話者がいるときの書き分けまでしてくれるのがすごい。発言者が「A」と書いてある部分を編集して人の名前を入れると、それ以降の「A」が全部書き換わり、誰の発言かが区別できるのは、複数の人が登壇する取材メモや、会議録音で大いに役立っています。

あるオンライン会議の議事録。途中から参加した人に議事録を共有するときも、発言者の名前がわかる

だいぶ昔、前いた会社のインタビュー取材ではテープレーコーダーを使っていて、会社の引っ越し時に懐かしく思ったものでした。今の会社で働き始めてからは長い間、録音はボイスレコーダーまたはパソコンの録音ソフトを使用。“お守り”としては十分ながら、MP3など個別のファイルで残していたため、録った後は長く管理するというよりは、1年ほどしたらNASなどに入れっぱなしという運用でした。

オートメモを使うようになって録音データがクラウドに一元管理できて、手持ちのストレージを圧迫することなく、後から見返す時も簡単。文字データとしては手書きよりも大量なので、時短になったかというとそこまでではないですが、取材メモの下書きを代わりにしておいてくれるような感覚で、記事に活かせるようになりました。

端末の使い勝手の面では、USB Type-C充電ながら、付属ケーブル(Type-A to Type-C)ではない手持ちのType-C to Type-Cケーブル(高出力のUSB Type-C充電器)だと充電できなかったり、待機時にいつのまにかバッテリー残量が少なくなっていて録音できない、という点が少し不満ではあります。ただ、スマホアプリでも同等の使い方ができるほか、最近Webアプリで録音もできるようになるなど、機能が進化しているのは、サブスクのサービスとしてうれしいポイントです。

Webブラウザで録音もできるようになった

書き起こしがかなり正確とはいえ、今もパソコン手打ちや手書きのメモは引き続き取っています。聞きながら大事な部分だと思ったところは断片的にでも残しておくと、概要をつかむのに役立つからです。また、録音状態が悪いと(声が小さいなど)、全く書き起こしできていないこともゼロではないので、頼り切りは禁物です。

仕事の種類によっては、話を聞いて素早く正確に手でメモを取れることは、一つの能力として大切だとは思います。ただ、できる範囲でオートメモに“外注”して、仕上げの内容を練る方に時間をかけるといったことも、これからのやり方として柔軟に考えていこうと思っています。

GARMINのアプリで運動の達成感が細かく分かってうれしい

GARMINのGPSスマートウォッチfēnix 7S Pro

30代後半になってから急に運動がしたくなって、「走りたくはないのと、道具が少なく、短時間で疲労感を味わえそう」という理由で、そこまで好きではなかった水泳を始めました。

最初は、あまり成果を気にしないで続けられればいいと思ったものの、やっていくとだんだん記録(ログ)をすぐ確認できるところに保存したくなってきました。

泳いだ時のデータを残しておくのに活用しているのが、GARMIN(ガーミン)のGPSスマートウォッチfēnix 7S Proです。

在宅ワークになってからは、仕事の締めの時間をはっきり区切るために、いったん定時になったらプールへ行く日を設けました。最初は週末だけだったのですが、慣れてくると泳ぎを増やしたくなり、いまはクロールと背泳ぎ、平泳ぎを順にしています。

本来は装着したまま泳ぐと、距離だけでなくクロール時のストローク数などまで分かるのですが、残念ながら家の近くのプールはスマートウォッチを含む腕時計が禁止。そのため少し面倒ですが専用アプリ「Connect」へ手動で記録しています。

一度、帰省した際に腕時計OKな広いプールでfēnix 7S Proを着けて泳いでみました。広めの50mプールでしたが、平均ペースやスピード、心拍数などが後から確認できて、運動した実感がすごく湧きました。

腕時計OKなプールで計測したデータ

アプリでは目安の消費カロリー数も分かりますが、2km強で消費は434kcalか……と思いつつ、地道に続けようと思います。

おりしも家電 Watchではダイエット部が始まり、私もほぼ幽霊部員ながら、運動を頑張った時だけ、部内のグループLINEに報告しています。なお、たくさん食べているので、体重は全く減っていません。

fēnix 7S Proを選んだ理由の一つはソーラー充電もできること。使ってみると、ソーラーだけで常に賄えるほどではないですが、それほど大容量のバッテリーでもないため、在宅ワーク中に窓際に置いても、少しは充電できていました。そのほか、心拍数や血中酸素濃度も測定できます。一番よく使っているのは、Suicaの決済。スマホの置き場所を忘れた時に音を鳴らして「探す」機能や、昼食休憩時のカウントダウンタイマーも便利です。

太陽光でも充電できます

運動は水泳だけではありません。40代に差し掛かって再燃したバスケ熱が、コロナ明けやワールドカップでさらに気分が盛り上がり、ほぼ毎週末、または1日に2回掛け持ちでバスケをするなんていう日もありました。おじさんとしては少しやりすぎです。近所でストレッチをしてくれる店にも通っていて、普段からストレッチちゃんとしないとケガするよ、と釘をさされながら続けています。

fēnix 7S Proのアクティビティにはバスケも項目としてはあります。さすがに腕時計をしたままバスケは危ないので、どれくらいの時間動いたかをアプリへ手入力で記録するだけにとどめています。

ただ走るのは苦手なのに、ボールを使うとけっこうがんばれるのは不思議。若者に交じって試合すると、いつも疲れ果てていますが、できる範囲で続けようと思っています。

中林 暁