年末特別企画
新鋭トースターと賢いレンジ、そして来年も大注目の新勢力【私の2023】
2023年12月29日 15:05
トースターの新勢力、ツインバード「匠ブランジェトースター」
これまでトースターといえば、パナソニックのビストロ、バルミューダのザ・トースター、アラジンの三つ巴の戦いだった。そこに日本刀を持ってカチ込んできたのが新潟の家電メーカー、ツインバードの「匠ブランジェトースター TS-D486B」だ。
特徴はパナソニックと同じ「近赤外線+遠赤外線のバイブリッドヒーター」を搭載していること。遠赤外線は、物体の表面に熱を伝えるのでこんがり焼けるが、中心部まで温まりにくい。
しかし近赤外線は表面を通り抜け、中まで加熱できるという特徴を持つ。そのためカレーパンやアップルパイなどを温めると、まるで作りたてのように中心部まで熱々になる。パナソニックよりも強力な近赤外線のようで、ドアのガラスはまぶしさ防止用のスモークガラスで、実際にパンを食べてみると熱々すぎて火傷しそうなほどにアツアツだった。
もちろんクロワッサンやトーストもおいしく焼ける。菓子・調理パンが好物な人には、第一候補をとして「匠ブランジェトースター」をオススメする。
長く使って分かったパナソニック オーブンレンジの良さ
自宅のレンジの調子が悪かったので買い替えたのがパナソニックのオーブンレンジ「NE-UBS10A」。レンジで魚が焼けるテンパンやカラー液晶で表示されるオートメニューなどばかりフィーチャーされている。だが! 一番使う電子レンジの精度がめちゃめちゃ上がっているに気が付いた。
同社のハイグレード電子レンジは、温めたいものを庫内に入れて、スタートボタンを押すと、前回指定した温度までワット数や時間を指定しなくても最短自動で温める機能がある。加熱中にダイヤルを回せば5℃単位での温度調整も可能。かつてのモデルの同機能は、モノによって底ばかり熱くて表面はそれほどでもないなど加熱ムラがあった。
しかし今回のモデルは、赤外線カメラセンサーの精度なのか、プログラムでうまいことやっているのか不明なのだが、ムラがほとんどなくなった。また解凍機能も早く、ほとんどドリップが出ないように改良されていた。こういうのは自腹で買って長期間使ってみないとわからないけど、このレンジはマジオススメ。
Francfrancはデザインだけじゃなく実用性も あったかパネルヒーターとクッションみたいな一人用ヒーター
ルームウェアをはじめとしたアパレルや雑貨を展開するメーカーとして人気のFrancfranc(フランフラン)。何年か前から自社ブランドの携帯用扇風機などを扱い、Toffyやレコルトなどの仕入れ商品も通販で扱っていた。
しかし、ここ2年間で自社ブランド家電が大幅に増え、しかも同社らしいかわいいデザインで人気を博している。とくに足元で屏風のように立てて温まる一人用の「パネルヒーター」は、見えない足元用でもしっかりデザインされていて、かつ暖かいと昨年から今年にかけて大人気のようだ。
一人サイズのクッションにヒーターが内蔵された「ヒーター付き2WAY パーソナルカーペット」は、フワフワもこもこの丸いクッションというだけでなく、餃子のように皮をめくってその中にうずくまれるという、見た目にもかわいいクッションだ。強いブランド力を武器に家電のラインナップを広げる同社は、中堅家電メーカーや輸入代理店を揺るがすことは間違いない。2024年は業界の勢力図が塗り替わるかも知れない。