年末特別企画

シャープのおしゃべり冷蔵庫と向き合う【私の2023】

シャープの冷蔵庫「SJ-MF46H」

今年購入した家電のなかで、一番の大物は冷蔵庫です。それまで10年以上使っていた冷蔵庫の調子が悪くなってきたので買い替えました。

以前の冷蔵庫は製氷機能が完全アウト、冷蔵庫内のドリンクが少し凍るといったヤバイ症状が出ていたので、夏が来る前に購入。大きな出費となるため「まだ壊れないでくれ!」と祈るように使っていましたが、冷蔵庫は完全に壊れてからでは遅いので致し方ありません。

購入したのは、2021年モデルのシャープ「SJ-MF46H」。最新モデルではないですし、これを狙っていたわけでもありません。たまたま冷蔵庫が欲しいタイミングで、ちょうど格安だったので購入しました。つくづく家電の買い替えは「出会いだなぁ」と実感。

そして決め手となったのは、ずばりデザインです。冷蔵庫ではあまり見かけない、メタルドアと木目調ハンドルの組み合わせ。このデザインが気に入って、我が家のキッチンにも合いそうだったので即決しました。

メタルドアと木目調ハンドルが購入の決め手に
側面にシボが入っているなどデザインにこだわりが感じられます

この冷蔵庫の2022年モデルも2023年モデルも同様のデザインですが、ベージュの木目を採用しているのはおそらく2021年モデルのみ。ドア部分とのコントラストが強いので好き嫌いが分かれそうですが、我が家の食器棚は木製なのであまり違和感はありません。

木製のキッチンボードと相性良し。ちなみに、うちに白い家電は一つもありません

内容積457Lのフレンチドアタイプで、奥行き63cmの薄型設計。以前の冷蔵庫より容量が少ない点が気になりましたが、逆にキッチンがすっきりして広く使える(妻の談)とのこと。奥行きが抑えられているため上段の食材も取りやすいようです。

またWi-Fiを内蔵していて、AIoT機能を利用できるのも特徴です。冷蔵庫の正面に立つと人感センサーが反応し、「冷蔵庫」と呼びかけると音声対話がスタートします。

正面に人感センサーを搭載。正面に立つと白いランプが点灯する

「今日の天気は?」と話しかけると天気を教えてくれます。「特売情報を教えて」と話しかけると、近所のスーパーの特売食品と、それを使ったおすすめ料理を教えてくれます。特売情報は「COCORO HOME」アプリにも送信され、より詳細な情報を確認でき、ホットクックとの連携も可能です。

特売の食材を使ったおすすめ料理をホットクックで作れる

さらに冷蔵庫に話しかけて買い物リストを作成、あとからアプリで確認することも可能。しかし「牛乳!」→「牛乳ですね? ほかには?」と一品ずつターンがあるのでじれったい。これはスマホに打ち込むか、メモ書きするほうが断然ラクだし早いです。

このほか冷蔵庫の開閉回数を確認できます。これは留守番している子供や離れて暮らす家族の見守りに活用できる機能です。

ドアの開閉回数がわかり、見守りに活用できる

また外出先から冷蔵庫に伝言を送ることもできます。冷蔵庫に「伝言ある?」と聞くと、伝言がある場合は読み上げてくれます。「声で伝える」を選択すれば、自分の声を伝言として送れるので、学校から帰ってきて一人で留守番をしている子供は安心するのではないでしょうか。

自分の声を送れるのは面白い。息子に「冷蔵庫の中におやつが入ってるよ」と伝言

とはいえ購入当初こそ、しゃべる冷蔵庫に小学生の息子は喜んでいましたが、伝言やメモ機能はそんなに使う機会がないため現在はWi-Fiをオフにしています。冷蔵庫のAIoT機能はまだまだ発展途上といった印象です。

キッチン家電でいえば、やはり相性がいいのは調理家電。ホットクックは新しいレシピが追加され、アプリから選ぶだけで調理設定ができるなどメリットが大きいですから。

でも冷蔵庫はそれで全然いいと思います。しっかり冷やしてくれて使いやすいことが大事なので、AIoT機能はおまけ。それよりもこの冷蔵庫のように、少しデザインに遊びのある家電が増えてほしいですね。我が家の場合、家電選びはデザインが決め手になることが多いので、受注生産でもいいからカラーバリエーションなどが増えることを願っています。

庫内の操作部。Wi-Fiに接続している状態
津田 昌宏