年末特別企画

マスクを外す日に備えてシェーバーをアップグレードする【私の2021】

フィリップス「シェーバー 9000シリーズ(S9731A/33)」を購入しました(25,800円)。奥はこれまで使っていた「5000シリーズ」

またもやコロナで始まりコロナで暮れた2021年。うんざりなような、もう慣れきったような。ステイホーム向けの家電も多々ありますが、私が2022年が良き年になるよう思いを込めて購入したのが、フィリップスの電動シェーバー「9000シリーズ(S9731A/33)」です。

それまで使っていたのは、中ぐらいのモデル「5000シリーズ」。上位モデルに移行したい思いはあったのですが、コロナで家から出る機会が激減したので、まだ買い替えなくてもいいかー、どうせマスクで見えないしとステイ状態が続いていました。しかしここは人類がコロナを克服することを期待して、11月に購入したという次第。

特徴的なシェービングヘッド。3つに分かれることで圧力が分散し、軽い力で肌に密着させることができる

シェーバーでフィリップスと言えば回転式。見た目の特徴でもある3つの回転ヘッドは肌に優しく、本体を丁寧に動かしながらシェービングすれば、くせ毛もしっかりと刈り取ってくれます。最初はまどろっこしく感じても、気に入ればファンになるタイプの製品です。

9000シリーズは上位モデルだけあって音も静か。電源ボタン横の「-」と「+」で3段階(センシティブ/ノーマル/ハイスピード)に調整できます。電池残量はデジタル表示。スマホのように細かい残量が気になる製品でもないですが、表示が大きいので見やすいです。あと、ちょっとカッコイイ。

もっとも大事なのは、剃り心地と結果です。上位モデルだけあって深剃り感がありつつ、肌への優しさも維持(ヒリヒリすることがない)。髭を切る音は、カリカリよりもチリチリに近く、より緻密にヒゲを刈ってくれている印象。剃り跡を指でさすると、明らかに以前よりもなめらか。床屋さんでやってもらうシェービングに匹敵します。

大きくて見やすいデジタル表示。電源ボタン横の「-」と「+」でスピードを3段階に調整可能
床屋さんのシェービングに近い。そう思ったので、お店の前で写真撮らせてもらいました

やっぱり、年をとったらシェーバーは高いのに限ります。加齢と共にヒゲにクセが出て肌も劣化していますからね。今思いつきましたが、年齢×500円ぐらいのシェーバーが最適じゃないでしょうか。20歳なら1万円、30歳なら1万5,000円、50歳なら2万5,000円を目安にしてはいかがでしょうか。

ひとつだけ9000シリーズの難点を言うなら、ヘッドのお手入れ(水洗い)は下位モデルより面倒です。ただし、購入したモデルには自動で洗浄・乾燥してくれる洗浄充電器が付属。カートリッジ代はかかるけど、圧倒的にラクチン&清潔。シェーバーは他人と共用はしませんが、このご時世清潔は正義でしょう。今までヘッドのお手入れで洗面所にヒゲクズが残り、家人に嫌な顔をされていましたが、それもなくなりました。

2022年、マスクを外してこのさらさらな剃り跡を見せられる日は来るのでしょうか。

自動で乾燥までしてくれる洗浄充電器が付属します
小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>