家電トレンドチェッカー
花粉がつらい 今年こそは導入したい空気清浄機4選
2025年3月21日 10:05
スギ花粉が猛威を振るっている。ウェザーニュースによると、スギ花粉の飛散は各地でピークを迎えており、3月下旬以降には西日本や東日本でヒノキ花粉の飛散が本格化するという。スギ、そしてヒノキ花粉症の人にとっては1年で最もつらい時期だろう。
花粉は外で飛散しているだけでなく、窓を開けたり、外出時に髪や服に付着したりして、家の中にも入ってきてしまう。そうして家の中に入ってきた花粉に対して有効なのが空気清浄機だ。
空気清浄機には加湿機能などを備えた1台2役タイプもあるが、今回は空気清浄に特化して、なおかつ手入れが簡単な単機能タイプを4つ紹介したい。
ブルーエアは花粉除去スピードが2倍
360度全方位からの吸引が特徴のブルーエア「Blue Max(ブルーマックス)」。ファン&モーターサイズの最大化、花粉を捉えるフィルター表面積の拡大、吹出口の形状改善により、花粉除去スピードが最大2倍に向上している。
0.1μm以上の微粒子を99.97%除去できる独自の「HEPASilent テクノロジー」を搭載。フィルターの交換目安は最長約9カ月に1回。
夜間も運転しっぱなしが基本の空気清浄機において、静音性は重視したいポイント。ナイトモードでは雪の降る音よりも小さいという最小18dBを実現している。
適用床面積が約48畳の「3450i」の本体サイズは318×318×534mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約3.6kg。8畳あたりの清浄時間は約6分。定格消費電力は4~38W。運転音は23~50dB。このほか、適用床面積が約42畳の「3350i」、同約22畳の「3250i」「3250」をラインナップする。直販価格は16,940円~33,990円。
「花粉モード」搭載のダイニチ
ダイニチ工業の「ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB924」は、運転開始から15分間は最大風量で駆動し、その後は約60分に1度、強運転で気流を循環させて浮遊花粉をしっかり捕集する「花粉モード」を搭載。
吸引した微粒子を帯電させ、集じんプレートに吸着させる「電気集じん式」と、目の細かいフィルターに空気を通して微粒子を捕集する「フィルター式」のハイブリッド式により、0.03μmの浮遊微粒子も捕集可能という。活性炭脱臭フィルター/静電 NEOH フィルターの交換目安は2年に1回。
さらに運転停止中にも、集じんプレートと静電 NEOH フィルターに付着したウイルスや花粉アレル物質の活動をプラズマ放電で抑制する。
適用床面積は38畳まで。本体サイズは310×310×540mm(幅×奥行き×高さ)。重さは約8.4kg。8畳あたりの清浄時間は7.7分。消費電力は3.8〜53W。運転音は15〜55dB。直販価格は88,000円。
シャープはMAX運転でも静か
シャープのプラズマクラスター空気清浄機「FU-T40」は、本体の左右から吸気する「Wフィルター構造」により、寝室にも置きやすいコンパクトサイズながらも吸い込み面積を広く確保。ファンの回転数が少なくても効率よく空気を送り出せるため、運転音も抑えられている。
独自の「プラズマクラスター」が浮遊花粉のアレル物質の作用を抑制。プラズマクラスターには静電気を除去する効果もあるため、花粉や微粒子が壁などへ付着することも防げる。
集じん(静電HEPA)・脱臭一体型フィルターを採用。0.1~2.5μmの粒子を99%キャッチするという。フィルターの交換目安は2年に1回。
適用床面積は18畳まで。本体サイズは235×235×372mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約3.9kg。8畳あたりの清浄時間は15分。消費電力は2.4~19W。運転音は21〜44dB。直販価格は42,800円。
サイドテーブルにもなるSwitchBot
SwitchBotの「SwitchBot 空気清浄機Table」は家具としても使えるデザインが特徴。サイドテーブル、ムードライト、ワイヤレス充電器にもなるモデルだ。
360度全方向から空気を吸い込み、大風量で吹き出して循環させることでスピード清浄を実現。「5層浄化システム」により、花粉除去率は99.97%、スギ花粉アレルゲン除去率は98.03%としている。HEPAフィルターの交換目安は2年に1回。
「静音モード」や「ペットモード」を搭載。ペットモードでは抜け毛を効果的に集める風量を維持しつつ、ゆるやかに立ち上げることでモーター音の急激な変化を抑え、ペットを驚かせないという。
適用床面積は25畳まで。本体サイズは420×290×497.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量4.8kg。8畳あたりの清浄時間は11分。消費電力は最大3.5~37W。運転音は20~52dB。直販価格は29,800円。
ちなみに、空気清浄機の置き場所にもポイントがある。花粉は室内を舞った後に床に落ちるため、床付近に設置するのがいい。また、空気が入ってくるドアや窓の正面に置くと、効果的に花粉を吸い込める。
すでにスギ花粉の飛散はピークを迎えているため、しばらくすると落ち着いてくるだろう。だがヒノキ花粉の飛散は4月中旬まで続くし、秋にはブタクサ、そしてまた来年春にはスギとヒノキがやってくる。出遅れたと思わず、先手を打つ気持ちで空気清浄機の導入を検討してみてはいかがだろうか。