家電トレンドチェッカー

「もしも」に備える防災セット&家電特集 '22年春夏版

キングジムの防災セットは書棚にも収納しやすい

災害はいつ、どこで起こるかわからない。常に万全の備えや心構えでいることは難しいが、”もしも”の場合に備えて防災アイテムを用意・確認しておきたい。

そこで今回は、過去に家電 Watchでとり上げた商品を中心に、防災に役立つ多彩なアイテムを紹介していく。東日本大震災から11年、3月11日に改めて防災意識を高め、万が一の事態に備えてほしい。記事内の価格はすべて3月10日時点のAmazonでの販売価格。

避難時に必要なアイテムをパッケージした防災セット

まず用意しておきたいのが、生活必需品や食品などがひとまとめになっている「防災セット」。バッグやボックスにコンパクトに収納されており、被災時にすぐに避難する必要がある場合に、サッと持ち出すことができる。各メーカーから様々なセットが販売されているので、自身に最適な防災セットを常備しておきたい。

●キングジムのA4ボックス防災セット
かさばる防災グッズをA4ファイルサイズの箱にコンパクトに収納した、キングジムの「災害対策セット」。1箱に1人分の備蓄が入っており、個人管理がしやすい点を特徴とする。シーンに合わせて選べる豊富なラインナップが用意されている。

キングジム「災害備蓄セットII」

「災害備蓄セットII BCS-200」は、避難先での約1日分の滞在を支援するセット。価格は3,531円。セット内容は、ご飯(スプーン付)2食、保存水(500ml)2本、ポケットティッシュ2個、クッキー(3本入)1袋、非常用簡易トイレ(汚物収納袋+抗菌性凝固剤)5個。賞味期限は6年。重さは約2,060g。

キングジム「災害トイレセット」

「災害トイレセット TLS-200」は組立式簡易トイレを同梱した、断水時のトイレ問題を解決するセット。価格は3,518円。セット内容は紙製便器1個、非常用簡易トイレ(汚物収納袋+抗菌性凝固剤)5個、アルミポンチョ1枚、ポケットティッシュ2個。重さは約795g。

●水がなくても口内をすっきりできる「歯磨きシート」
災害時は断水するおそれがあり、風呂に入れなかったり歯磨きができなくなったりと衛生面が心配に。そんな状況で役立つのが、ピュオーラの「歯磨きシート」。柔らかいウェットシートが歯や口内のネバつき汚れをやさしく除去し、水が使えない場所でも口の中を清潔に保てる。価格は397円。15枚入り。

ピュオーラ「歯磨きシート」

停電時に電源を確保できるポータブル電源

いまやスマートフォンは生活に欠かせないインフラの一つ。連絡を取り合ったり災害情報を収集したりするのに必要で、ラジオやライトの代用としても活躍する。そんなスマートフォンを災害時に使い続けるためにも、モバイルバッテリーなどを用意しておきたい。大容量のポータブル電源であれば、停電時や避難先でも、デジタル機器を使うために必要な最低限の電源を確保できる。

●家電も使えるコンパクトなポータブル電源
JVCのポータブル電源「BN-RB62-C」は、容量626Whのスタンダードモデル。出力ポートはAC2口、USB Type-A3口、シガーソケット用の出力端子。スマートフォンやパソコンといったデバイスへの給電のほか、500Wまでの家電製品にも使用できる。価格は62,800円。本体サイズは300×193×192mm(幅×奥行き×高さ)。重さは6.5kg。

JVC「BN-RB62-C」

●スマホを充電できるソーラーパネル
ポータブル電源と合わせて用意しておきたいのが、JVCのポータブルソーラーパネル「BH-SP100-C」。USB Type-C/Type-Aポートを備え、ポータブル電源の充電はもちろん、スマートフォンに直接給電できる。非常に薄く、2つ折りにできるため持ち運びやすい。出力は100W。本体サイズは1,225×25×540mm(同)。重さは4.2kg。

JVC「BH-SP100-C」

●10年間保存できるアルカリ乾電池
耐漏液性や長期保存後の放電性能を向上し、梱包容器にプラスチックを採用したことで、10年間の長期保存を実現した兼松の「防災電池」。普段から多めに購入しておき、利用したら買い足して災害時に備えたい。内容は単三形アルカリ乾電池40本。価格は1,693円。

兼松「防災電池」

●手回し充電できる小型テレビ&ラジオ
災害時は情報収集が命綱。そのため、停電時でも使える手回し充電式のラジオなども備えておきたいところ。山善の「手回し充電テレビ+ラジオ JYTM-RTV430」は、約10年間ほったらかしでも充電できる点が特徴。価格は16,800円。

手回しで満充電するのにかかる時間は約5分。ワンセグ視聴した場合の動作時間の目安は、手回し満充電時で約5分、乾電池使用時で約12時間。本機からスマートフォンを充電することもできる。また手回し充電のほか単三形乾電池3本、AC電源、モバイルバッテリーからの給電にも対応する。本体サイズは約155×40×92mm(同)。重さは約370g。

山善「手回し充電テレビ+ラジオ」

停電時に頼りになるカセットガスコンロ

大規模停電が発生した東日本大震災では、ガス設備が活躍したことを覚えているだろう。また災害時には停電だけでなく一部ガス調理器も使えなくなる場合があるため、ぜひカセットガスコンロを準備しておきたい。春先はまだ朝晩が寒いこともあり、温かい料理や暖房が心の支えにもなるはずだ。またカセットガスの備蓄もしっかりチェック!

●薄型で持ち運びやすく省エネ性も高い
イワタニのカセットガスコンロ「カセットフー 達人スリム CB-AS-1」は、高さ84mmの薄型で、収納しやすく持ち運びやすい。タテ型炎ロバーナーのため炎が外に広がりにくく、鍋底からこぼれるムダ火を抑制して省エネに。カセットガス1本の燃焼時間は約70分。価格は3,800円。本体サイズは338×272×84mm(同)。重さは1.2kg。

イワタニ「カセットフー 達人スリム」
津田 昌宏