家電トレンドチェッカー
レンジでパスタにたまご焼き。ダイソーのレンジ調理グッズが使える!
2021年7月5日 08:00
近頃、電子レンジの加熱だけで作れる料理のレシピをよく見る。火を使わないため鍋やフライパンに付きっきりになる必要がなく、大きな洗い物も出ないなど、その手軽さから注目を集めているようだ。
100円ショップのダイソーでも、レンジに対応した調理グッズを数多く展開している。普段はガス火やIHで作っているものでも、意外と電子レンジで上手に作れるのだから驚きだ。今回は以下の5製品を試してみた。使用方法と写真を順に紹介しよう。
・電子レンジ調理器 パスタ
・レンジで簡単 温泉たまご
・レンジで簡単 だし巻きたまご
・レンジで簡単 ラーメン
・電子レンジ調理器 ご飯一合炊き
手間と洗い物が減るパスタ調理器
まずご紹介するのは「電子レンジ調理器 パスタ」。細長いプラスチック容器で、パスタを折らずに入れられる。フタには1人分(約100g)と1.5人分(約150g)を計量できるパスタゲージつき。
【使い方】
- 容器にパスタを入れる
- 本体側面の水位線まで水を入れ、塩小さじ1/2弱を入れる
- フタをしないで電子レンジで加熱する
加熱時間の目安は1人分の場合、鍋でゆでる時間にプラス6分/5分(500W/600W)。我が家で常備しているのは3分でできる早ゆでタイプなので、加熱目安に従って600Wのレンジで8分加熱してみた。
容器には湯切り口があるため、加熱後はフタをして傾けるだけで容器のまま湯切りができる。あとは温める必要のないパスタソースと和えれば、作業時間1分ほどで明太子パスタの完成だ。早ゆでタイプでも問題なく出来上がった。食感は少しやわらかめに感じたので、次回は加熱時間を短くして調節してみたい。
レンジでパスタをゆでる方法は検索すればたくさん出てくるが、この容器が優れているのはパスタを折らずに入れられて、そのまま湯切りもできるという点。ザルを洗ったり、お湯を沸かしたりする手間も省けるので、1人分のランチなどにおすすめだ。
温泉たまごは1分未満で作れる
一般的な温泉たまごの作り方には、お湯に卵を入れて保温状態で放置するものが多いが、少し時間がかかってしまう。「レンジで簡単 温泉たまご」を使えば、短時間で簡単に温泉たまごが作れる。
【使い方】
- 容器に卵を割り入れ、卵黄に爪楊枝で4~6カ所穴をあける
- 卵全体にかぶるくらいの水を入れる
- 500Wで約50秒温める
気を付けたいのは卵黄に必ず穴をあけること。穴をあけなかったり、必要以上に加熱したりすると卵が破裂するおそれがあるため、注意が必要だ。加熱後は容器のフタを使って湯切りができる。
実際に使用してみたところ、50秒の加熱では卵に火が入りすぎて半熟のゆでたまごのようになってしまった。そこで加熱時間を40秒に短縮すると、少し白身に生の部分が残り、ゆるめの温泉たまごに仕上がった。家庭の電子レンジによって加熱具合は異なるので、様子を見ながら好みの具合に調整してほしい。
市販のもののようにベストな状態に仕上げるのは難しかったが、サラダや丼ものに添えたいときなど、気軽に短時間で温泉たまごを作れる便利なアイテムだ。
お弁当にぴったり、1人分のたまご焼き
今回試したなかで気に入ったのが「レンジで簡単 だし巻きたまご」。卵を加熱する容器と、ギュッと押し込んで成形する押し型の2パーツで構成されている。名前に「だし巻き」と付いているが、巻かずに作れて手軽だ。
【使い方】
- 容器に卵を割り入れ、水大さじ1を加えてよくかき混ぜる
- フタをせずに500Wで40秒加熱する
- 顆粒だし小さじ1/3を加えてかき混ぜ、再度500Wで40秒加熱する
- 容器に押し型を重ねて固定し、1分待つ
卵1個を使って、1人分のお弁当にちょうどいいサイズのたまご焼きが簡単に作れる。だしの種類を変えたり、少量のネギなど具を入れたりしてアレンジもできそうだ。容器に溝が多く洗いづらいので、購入する場合は洗浄用に小さなブラシもあるといいだろう。
袋麺もレンジで
次に紹介する「レンジで簡単 ラーメン」は、インスタントの袋麺をレンジで調理できるというもの。お湯を用意すれば短時間でできるが、水からでも作れる。
【使い方】
- 容器に麺、指定された量の水または湯を入れる
- フタをして電子レンジで加熱する
- 粉末スープなどを加える
加熱時間は水を入れた場合が約7分/約6分(500W/600W)、湯の場合は約3分30秒/約3分(同)。手順1の段階で生もやしを入れて一緒に調理することも可能だ。鍋で作るのと同程度の時間はかかるが、容器のまま食卓へ出せるので洗いものは減る。ただこの製品に関しては、手持ちのうつわなどでも代用できそうだ。
レンジでごはんも炊ける?
店頭で見つけて一番気になっていた「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」。実際に使ってみると、米を浸水させたり加熱の出力を調整したりと、思っていたよりも手間がかかった。
【使い方】
- 米を洗った後、200mlの水を入れ30分以上浸水させる
- フタをして500Wで6分、または600Wで5分加熱する
- レンジの出力を弱(150~200W)に切り替え、12分加熱する
- ごはん全体を軽く混ぜ、フタをして10分待つ
内フタに水切り穴が付いているなど使いやすい形ではあるが、上記の通り工数が多く、これなら鍋を使ってコンロで炊くのと手間は変わらない。炊き上がったごはんは加熱ムラがあり、ところどころ硬くなってしまった部分もあった。
あると便利! 気軽に試せるプチプライス
以上の5製品を使ってみて、炊飯のようにあまりうまくいかないものもあったが、パスタやだし巻きたまご調理器などは使ってみると思ったより手軽で失敗なく作れたので、積極的に活用していきたいと感じた。1人分のパスタやたまご焼きを調理するためにわざわざ鍋やフライパンを出したくないし、特にこれからの季節は暑くなるのでコンロの前に立つ時間を少しでも減らしたい。温泉たまごも、料理に添えたいと思ったらすぐにできる手軽さが魅力だ。
これらはすべて110円で購入できる。今回紹介した以外にも、店頭にはさまざまなレンジ調理グッズが並べられていたので、気になる人は一度ダイソーへ足を運んでみてはいかがだろうか。