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チャーハンかき混ぜが自動! ティファール調理鍋を体験

ティファールの自動調理鍋で初めてかき混ぜ機能を搭載した「ラクラ・クッカー プロ 自動調理鍋 CY3811J0」

ティファールの「ラクラ・クッカー プロ 自動調理鍋 CY3811J0」は、同社の自動調理鍋で初めて「かき混ぜ」機能を搭載。炒飯などのかき混ぜが必須な炒め物が自動で作れるほか、圧力調理中にもかき混ぜて、味染みを均一にしてくれる。7月発売で、価格は45,600円。

煮込みがメイン用途になりがちな調理鍋でかき混ぜができると、どのように便利なのか。実際に体験してきたので紹介したい。

かき混ぜでなにが便利?

かき混ぜができる自動調理鍋といえば、シャープの「ホットクック」を思い浮かべる人もいるだろう(フタにかき混ぜユニットを搭載)。このほかにも、「鍋底かきまぜ」を採用するパナソニック「オートクッカー ビストロ」や、鍋自体を回転させるアイリスオーヤマの「シェフドラム」など、自動かき混ぜ機能は広がりつつある印象だ。

ティファールの「ラクラ・クッカー プロ」は、このなかでいうとパナソニックと同様の方式。鍋側に「かきまぜパドル」を備え、鍋底から食材をかき混ぜることが可能になっている。

鍋底に「かきまぜパドル」を搭載

体験したのはチャーハン作り。操作パネルで「炒め」モードに設定し、予熱をスタートさせる。鍋が温まったらサラダ油、ベーコン、長ネギを入れ、かき混ぜ機能をオンにすると、かき混ぜパドルが鍋底でぐるっと回り始めた。

具材が少ないからか、このときはかき混ぜというよりも、具材をパドルで押して鍋の中を一周させているだけのように感じて少し不安だったが、溶き卵と調味料を入れて混ぜたごはんを投入すると、回転中にパドルに積み上がった具材が落ちてひっくり返り、うまく全体を炒められるようになっていた。

鍋に入っている具材の量が少ないとうまくかき混ざらない印象
ごはんを入れると上下がひっくり返って、全体的に炒められた

できあがったチャーハンはごはんが塊になることもなく、パラパラに仕上がっている。それでいてしっとりとした食感でおいしかった。かき混ぜ機能で作った焼きそばも試食したが、こちらも麺の水分を残したもちもち食感でありつつも全体的に麺がほぐれ、よく味が絡んでいた。

かき混ぜ機能は圧力調理中にも利用可能。これにより、調味液に浸かっている部分だけ味が染みているといったことがなく、全体的にムラなく味を染み込ませることが可能だ。

パラパラのチャーハンが仕上がった
焼きそばも麺をほぐしながら上手に作る
圧力調理中もかき混ぜて、ムラなく味を染み込ませる

さらに、かき混ぜを利用したユニークな機能が「マッシュ」。その名の通り、じゃがいもの加熱からつぶす工程までが自動で、マッシュポテトやポテトサラダが作れるメニューだ。かき混ぜは手動でオン/オフができるため、好みのつぶし加減が選べるのもいい。ポテトサラダ以外にもあんこや離乳食作りにも活躍するとのこと。

搭載モードは全13種類。そのうち、圧力を使ったメニューが「圧力調理/蒸す/無水調理/マッシュ/ごはん/カレー/肉じゃが」。非圧力調理は「炒め/煮る/ベイク/おみそ汁/めん類/煮つめ仕上げ」を用意する。予約調理機能も搭載しており、出かける前に食材をセットしておけば、帰宅時にできたての料理を食べられる。

このほか、圧力調理後に圧力を手動排出する際に、従来はボタンを押し続ける必要があったが、新たにワンクリックすればほったらかしで排出できる「かんたん圧力排出ボタン」を搭載したのもうれしいポイントだ。

押し続ける必要がない「かんたん圧力排出ボタン」

ティファールの電気圧力鍋には今回紹介したラクラ・クッカーのほかに、「クックフォーミー」がある。こちらは本体にレシピを内蔵しているため、紙のレシピブックを参照せずとも、分量や手順を本体の画面で確認しながら調理を進めていくことができる。こちらに「かきまぜパドル」は付いていないが、料理初心者でも迷わず使いやすいモデルとなっている。

今回体験したラクラ・クッカーは、本体画面に表示されるのは調理メニューと時間/温度の設定など最低限の情報のみ。自分好みの料理を作りたいベテランはもちろん、レシピブックが付属するため(65レシピ)、初心者でも安心して使えるだろう。

操作画面はシンプル

本体サイズは約310×326×274mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.3kg。内容量は3Lで、2〜4人分の料理に対応する。

自動調理鍋や電気圧力鍋というと、ビーフシチューなどの豪華な煮込み料理をイメージする人も少なくないかもしれない。こうした料理は特別な日にしか作らないから、電気圧力鍋は日常的に使いこなしにくいと考える人もいるだろう。しかし、かき混ぜができるラクラ・クッカー プロであれば、チャーハンや焼きそば、ポテトサラダといった家庭の日常の料理もおまかせできるため、電気圧力鍋が活躍するシーンを増やせるかもしれない。

内鍋には取り出しやすい取っ手付き
フタは外して丸洗いできる