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夏の暑さに、首元ひんやりネッククーラーまとめ。電源内蔵や軽量タイプなど7選

サンコー「ネッククーラー Evo」

6月以降、気温が30℃を超える真夏日が観測され、25℃以上の夏日の地点も増えている。蒸し暑い日が続いている今、冷却プレートで首を冷やすネッククーラーを各社が販売し、注目されている。

今回紹介するネッククーラーは、首周りに風を送って涼しくする首かけ扇風機「ネックファン」との違いとして、冷却プレートを首周りに当てることで直接冷たさを感じられるのが特徴。

プレートには、小型冷蔵庫やパソコンの冷却装置に使われる「ペルチェ素子」が使用されている。大きな血管の通る首を冷やすことで、冷たさを感じやすくなる効果がある。ペルチェ素子は温めることもできるのが特徴で、夏だけでなく冬はネックウォーマーとして使える製品もある。ここでは、2021年に発売された5千円台~1万円台の7つの製品を紹介する。

コードレスで首周りが自由なバッテリー内蔵型

充電式バッテリーを本体内に備えているため、首の周りにコードがなく、バッテリーをポケットやバッグなどに入れて持ち運ぶ必要がないのがメリット。

定番のサンコーから進化版「ネッククーラー Evo」

2015年からネッククーラーを販売するサンコーが今年発売した「ネッククーラー Evo 専用バッテリー同梱モデル TK-NEMB3」はデザインをスタイリッシュなものにリニューアル。新たに、本体に取り付けられる専用バッテリーを同梱した。

「ネッククーラー Evo バッテリー同梱モデル」

従来機種のようにモバイルバッテリーにケーブルで接続して使うほか、専用バッテリーを接続してコードレスで使用できるようになった。屋外で使いたいときには専用バッテリーを利用し、室内で長時間使うときにはモバイルバッテリーに接続するなど、シーンによって使い分けられる。専用バッテリーで最大2時間、10,000mAhのモバイルバッテリーで最大12時間使える。

冷却モードは弱/強/ゆらぎ。強モード時は、外気温よりも15℃冷やせるという(モバイルバッテリー接続時)。本体サイズは170×180×37mm(幅×奥行き×高さ)で、専用バッテリーを含む重さは200g。折り畳んで収納可能。カラーはホワイト/ブラック。価格は5,980円。

ペールアクアなど3色展開のToffy「ハンズフリーネッククーラー」

ラドンナの「Toffy ハンズフリーネッククーラー(充電式) FN10」は、約3.5時間の充電で約1.5~3.5時間連続して使えるネッククーラー。カラーは家電ブランド「Toffy」の他製品でも採用されているペールアクアを含む3色を展開する。

「Toffy ハンズフリーネッククーラー(充電式) FN10」

外気温に比べて10℃冷やせる。冷却モードは弱/強/リズム。本体サイズは約181×152×68mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約250g。カラーはペールアクア/ピュアホワイト/リッチブラック。価格は6,000円(税別)。

手持ちのモバイルバッテリーに接続して使う、電源外付け型

本体にバッテリーを搭載せず、ケーブルでモバイルバッテリー(別売)に繋いで使うネッククーラーは、大容量のモバイルバッテリーをつなげば長時間使える。また、バッテリーを内蔵しないため軽量で、首が疲れにくいのも特徴だ。

ファンと冷却プレートで同時に冷やす京セラ「DNC5000」

京セラインダストリアルツールズの「DNC5000」は、首の後部2カ所の冷却プレートに加え、左右にファンを搭載。冷却プレートで首を冷やしながら、ファンからの風で涼める。冷却プレートは、外気温に比べて10℃冷たくなる。ファンは羽根の長さや高さの異なる中間羽根を備える独自構造で、動作音が静かだという。風量は3段階。

「DNC5000」

本体サイズは110×195×60mm(幅×長さ×高さ)、重さは約180g。10,000mAhのモバイルバッテリーに接続した場合、約8~12.3時間使用できる。カラーはマットホワイト/シャンパンゴールド。価格は10,500円(税別)。

140gと軽量なコイズミ「ネッククーラー KNC-0512」

小泉成器の「ネッククーラー KNC-0512」は、約140gの軽さが特徴。冷却モードは3段階で、強モードの場合10,000mAhのモバイルバッテリーに接続して約10時間使用できる。操作はケーブルのリモコン部で行なえる。1時間の自動オフ機能も備える。

「ネッククーラー KNC-0512」

本体サイズは約165×120×45mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約140g。カラーはホワイト/ブルー。直販価格は6,578円。

1台で冷却&温熱の両方できて1年中使えるモデルも

同じプレートで冷やすだけでなく温める機能も備えた製品もある。冬は温熱機能で首を温めることができ、1年を通して使用できる。

折り畳めるドウシシャ「ハイブリッド式ネックファン tempo」

ドウシシャの「ハイブリッド式ネックファン tempo」は、首の後ろに当たるようにプレートを搭載したネッククーラー。左右にファンも搭載し、夏はファンとプレートの冷却機能を組み合わせて使える。冬はプレートの温熱機能を単独で使用可能。折り畳んでコンパクトにできる。

「ハイブリッド式ネックファン tempo」

リチウムイオン電池を内蔵し、約5時間の充電で最大7時間使える。USBケーブルを接続して給電しながらの使用も可能。風量はバッテリー駆動時で3段階、USBケーブル接続時で2段階。

本体サイズは約172×185×56mm(幅×奥行き×高さ)。重さは270g。カラーはブラック/グレー/ホワイト。直販価格は7,800円。

約50秒で温冷を切り替えられるモノルルドの「AX-HKL105」

アテックスの「モノルルド ウェラアブル クールホット&ファン AX-HKL105」は、首の後部にプレート、左右にファンを備えたネッククーラー。約50秒で冷却/温熱を切り替えられるのが特徴。ファンは風量を3段階で調節可能。

「モノルルド ウェラアブル クールホット&ファン AX-HKL105」

リチウムイオン電池を搭載し、ファンのみ使用で最長6時間、ファン(中)とプレート(冷却)使用で約1.5時間使用できる。充電時間は約5時間。

本体サイズは約180×235×60mm(幅×奥行き×高さ)。重さは約450g。カラーはブラック/ホワイト。価格は11,000円。

薄型のソニー「レオンポケット2」は首かけでも使える

ソニーの「REON POCKET 2(レオンポケット2)」は、冷却プレートとファンを備えた薄型のデバイス。専用シャツに差し込んで着るのが基本的な使い方だが、別売の専用ネックバンド「RNPB-N1」を使うと、首かけもできる。首回りは30~44cmに対応する。

冷却プレートは1枚のみだが、薄型のため首の後ろに当てると周りから見ても装着しているのが気づかれにくいのが特徴。冷やす/温めるモードで夏冬どちらも使えて、温度は冷/温ともに1~4のレベルで設定可能。Bluetoothに対応し、スマートフォンアプリからモード変更などの操作ができる。

専用ネックバンドを取り付けた、ソニー「REON POCKET 2」
装着していると気づかれにくい形状

ネックバンド部を除く本体サイズは約54×20×116mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約92g。内蔵バッテリーにより、冷やす場合は約1.5~4時間(レベル1~4)、温める場合は約2~4時間(同)使える。USBで給電しながらでも使える。価格は本体が14,850円、ネックバンドが1,430円。

大塚 愛理