やじうまミニレビュー
モレスキン「リーディングコレクション ブックスタンド」
~紙の書籍とタブレットの両方で使える、持ち運びやすいスタンド
by 片岡 義明(2013/3/4 00:00)
モレスキンといえば紙のノートや手帳で有名なイタリアの文具メーカーだ。今回は、そのモレスキンによるブックスタンド「リーディングコレクション ブックスタンド」を紹介しよう。最大の特徴は紙の一般書籍だけでなく、電子書籍リーダーやタブレットにも対応していること。一般書籍とタブレットを両方とも持ち歩いている人でも、それぞれ別々にスタンドを用意する必要がない。
メーカー | モレスキン |
---|---|
製品名 | リーディングコレクション ブックスタンド |
販売価格 | 1,890円 |
購入場所 | モレスキンオンラインショップ |
このブックスタンドは折りたたみ式になっており、サイズは折りたたんだ状態で166×9×77mm(幅×奥行き×高さ)とかなりコンパクトだ。カバンに入れてもかさばらず、パソコンスリーブやタブレット端末のケースの隙間にもサッと入れられる。素材は樹脂製で、重量は50gという軽さを実現している。
持ち運ぶ際は不用意に開かないように黒い輪ゴムを巻いて使用する。外側にはゴムを巻くための溝が彫ってあるので、ゴムがずれて外れるような心配もない。
形状は複雑な多角形で、電子書籍リーダーや一般書籍の下部を支えるための溝が2カ所用意されている。奥に置いた場合と手前に置いた場合とではセットしたときの角度が違う。奥に置くと角度が急になり、手前に置くと寝た状態になる。たとえばノートPCの横に置いて端末を見ながら入力したいときは手前に置いて寝かせた状態で使用し、電子書籍を読みたいときは奥に置いて立たせた状態にする、という風に使い分けられる。
今回はタブレット端末の10インチクラスの例として第3世代iPad、7インチクラスの例としてNexus 7を置いて試してみた。両製品ともに問題なくセットできたが、置く際にスタンドを開く角度が狭すぎたり広すぎたりするとバランスを崩して倒れそうになることもあった。慣れないうちは、端末を落として傷付けないように注意しながらセットする必要がある。
次に紙の一般書籍で使ってみた。258×182(縦×横)という大きめの判型のソフトカバー本で試してみたところ、最初はバランスが悪くセットしづらかったが、スタンドの角度を広げてみたところ置くことができた。四六判のハードカバーの本でも試してみたが、カバー部の厚みのため溝に入れにくいものの、セットしてしまえば安定する。一般書籍の場合は本の判型や厚み、カバーの素材などによって置きやすさが異なるが、開く角度を調整することで意外とさまざまなサイズに対応できる。
折りたたむとかなり薄くなるので、携帯性は文句なし。値段は1,890円と高めだが、ゴムをかける溝や角度が2段階選択できる点など、細かい点で工夫が見られるので、実際に製品を手にすると割高感は薄れる。電子書籍リーダーやタブレット端末のスタンドとしてはよくできているし、一般書籍用としてもそこそこ使えるということで、値段に納得できるのであればおすすめだ。デザインがシンプルで大げさな感じがまったくしないので、喫茶店など人前で使う際にも違和感がなく、コーヒーカップを片手に電子書籍や一般書籍を読むのにぴったりの製品だ。