やじうまミニレビュー

デジタル小物を整理する、USBケーブル内蔵のインナーバッグ

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
キングジム「ZIP CABLE インナーバッグ ZC20」

 スマホ、タブレット、デジタル一眼、ノートパソコンと、鞄の中はデジタルガジェットでいっぱいである。当然悩みは鞄の中の整理。正直、まだ自分にベストなインナーケースが見つかっていない。そこで今回はキングジムの「ZIP CABLE インナーバッグ ZC20」なるものを試してみた。

メーカーキングジム
製品名ZIP CABLE インナーバッグ ZC20
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,236円

約70cmのUSBケーブルを内蔵したインナーバッグ

 ZIP CABLE インナーバッグとは、鞄の中で充電用のUSBケーブルの絡まりを防ぐために、あらかじめインナーバッグにUSBケーブルを内蔵してしまったという製品だ。

 どういうことかというと、インナーバッグのジッパー部分がUSBケーブル収納部を兼ねており、ジッパーをぐるりとあけるとUSBケーブルが帯状に伸び、使えるようになる。構造上取り外しはできないようで、常にインナーバッグに装着された状態で利用することとなる。

 インナーバッグは270×210mm(幅×高さ)のB5サイズで、5つのポケットがついており、約186×257mm以下の10インチタブレットから、スマホ、筆記用具、メモ帳、モバイルバッテリーやアダプターといった小物が収納できるようになっている。

表側。一見普通のインナーバッグ
裏側。左に見えるタグの部分が空いている
ジッパーを開けていくと、そのままぐるりとはずれる
完全に外すとこの通り

 収納されているUSBケーブルはUSB2.0規格で、長さ約70cm。A端子(オス) - Micro-B端子(オス)となっており、Micro-B端子対応の一般的なスマートフォンやタブレットと接続できる。Micro-B端子に近い側面に隙間を空けてあるので、メインポケットにタブレットを収納した際、端子を隙間に合わせておけば、Micro-B端子をバッグ越しに差し込むことができるというわけだ。

先端にはUSB端子が付いている
本体のポケットには筆記用具や小物を収納できる
10インチタブレットが入るポケットもある
内蔵USBケーブルを使って充電できる

接続時のポジションには少々工夫が必要かも

 USBケーブルの使い勝手はどうだろうか。バッグと一体化しているため、確かにバッグの中でケーブルが絡まることはない。ただ、使い勝手としては疑問を感じる場面もあった。

隙間に端子を合わせれば接続できるが、ずれている場合もある

 まず、サイドの隙間とUSB端子の位置が合わない場合があること。iPadなら隙間と同じ位置に端子が用意されているため、割とスムーズに接続できる(Micro-B端子なので変換アダプターが必要だが)。少し小ぶりの8.9インチのKindle Fire HDXの場合、隙間と接続端子の場所が合わない。サイドの隙間を使わないとなると、接続した状態でバッグに収納することになるため、合うとしたら7インチタブレットくらいだろうか。そもそもバッグの内側を這わせたケーブルを一旦外に出して、外から繋ぐというのも不思議な絵だ。

 モバイルバッテリーをどこに入れて使うかも悩む。向かって左手のポケットに収納するのがベストだろうが、そこへA端子を挿すと、ケーブルをつつむカバー部分がかさばって、鞄の中でかさばりそうなのだ。パソコンに挿すとなると、テーブルの上にインナーバッグごと出すことになるから、かなり場所をとりそうだ。

 そんなわけで、内蔵しているUSBケーブルの扱いに、未だ自分なりのベストな用途を見いだせないでいる。常用していて壊れたときの交換方法も疑問だ。

インナーバッグとしては活躍

 インナーバッグとしてはしっかりした作りで、実用性は高い。マチがないためあまりたくさんは入れられないが、A5サイズのノートも余裕で入るし、最低限の小物はすべて収納できるだろう。その形状から、インナーバッグそのものがバッグの中で仕切りの役割を果たせることもあり、バッグの中の整理という観点からは十分役立つ存在である。

インナーバッグとしてはしっかり活用できる

 かなり辛口になってしまったが、これなら絶対に忘れないし、紛失しないのは確かだ。何せUSBケーブルなしでは充電もできないのだ。壊れたとき、忘れたとき、見つからないとき、もう1本欲しいとき、あって助かったと心から喜べるに違いない。USBケーブルの存在をメインにするのではなく、USBケーブルもあるインナーバッグと考えて使うと幸せになれそうだ。

すずまり