やじうまミニレビュー

すっきり美しく収納。毛束にサッと挿せるマルチホルダー

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

出し入れサクサクでストレスフリー

STOOK DESIGN「Pot Head」

 デスクの上のペンやはさみ、ドレッサーのわきにあるメイクブラシやヘアピンなどの小物……立てて収納してあるものって結構ありますよね。そしてこれらは、結構ごちゃごちゃしてしまいがち。使いたい物をサッと取り出すことができないのは、小さなストレスになるし、何より、見た目もよろしくありません。

 そんな時に活躍しそうなのが、STOOK DESIGNの「Pot Head」。新感覚のマルチホルダーです。陶器でできた筒状の器に、密集したブラシ状のかたまりが入った構造で、このブラシの中に入れたい物を差し込む、というのがミソ。固い毛束がクッションになるので、スッと物が挿せて気持ちいい! またブラシが緩衝材になるため、それぞれが絡み合わずに、使いたい物をすぐに取り出せます。ずっしりとした適度な重みで安定感があり、出し入れ時に器が動いてしまう心配もありません。絵柄は何種類かありますが、この“Turf(ターフ)”は草の模様とグリーンのブラシで、まさに小さな草原のよう。どこに置いても爽やかで目にもうれしい存在です。

メーカー名STOOK DESIGN
製品名Pot Head
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,644円
陶器の器に歯ブラシのような毛束がセットされています。この状態で、直径11㎝、高さ12㎝。重さは915gと結構ずっしり、安定感があります。これは“Turf”という種類で、器には芝生の模様、ブラシ部分もグリーンと、小さな草むらのような印象
ブラシ部分は取り出せるので、器が汚れたら、洗うことが可能。毛はかなり硬く、器の囲いがない状態でも、ブラシの毛の先が広がることはなく、しっかり立っています
ブラシ部分をひっくり返すと、こうなっています。ブラシと同じポリプロピレン素材の円形の底部が毛の根元を支えています
器にブラシ部を入れるとすっぽり収まり、それほど隙間はありません。固いパスタを束にしたような感じで、かなりの密度でおさまっています。この密度が、挿したもの同士を絡ませず、適度にホールドして安定させるのです

密集したブラシがすべてをソフトに受け止めてくれる!

 いろいろな物を入れるのに使えますが、何といっても「これはイイ!」と実感するのは、はさみやピンセットなどの先端が鋭利な物を、安心して収納できる点です。使い勝手を考えれば、尖ったほうを下にして立てますが、先端の鋭利な部分が底に当たって傷つくのが気になっていました。また、出し入れの際、一緒に入れてある物を傷つける心配もありました。でも、このPot Headなら、密集したブラシの草むらがしっかりと物をとらえて、先端も底には達しないし、他の物ともぶつかりません。出したり入れたりがとってもスムーズなのです。

ペン類を挿してみます。1本1本が自立した感じで、取り出しやすいですね。どんな色のペンなのかも一目瞭然。尖った鉛筆の先を下にして挿しても、芯が折れてしまう心配からも解放されます。取り出した時点でキンキンに尖った鉛筆、なんだか気持ちいい!
はさみのように先が鋭利なものや、ピンセットのように先端の調整具合が命のもの、それらを安心して挿しておけるのは、とても心強いです。寝かして置いておくよりも使いやすいし!
何の抵抗もなくスッと挿せます。無造作に挿しても、先端が底に当たる心配はないので、はさみそのものも、器も傷つかず、とても気分がいい

 メイク用のブラシを立ててみても、優秀な使い心地。ただ無造作にまとめて挿してあると、毛の部分がなんとなく同じような高さになって区別がつきにくく、指で数回ガチャガチャやってから選んでいました。でもPot Headに挿してみると、1本ずつがはっきりと認識できるので、使いたいブラシがすぐに手にとれるのです。

 このように、ブラシ類、ペンや鉛筆など、似たような物を何本も収納する場合、それぞれの姿が際立つので、とても取り出しやすくなるのもメリットです。

 細長い形の物はもちろんですが、名刺やカードなどをとりあえず収納しておく時にもとっても便利。カードって、薄くて小さいのに、整理方法は意外に難しいもの。そういう時こそ、このブラシの中に、1枚ずつスッスッと差し込んでおくのです。薄いから何枚でも挿せるし、出し入れも片手でサッとできるから、とても使いやすいですよ。

メイクブラシを立てると、想像以上に使いやすいことに驚きます。1本ずつがひと目で区別できるので、使いたい1本を簡単に取り出せます。繊細なコームやはさみも、他のものとぶつからないので、安心
例えば、同じブランドのアイライナーは、当然、デザインも同じです。似たような色が何本かあると、選ぶのにいつも1本ずつ手にとっては色を確かめる、の繰り返しでした。でもこれに挿したら、それぞれの色味がわかりやすくなって、使い勝手が数段アップ
カード類を収納するにもなかなかグッド。知らぬ間にたまったショップやレストランの会員カードやポイントカード、必要なときに必要なものだけピックアップするのに、このブラシ挿入方式は朗報です。気にせず挿せて、すぐに取り出せて……この“とりあえず”感がまとめておくのにぴったり

ぎゅうぎゅう詰めには限度あり

 ただし、入れる物の量には注意が必要です。密集したブラシの中に物を入れる、という構造なので、当然、入る量にリミットがあります。鉛筆で試してみましたが、12~3本が限度かな、という感じでした。また、物を入れるにつれてだんだんブラシ部分がきつくなってきますから、そうなると、サクッと挿すのは難しくなります。特に、先が太いものは挿しにくくなるので、指でブラシをちょっと広げて隙間を作ってから挿すことになります。

 つまり、たくさんの物を収納する、というのではなく、必要な量を使いやすく美しくセットしておきたいときにふさわしいひと品なのです。ルックスもいいから、ギフトにもぴったり。ペンやブラシの収納を、グリーンに植える感覚で楽しめます。小さなスペースを彩る“使える”小物として、おしゃれな活躍を見せてくれそうですね。

座間 佳子