やじうまミニレビュー
スマホを使ってプロジェクションマッピングが楽しめる「ハコビジョン」
by 中野 信二(2014/5/28 07:00)
今回は、バンダイから発売された食玩「ハコビジョン」シリーズを紹介する。ハコビジョンは、スマートフォンと連携してプロジェクションマッピングのような映像を体験できるアイテムだ。
プロジェクションマッピングは、実際の建築物などにプロジェクターで立体映像を投影し、まるで建物自体が生きているように見える演出など、建築物の形状を活かした幻想的な風景を生み出す最新の映像エンターテインメントだ。
メーカー | バンダイ |
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製品名 | ハコビジョン ハコビジョン MOBILE SUIT GUNDAM |
希望小売価格 | 各540円(税込) |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 972円/800円(各2個セット) |
ハコビジョンシリーズは手のひらサイズの菓子箱で、現在第2弾まで発売されている。第1弾は「ハコビジョン」で、第2弾は「ハコビジョン MOBILE SUIT GUNDAM」だ。
第1弾では、2012年に東京駅の丸の内駅舎を舞台に展開された「TOKYO HIKARI VISION」と、2013年に東京国立博物館で行なわれた洛中洛外図3Dプロジェクションマッピング「KARAKURI」の映像を楽しめる。
第2弾は、「GUNDAM Ver.」と「ZAKU II Ver.」の2種類で、機動戦士ガンダムに登場するガンダムとザクIIを主役にした擬似的な3Dプロジェクションマッピングの映像が展開される。
また、8月11日には最新の3Dモデルで登場する初音ミクの「ハコビジョン 初音ミク」が発売される予定だ。
舞台を作って3Dプロジェクションマッピングを上映
では、早速使ってみよう。3Dプロジェクションマッピングの映像は、以下の手順をこなすことで楽しむことができる。
まず、パッケージのフタ部分を切り取り線に合わせて切り取り、フラップ部分を内側に折り込む。
次に、同梱されているフィギュアを箱の内側の背面に沿ってセットする。
続いて、同梱されているクリアプレートを箱の内側の正面下からフィギュアの上面に立てかけるように斜めにセットする。
最後に、箱に記載されているQRコードをスマートフォンで読み取りYoutubeにアクセス。Youtubeで公開されている専用の映像を再生し、スマートフォンの画面を横にして箱の上にセットする。これで、3Dプロジェクションマッピングの映像が箱の中で展開される。
映像を再生するまでの準備は、箱のフタの裏に記載されている。手順通りに進めれば、悩むことなくできるだろう。
3Dプロジェクションマッピングの魅力を手軽に体験できる
今回は、第1弾の「TOKYO HIKARI VISION」から順に、「KARAKURI」、「GUNDAM Ver.」、「ZAKU II Ver.」の4つを鑑賞した。
ちなみに、プロジェクションマッピングのような立体的な映像が見られるのは、クリアプレートに映るスマートフォンからの映像と、箱の背面にセットしたフィギュアの2つの情報を同時に目で捉えるからという。この仕組みを同社では、「ハコビジョン技術」と名付けている。
第1弾の2つは、「TOKYO HIKARI VISION」と「KARAKURI」の3Dプロジェクションマッピングを手がけた村松亮太郎さんが演出していて、どちらも完成度が高かった。これらの映像が、実際に丸の内駅舎と東京国立博物館で上映されていたと思うと、見に行けなかったことが本当に悔しい。
一方、「GUNDAM Ver.」と「ZAKU II Ver.」のほうは、バンダイの完全オリジナル制作となる映像で、同社が「“擬似的”に3Dプロジェクションマッピングを再現した」という通り、第1弾の2つの映像と比べると見所が少ないと思う。第1弾とは、Amazonでの2個セットの価格で約200円差がついている。だが、ガンダムファン向けアイテムの性格が強く、ファンなら楽しめるだろう。
さすがに、本物の3Dプロジェクションマッピングにはかなわないが、税込み540円(希望小売価格)という価格で手軽にプロジェクションマッピングを楽しめるのが、「ハコビジョン」シリーズの最大のメリットだ。対応するスマートフォンを持っている人は、ぜひ一度お試しいただきたい。