やじうまミニレビュー
スマホをぬいぐるみに入れて遊ぶ子供向けスマートトイ
by 石井 和美(2013/12/25 07:00)
スマートフォンと連携して遊べる子ども向けのぬいぐるみ「UBOOLY(ウーブリー)」が11月に発売された。我が家の子供はスマホが大好きで、子供向けコンテンツやゲームでよく遊んでいる。スマートトイも気になっていたので、さっそく買ってみることにした。
メーカー名 | UBOOLY INC |
---|---|
製品名 | UBOOLY(ウーブリー) |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,480円 |
ウーブリーは、スマートフォンを入れて遊ぶぬいぐるみだ。ぬいぐるみの顔の部分に穴が開いており、ここに専用アプリをインストールしたスマートフォンをセットすることで、キャラクターの顔を表示し、おしゃべりやクイズを楽しめるというものだ。
使い方は、はじめにiPhoneやAndroidスマートフォンに、専用の無料アプリ「Ubooly」をインストールする必要がある。
ぬいぐるみ本体はだるまのような形状で、コロンとしていてかわいらしい。小さな耳があり、クマのようにも、サルのようにも見える。表面の毛足は短く、触感はフワフワしているが弾力があり、子供がギュッと強く握ってもすぐに形は戻る。クッション性が高いので、スマートフォンの入ったものを子供が多少乱暴に扱っても影響はない。
小さい子供が持つのにちょうどいい大きさで、色はオレンジ、ピンク、グリーンの3色が用意されている。
小さな子供でも画面をさわるだけで簡単に遊べる
ウーブリーは、ジョークや独り言を言ってみたり、ストーリーを読み聞かせてくれたり、クイズをしたりして一緒に遊んでくれる。
「お話」「リラクゼーション」「蜂を振り落とせ!」「警官とカーチェイス」など、主に4~10歳の子どもを対象とした、コンテンツを楽しむことができる。
それぞれのコンテンツは、体を動かすアクティビティ、お話とジョーク、冒険、ウーブリーと学ぼうといった内容が複数組み合わさっており、お話を聞いたり、一緒にダンスするなど、子供が喜びそうな内容ばかり。
使い方は簡単で、何か話している最中に画面をダブルタップすると、アクティビティを変更・中断することができる。好みに合わせて髪型やアクセサリーも変えられる。
時々質問もされる。音声認識技術で「はい」「いいえ」や、好きな色や食べ物など簡単な単語はわかるようだが、ゆっくり、はっきり言わなければ認識されないことが多い。
遊ぶときは、ウーブリーの話す内容をしっかり聞き取る。ウーブリーの話に集中し、想像力を働かせなければ、特に体を使った遊びでは楽しむことができない。そういった点では、イマジネーションが培われ、集中力も身につきそうだ。
常に内容が進化する「しゃべるぬいぐるみ」
一つ気になったのは、ローカライズが足りない点だ。元はアメリカの玩具メーカーが販売しているものなので、英語を日本語に訳しているのだが、いかにも英訳といった内容が多い。
例えば「あなたの気持ちがさまよいだしたら、音楽に集中してください」という文が引っかかる。ぬいぐるみを可愛がるような年齢の小さな子供に「気持ちがさまよいだす」という言い回しは難しい。
正確に英訳するとそうなのかもしれないが、全体的に英語の教科書に出てくるような英訳なので、もう少し日本の話し言葉にして、わかりやすくして欲しいところだ。
また、「マシュマロは何個で1ポンドになる?」といったクイズも出てくる。日本ではポンドではなく、グラムやキロを使うことがほとんどだ。大きな子供向けの玩具なら、色々な量り方について考えるきっかけになるかもしれないが、主に小さい子供が遊ぶものなので、日本の環境に合わせてほしい。
ただ、会話の内容は、各国の好みに合わせて常に改善しているとのことで、今後のアップデートに期待したい。元はスマートフォンのアプリなので、ネット経由で常時アップデートできるのは嬉しい。おもちゃは、買ってもすぐに子供が飽きてしまう場合が多いが、ウーブリーは進化するぬいぐるみなので、子供も飽きないようだ。
子供は想像力を働かせ、体を動かして遊べる。スマートフォンで遊ばせることに抵抗があるという親御さんにもおすすめできる製品だ。