やじうまミニレビュー

STI Plastics「ピルボックス リバティ」

~ルックスよし、使い勝手よし、のスマートな薬入れ

管理がしやすく、携帯に便利。これ、かなり高得点です!

STI Plastics「ピルボックス リバティ」

 治療目的の薬だけでなく、健康のためのタブレットや、シミそばかすを減らすビタミン剤など、日々、“薬”を飲む機会は多いと思います。ところが、その薬を入れるケースに、なかなか「これ!」というものが見つからずにいました。使いやすくて、携帯に便利で、なおかつ、人前でも気にせず出せるようなちょっとかっこいいものがあれば…と思いながら、やっと出合ったのがこれ。

 その名も、「ピルボックス リバティ」。フランスの容器専門メーカーSTI Plasticsが作っただけあり、見た目もスマートで、持ち歩きたくなるような一品です。

メーカー名STI Plastics
製品名ピルボックス リバティ
希望小売価格オープンプライス
購入場所楽天市場
購入価格4,500円(送料別)

 リバティは、そのルックスからして少々個性的。まず基本になるのは、すらりとした楕円形のケース。透明なフタのその中は、4つに仕切られています。そしてそのケース7本分が収納できるカバーがセットになっています。しかもその収納カバーケースはレザー調で高級感たっぷり、思わず人に見せたくなってしまうほどスタイリッシュ。薬入れとは思えないような、しゃれた印象なのです。

レザー調の収納カバーに入っています。カバーのサイズは、170×30×115mm(幅×奥行き×高さ)。色は、レッドとネイビーの2色あり。バッグの中でも迷子にならない、ほどよい存在感
収納カバーの中には、プラスチック製のスマートなケースが7本。ケース1本のサイズは、23×110×20(縦×横×幅)

 1ケースの4つの仕切られたスペースは、それぞれ「朝・昼・夜・就寝前」の区分。その1ケースを1日分として、7本で1週間。つまり、収納カバーに7本入れれば、1週間分の薬がわかりやすく分類されている、ということになります。これで、1週間の薬の管理も手軽にできますね。

 しっかり仕切られているからこそ、飲み忘れ防止もばっちり! フタには、仕切りごとに「MORNING」「NOON」「EVENING」「NIGHT」という文字と、時計のマークが入っていて、飲むべき時間を示してくれています。また、ケースにはそれぞれ、「SUN」「MON」「TUE」……というように曜日の表示も。さらに、7本中1本だけケースの色が違うので、その1本を、週明けの月曜日にしたり、休日の日曜日にしたり、と、自分なりの目印として利用できます。

ケース1本ずつに曜日が書かれています。さらにそれぞれのケースには「朝・昼・夜・就寝前」の4つのスペースがあり、フタにはタイムゾーンが英語で表示。7本の中で1本だけ色違いになっているので、自分で目印にしたい曜日のフタをセットして、カスタマイズできます
仕切られたスペースごとに、英文字と時計のマークでわかりやすい表示が。順番に中身を空けていけば、飲み忘れも防げます

 一番便利だと感じたのは、1週間分をセットしておいても、外出時には、その中の必要な1本だけを、さっと携帯できるということ。特に旅行先では、想像以上に重宝します。


 旅の日数分の薬を持っていっても、その日に外出先で必要な分は、その中のたった1本を持ち出せばいいのですから! しかもケースはとてもスマートで邪魔にもならず、なんてラクチン! なんて手間いらず!

 1週間分の中からその日の分だけをまた違う容器に入れ直すのはめんどうだからと、ピルケースすべてをそのまま持ち歩いていたことから、これでやっと解放されるのです。

スライド式のフタは、使う人にやさしい

 7本のケースと収納カバー、という構成もさることながら、もう1つ、特筆すべきことは、“スライド式のフタ”の便利さです。

 普通のピルケースのフタは、パチンと開け閉めするタイプが多くないですか? でもこれ、1週間分の薬をまとめて入れ分ける時など、1スペースずつフタを開閉するのは結構面倒だし、意外にかたくて力もいります。何度も開閉するうちに、そのフタがゆるくなってしまう心配もありますね。

 その点、このリバティのフタは、スライド式。するするとスムーズに開け閉めできるし、音もしないので、とても使いやすいのです。ネイルをしている人や、指が太い人、指先の力が弱い人、高齢のかたなどでも、ストレスなく使えます。この使い心地は大きな長所だと感じました。

フタはスライド式。力もいらずスムーズに開け閉めできて、とても使いやすい
右にスライドしていくと、3つめのスペースが開いたところでフタは一旦引っかかってストップします。つまり、そのままするりとフタが抜けてしまう、ということはありません
4つめのスペースを開けるためには、逆の左方向へスライド。ここでもフタはストップして、一番右のスペース分だけフタが開きます。なかなかよく考えられていますね
フタが引っかかったところで押しながらさらにスライドすれば、フタは外れます。そのため、1本だけ違う色のケースに、自分の好きな曜日のフタをセットできるわけです
必要な仕切り部分が開くように順番にフタをスライドするので、ケースを返して中身を出すときも、他のスペースの中身が出てしまうこともありません
すっきり収まったスマートな姿。収納カバーも、中のケースも、人前で出しても気にならないシンプルでおしゃれなデザインです。まとめて1週間分の管理をしながら、必要な数だけケースを携帯すればいいので、使い勝手も抜群です

 たかが薬入れ、といっても、毎日付き合うもの。また、人の目に触れる場合も少なくありません。せっかくなら、持っているのがうれしく、見ても美しく、そしてもちろん、使いやすいものがいいと思いませんか? その要素を兼ね備えた「ピルボックス『リバティ』」、薬の管理にも携帯にも、かなりオススメです!

 例えば、1日に飲むのは食後の3回だけだというなら、4つめのスペースは急用の鎮痛剤を入れておくとか、1日1回しか薬を飲まない、という場合は、1本のケースを4日分として使い、4日分×7本で、トータル28日分、と考えることも可能。使い方の応用はいくらでもききます。とにかく、ケース1本ずつはスリムで使いやすく、それら7本をまとめて収納できるカバーがある、そして一見するとピルケースには見えないルックスである、というのが優秀なところ。

 “Liberty”には“自由”という意味があります。このネーミングには、ちょっと面倒な薬とのつきあい方を少しだけ自由に楽しくする、という意味が含まれているかもしれませんね。

座間 佳子