やじうまミニレビュー
MONKEY BUSINESS「Karoto」
~鉛筆削りじゃないよ、ピーラーだよ
by 小林 樹(2013/4/1 00:00)
デザインとはなんだろう。建築デザイン、電子機器や文具などプロダクトデザイン、服飾デザイン、はたまた文字のデザイン……世の中にはさまざまなデザインがあるが、その要素は大きく分けて2つ、機能性と遊び心に分けられるのではないだろうか。そしてこの機能性と遊び心がうまく融合したものこそが、優れたデザインと言えるのではないだろうか。
いきなり大風呂敷を広げてしまったが、本日紹介するMONKEY BUSINESSの「Karoto(カロト)」もそんなデザインセンスを感じさせるアイテムだ。
ご覧のように、一見ただの鉛筆削り。いや、鉛筆削りにしてはすごく大きい。実はこれ、人参などの野菜の皮を剥いたり、削ることのできるピーラーなのである。
メーカー | MONKEY BUSINESS |
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製品名 | Karoto |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,050円 |
Karotoの本体は鉛筆削りをそのまま大きくしたような形だ。サイズは75×55×40mm(幅×奥行き×高さ)。カラーはイエローとブラックがあり、イエローを選んだ。
刃は、側面と上面の2カ所についており、それぞれピーラー用と、飾り付けカット用の刃に使い分けられる。刃の素材はステンレススチールと記載されている。
野菜や果物の皮をむく際は、側面のピーラー用の刃を食材に当てる。あとは普通のピーラーと同じ要領で、皮に沿って刃をたてていけばいい。人参やじゃがいも、大根で試したところ、スムーズに皮がむけた。とりわけ大根のような、デコボコのない表面の皮はスルスルと簡単に剥ける。
さらにKarotoの面白い点は、本体に鉛筆のように人参を差し込んでクルクルと回せば、飾り付けにピッタリな形、いわゆる「桂むき」にカットできる点だ。最初はカットの力加減に慣れが必要で、力を入れすぎるとブツ切りになってしまうのだが、慣れてくると長い扇形に波打ったような形にカットできる。この切ったものをクルクルと丸めると、花びらのようになる。これをサラダに乗せてもいいし、肉や魚の付け合わせにもピッタリだ。鮮やかな食材の彩りと共に、食卓の一皿がパッと華やぐ。
こうした飾り用の形にカットするのは、包丁だと難しいが、Karotoなら食材を入れて回すだけなので、子供でも簡単に飾り付け用にカットできるのが良い。
ちなみに、人参のほか、キュウリでも使えた。アイデア次第でいろいろな食材に活用できる。
Karotoの発売元はMONKEY BUSINESSというイスラエルのデザイン会社。ほかにも潜水艦型の茶こしや、電池型の電池入れなど、ユニークなモチーフの製品を沢山発売しており、ホームページを見ているだけでも楽しくなってしまうものばかりだ。