やじうまミニレビュー

無印良品の手作りお菓子キットを試す

~子供と一緒にクリスマスムード満点のクッキーを作ろう!
by 石井 和美


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


無印良品「自分でつくる 大きなツリーのクッキー 1台分」(左)、「自分でつくる クリスマス型抜きクッキー 約20個分」(右)

 子供たちが大好きなクリスマスがもうすぐやって来る。この季節になると、クリスマス仕様のお菓子やケーキをたくさん見かけるようになる。今回はそんなクリスマス用のお菓子を自宅で手作りできる無印良品の「自分でつくる 大きなツリーのクッキー」と「自分でつくる クリスマス型抜きクッキー」を紹介しよう。


メーカー無印良品
製品名自分でつくる クリスマス型抜きクッキー自分でつくる 大きなツリーのクッキー
販売価格578円630円
購入場所無印良品ネットストア

子供と一緒にできる! クリスマス型抜きクッキー

 はじめに挑戦するのは、型抜きで簡単にできそうな「自分でつくる クリスマス型抜きクッキー 約20個分」だ。こちらのキットはラッピング付きで、ココアとプレーンのクッキーに絵がかける3色のアイシングもセットになっている。

 クリスマス気分を盛り上げるようなパッケージも可愛らしく、6歳になる娘と一緒にわくわくしながら作業を進めることができた。

 セット内容はクッキー専用粉、粉糖、ココアパウダー、フリーズドライいちご、クリスマスツリーと人形の形をした2種類の抜き型、そのほかに、ギフト用のラッピング袋も入っている。パウダーなどの材料はそれぞれ計量されており、袋に小分けされている。

小分けされているので計量する必要がない型抜きはツリーと人形型の2つの抜き型が同梱されている袋には間違えないよう材料名が印字されている

 セット以外に、個人で用意する材料は、食塩不使用バター50g、砂糖30g、牛乳20ml。調理器具は、ボウル、スパチュラ(ヘラ)、計量スプーン、竹串、オーブンシート、サランラップ、めん棒、網、オーブンなどを用意する。

 下準備としてあらかじめ、バターと牛乳は室温に戻し、フリーズドライいちごは指でつぶしておく。

 作り方は簡単だ。バターがクリーム状になるまで練り、砂糖、牛乳、クッキー専用粉を入れて、スパチュラでよく混ぜる。粉っぽさがなくなって、まとまってきたら基本の生地が完成だ。あとは生地を2つに分けて、プレーン生地とココア生地を作る。ココア生地はココアパウダーを混ぜるだけだ。

 材料は計量してあり、粉をふるう必要もない。どんどん入れて混ぜていくだけなので、難しいコツもいらず、あっという間にできる。これなら忙しいママでも手軽に手作りのお菓子を作ることができそう。

 作業も簡単なので、子供と一緒に楽しめる。ただ、火を入れる前のクッキーの生地は粉っぽく、固めなので、小さな子供では混ぜるのは難しいようだ。最後の仕上げは大人がしっかり行なうようにしよう。

 生地ができたら、次はめん棒で生地をうすく伸ばしていく作業だ。今回は、めん棒が見当たらなかったため、細い木の棒で代用してみたところ、特に問題なくできた。娘も大喜びで伸ばしている。厚みが3mm~5mmになったら、冷蔵庫に入れて30分以上冷やしておく。

ボウルでバターがクリーム状になるまで練り、砂糖を入れて混ぜ、さらに牛乳を入れ、クッキー専用粉を入れて粉っぽさがなくなるまでよく混ぜる混ぜ合わせた生地。これを二つに分けてプレーンとココアクッキーを作る

 生地を冷蔵庫から取り出したらオーブンで予熱を開始し、その間に型で生地を抜いていく。型抜きは子供が大好きな作業なので、ここは娘におまかせだ。生地はあたたまって来ると、抜きにくくなってくるので、素早くやることがポイント。抜きずらくなったら、冷蔵庫で生地を冷やし直すと良い。

 あとは、170℃のオーブンで10分~12分焼けば生地は完成だ。

めん棒もどきの棒で伸ばしていく。生地の分量はそれほど多くないので、あっという間だプレーンとココア生地の完成! 冷蔵庫にしまっておく
型抜きは子供が一番喜ぶ作業。楽しそうだ20個以上のクッキーができた。オーブンで12分ほど焼いて完成

 クッキーが焼きあがったら、最後の仕上げとしてデコレーション用のアイシングを作る。アイシングとは、粉糖に牛乳を混ぜて作るもので、パウダーなどで簡単に色が付けられる。今回は、基本の白色アイシングを3等分して、何も入れないプレーンな白いアイシング、ココアパウダーを入れた茶色のアイシング、フリーズドライいちごを入れたピンクのアイシングと色の違う3種類のアイシングを準備した。

 できあがったアイシングを竹串やスプーンで冷めたクッキーに塗っていく。なかなかコツがつかめず、苦戦したが、娘と一緒に「変な顔になっちゃったね」とゲラゲラ笑いながら、楽しく作業することができた。

 アイシングの扱いに慣れてくると、だんだんうまくできるようになったが、6才の娘には少々難しかったようだ。結局、アイシングの作業に小一時間かかってしまった。うまくできないものも、頑張って作ったものはかわいく思えるもので、娘はとても満足しているようだった。

 パッケージには所要時間は75分とあったが、今回は子供と一緒に作ったので、2時間ほどかかってしまった。ただ、娘とコミュニケーションを取りながら夢中で作っていたのであっという間だった。できあがったクッキーにも大満足。とてもかわいらしくて、ツリーのオーナメントとして飾ってもよさそうだ。

アイシングを塗るのはなかなか難しい。不器用親子なので、上手に塗れなかったが、作業自体はとても楽しかった完成!! クリスマスらしい、かわいいクッキーだ。手伝ってくれた娘は、特に喜んでいた

クリスマス気分が盛り上がる! 大きなツリーのクッキー

自分でつくる 大きなツリーのクッキー」。こんなにかわいいクリスマスツリーのクッキーができるのかな?

 「自分でつくる 大きなツリーのクッキー」は、大きなツリー型クッキーが作れるキット。ツリー型のクッキーに飾るための小さな星や長靴型、杖型のクッキーも一緒に作ることができる。クッキーを大きなツリー型に抜くことで、簡単にクリスマスらしいクッキーを作ることが可能だ。キットのほかに、自分で用意するのは、バター、牛乳、砂糖と調理器具。

 基本的な作り方は、クリスマス型抜きクッキーとほとんど同じだ。クッキー生地を混ぜてめん棒で伸ばし、30分ほど冷蔵庫に入れておく。

 冷蔵庫から取り出した生地をめん棒で伸ばすのだが、ツリー型のサイズに合わせてサイズが縦23cm、横20cmと細かく指定されているので、なかなか難しい。均等にゆっくり伸ばしていき、なんとかツリーの型紙がぴったりおさまるサイズになった。

 切り取ったツリーの型紙を生地の上に乗せ、形にそってナイフで切る。ナイフは小さめのサイズがお勧め。角まできれいに切ることができる。少々手間はかかるものの、ゆっくり丁寧に切っていけばきれいにできる。失敗を避けたいなら、クッキー生地をしっかり冷やしておいたほうが良いだろう。

クッキー専用粉、粉糖緑、赤、黄色、モールド型、ツリー型紙、絞り袋、絞り袋三角紙が入っているツリーは線にそって切っておく必要があるはじめにバターをクリーム状になるまで混ぜておく
めん棒で23cm×20cmに伸ばしていく形にそってナイフで切っていくきれいに切れた!
モールド型に生地をつめれば小さなクッキーも簡単にできる

 これを170℃のオーブンで15分~17分焼くのだが、我が家のオーブンでは20分ほどかかった。冷ましている間に、残りのクッキーを作る。

 小さいクッキーは、生地を型に押し込むようにして型を取る付属のモールド型を使う。生地を埋め込んだら、裏返して空気が入ってないか確認したほうがよい。ギュッと押して隙間なく埋め込むことができたら、そのまま冷蔵庫で冷やす。

 モールド型で冷やされたクッキーは、押せば簡単にはずれる。これを3回繰り返し、余った生地はボール型にして焼いた。

 最後にアイシングを使ってデコレーションする。ツリー型の大きなクッキーには緑のアイシングを、小さなクッキーは黄色と赤のアイシングをそれぞれ施す。大きなクッキーは、一気にデコレーションできるので、最初に作ったクリスマス型抜きクッキーよりも簡単だ。小さいクッキーはスプーンを使って、色を付けていった。

ツリー部分は緑色でアイシング。付属の透明絞り袋を使えば、あっという間に終わる小さいクッキーのアイシングも終了。スプーンで塗ってしまったほうが早かったかわいい!! 色もどぎつくなく、やさしい色合い

 仕上げにスプレーチョコレートも飾ると、とてもカラフルなツリーができあがった。子供達は「わぁー!」と歓喜の声を上げて喜んでいた。早く食べたくてウズウズしている子供に「はい、どうぞ」と言ったとたん、恐ろしいスピードで食べ始めた……

無事撮影が終わったとたん、子供達の手がぬっと伸びてきた!!2才の息子は「おほしさま、とった!」と満面の笑み。子供達は大喜びだ

 なお、ツリー型の木は直径22cmもあるので、乗せられるお皿がなくて苦労してしまった。結局、ランチョンマットの上にクッキングシートを敷き、その上に置いてラップをして保存したのだが、なるべく早めに食べてしまった方がよいだろう。

 仕上がりを見て、割ってしまうのがもったいないな……なんて思っていたのだが、子供は容赦なくかち割り、奪い合い状態ですごい勢いで食べきってしまった。見た目のかわいさだけでなく、クッキーの味がとてもおいしいということも、特筆すべきことである。

誰にプレゼントする? クリスマス型抜きクッキーはラッピング付き!

 どちらのキットもほとんどの材料がきちんと小分けされていて、面倒な計量をしなくてもよいのは嬉しい。子育てでバタバタしていて、お菓子作りはなかなか……というお母さんでも、すぐに作り始めることができる。

 何より、感心したのは「おいしい」ということ。市販のクッキーとは違い、香料の味がせず、手作り感あふれる素朴な味だ。生地は甘さ控えめだが、アイシングをすることで、ほどよい甘みがプラスされ、バランスがとてもよい。子供もとても喜んで食べていたが、大人が食べてもとてもおいしいので、味にこだわりがある方にもおすすめしたい。

ラッピング袋に入れれば、お友達にプレゼントできる! 至れり尽くせりですネ

 クリスマス型抜きクッキーは、ギフトラッピングが付いているので、プレゼントもできる。娘に「誰にプレゼントしたい?」と聞いてみたところ、近所に住んでいる同級生の男の子とのこと! 1人では恥ずかしいというので、一緒に渡しに行ったのだが、なんとなくモジモジしている娘を見て笑ってしまった。パパではなく、ボーイフレンドにプレゼントするお年頃になったのね……と思うと、成長が嬉しい反面、親としては複雑な心境だった(特にパパが)。

 娘にとっては作る工程はもちろん、みんなでワイワイ食べたこと、プレゼントできたことがよほど嬉しかったのだろう。すぐにまた作りたいと騒いでいた。

 これまで無印良品の手作りキットを使ったことはなかったが、見た目がかわいいだけでなく、おいしく、簡単にできて大満足。家族にも予想以上に好評だったので、クリスマスまでにもう1回作ろうかと考えている。






2010年 12月 15日   00:00