やじうまミニレビュー
サンワサプライ「RestMan 1」
マウスパッド付きアームレスト「RestMan 1」 |
どういうわけか春先から激しく体調を崩してしまった。現在は持ち直しているものの、猛烈な倦怠感、睡眠障害、吐き気など、一時はまさに起きているのも辛いほどの満身創痍状態。通院するほど酷い肩こりにも悩まされ、寝起きにいきなり背中が「ピシッ!」と鳴って動けなくなる「ぎっくり背中」、寝起きに伸びをしようと首を動かした瞬間「ピキッ!」と痛みが走り、そのまま起き上がれなくなった「ぎっくり首」に連続して襲われるなど、枚挙にいとまがない。
特に酷かったのは右の肩から首にかけての痛みだった。あまりの痛みや不快感にとても仕事にならないのである。
病院の先生によれば、普段のパソコン作業環境に改善の余地があるとのことだった。キーボードやマウスを操作の際、肘をどこにも置かず、腕を支えているのが手首だけという場合、腕の重さがそのまま肩に負担となっている恐れがあるらしい。片腕だけでも3~4kgはあるので、それを支え続けて肩が疲れてしまうというのだ。そこで「操作中も肘を置くなどして支えたほうがいいですよ」「肘掛けがないイスなら、肘掛けのあるものに変えたほうがいいですよ」とアドバイスされた。
アドバイスに従おうにも、マウスパッドやキーボードの置き場所は限られてしまい、肘から腕を支えられるスペースがない。イスにも肘掛けはついているが、操作中に肘を置けるほど高くはない。クッションを乗せたらどうかと工夫をこらしてみたが、どうも具合がよくない。
以前ケータイWatchに掲載されていた「可動式アームスタンド」を思い出し、喜び勇んで購入してみたら、なんと、筆者が利用しているデスクには取り付けられなかった! デスクの天板下に引き出しなどがついていると固定できないのだ。ショックにうちひしがれつつ、代わりになるものを探したところ、やっと見つけたのが今回ご紹介するサンワサプライの「RestMan(レストマン) 1」だ。
メーカー | サンワサプライ |
製品名 | RestMan 1 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | 楽天市場 |
購入価格 | 2,980円 |
「RestMan 1」は、デスクやイスの肘掛けに取り付けて使用するアームレスト付きのマウスパッドだ。サイズは幅200mm、長さ450mmで、表面はナイロン生地で覆われている。マウスを置いて使用する先端部分は、ほかと比べると厚みがあり、丸みを帯びた形になっている。
ボード(上)と、左からクランク用大型ネジ、ブラケット、ネジ、ブラケットナット、クランク | ボードはカバーとクランク用キャップが外せる | 表面全体がマウスパッドになっている |
取り付けに対応するデスクは厚み4cmまでで、引き出しなどの障害物がついていないことが条件だ。イスの肘掛けに取り付ける場合は、肘かけの面積が幅7cm、厚み5cmまでのもの。筆者のイスの肘掛けは、カーブしていたもののなんとか条件をクリアした。付属のパーツだけで取り付けられるので、特に器具を使用しないのもありがたいところだ。
デスク取り付け派は、ボード、クランク、クランク用大型ネジで固定する | 肘掛け派はネジ、ブラケット、ナットを使って固定する | カーブした肘掛けに取り付けた例 |
取り付けてかれこれ1カ月近く使用しているが、かなり具合がいい。最初のうちは設置位置を調整しながらの利用になるが、ある程度場所が決まってしまえば快適だ。
「RestMan 1」の分だけ肘掛けが前に長くなるので、イスをデスク下に戻しきれなくなるという難点はある。しかし、右腕を休ませつつパソコン操作が可能なので、問題の肩こりがかなり和らいできたように思う。少なくとも以前のような痛みは感じていない。
ゆったり座りながら、腕もリラックスさせた状態でマウスを操作できる | ボードをやや前に移動させると、肘を乗せた状態でデスク上のマウスが操作できる |
どうしても肩こりが解消されないという方は、一度ご自身の作業環境を確認してみるといいだろう。そこで腕が宙ぶらりんな状態で操作しているようなら、それが負担になっている可能性は高い。可動式ではないため、人によっては調整してもベストポジションが得られない場合もあるだろうし、万人に有効ではないかもしれない。それでも肘の行き場がなくてお困りの方なら、試す価値はありそうだ。
2010年 6月 22日 00:00
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