ミニレビュー
ゴリラ用(?)の超重量ジョッキをマジレビューする
2025年3月21日 09:05
先日、ドウシシャさんの新製品発表会に赴いたところ、「小口さんにぴったりの製品があるよ」とまっさきに案内されたのが、こちら「ゴリラのひとくち」。何かと思えば、ダンベルの素材を使った重量2kgのジョッキです。
健康家電ジャンルでヒットを飛ばしているゴリラシリーズのスピンアウト商品で、お酒を飲みながら筋トレができるとかできないとか、酒量を抑制する効果もあるとかないとか。いつもFacebookに酒を飲んでいる写真ばかり上げていたせいでしょうか、編集部からレビューの依頼をいただきました。ありがたい話です。
一応見た目は小ぶりのジョッキですが、手に取るとジョッキではありえない重量(2kg)に本能的な恐怖心を軽く感じます。足の上に落とせば確実に骨折しそうです。何なら人を殺められるぐらいの重さで、ドウシシャの人も「ニュースにならないことを祈っています」と言ってたほどです。車の中に備えておけば、水没したときにガラスを割って脱出するときに役に立ちそうです(保証はありません)。
ゴリラのひとくちの容量は、たったの135ml。下部3分の1は鉄が詰まっています。100mlの「ヤクルト1000」を入れて、8分目ほどの容量です。ゴリラって意外と口が小さいねと思いましたが、どちらかというとゴリラにとっては、このぐらい軽いという意味のネーミングなんでしょう。
本体表面や持ち手はゴツゴツしており、まさに鋳鉄という感じ。口を付ける部分はツルツルした素材になっています。かなり金属感の高いジョッキではありますが、保冷機能は備えていないそうです。
さて、「とりあえずビール」と言いたいところですが、これでビールを飲むのはちょっと辛いというか不釣り合いな気がします。缶からいちいち注ぐのも面倒ですし、よほど強い意志がない限り途中から普通に缶から直接飲むようになるでしょう。飲むとしたら、ある程度アルコール度数の高い日本酒やウイスキーのストレートでしょうか。濃いお酒の方が、何回にも分けて口をつけるので、筋トレにも向いていそうです。
実際に飲みながら筋トレになるかと問われれば、まぁ疑問です(笑)。最大の弱点は、取っ手を持って飲むと、腕じゃない部分に力が入りがちなことです。飲み物を口に入れようと手前に傾けると手首に負担がかかるし、親指を側面に添えると親指にヘンな負荷がかかるんですよ。取っ手を使わず本体を直接握った方が安心です。
意識的に筋肉に力を入れて、時折、左手から右手へと持ち替えるなどすれば、筋トレにならなくもないですが、普通に飲む時間だけで筋肉が付くなら誰もジムなどに行かないですわ。酒量が制限されるか否かも、人によるとしか言えません。開発者からすると、「ネタにマジレスするなよ」かもしれませんが。
しかし、純粋にネタグッズとしての存在感はバツグンですね。半分嫌がらせを兼ねたプレゼントとしては最高ですし、自宅に何か1つ鈍器のようなものが欲しい方にもおすすめです。