やじうまミニレビュー
あなたにオススメのモバイルバッテリーはコレ! 賢い選び方をご紹介!
2017年8月7日 07:00
これ1台でACアダプタにもモバイルバッテリーにも
外出先でもスマホを充電できるモバイルバッテリー。最近では1人1台持っているといっても過言ではないくらい、広く普及している。今回は、コンセントに直挿しして本体を充電できる、パナソニックのモバイルパッテリー3タイプを紹介しよう。
メーカー名 | パナソニック | ||
---|---|---|---|
製品名 | QE-AL102 | QE-AL201 | QE-AL301 |
容量 | 1,880mAh | 5,000mAh | 7,500mAh |
実売価格 | 3,127円 | 3,770円 | 5,095円 |
これらのバッテリをオススメする理由は、次の3点だ。
・USB ACアダプタ内蔵なので、充電用アダプタ不要!
・繰り返し利用回数が2,700回! 一般的なものに比べ5倍長持ち(QE-AL102は1,600回)
・国産内蔵電池と過熱防止保護回路内蔵で安全!
昨今モバイルバッテリーは、価格と容量ばかりに目が行きがちで、大型バッテリーを内蔵したスマホ(iPhoneだとPlus系、Androidだとバッテリ交換が自分でできない機種)が2~3回ほど充電できる、10,000mAhが数千円で購入できる。
もちろん使い捨て感覚で、ダメになったら新しいものに買い換えるという使い方もあり。でもパナソニックのモバイルバッテリーは、「末永く安全に使える」というコンセプトで設計・製造しているのが、激安モバイルバッテリーと大きく異なる点だ。
充電用アダプタ不要! スマホ用のUSB ACアダプタとしても使える!
このモバイルバッテリーの凄いところは、スマホを自宅で充電するとき用のUSB ACアダプタとしても使えるところ。もちろんモバイルバッテリー本体も、直接壁のコンセントに指して充電できる。
「そんなモバイルバッテリーたくさんあるじゃん!」という人も多いだろう。甘い!(笑)
モバイルバッテリー本体を充電しながら、スマホも充電できる製品はすでにある。しかし、このような使い方はモバイルバッテリーに大きな負担をかけ、タダでさえ繰り返し利用回数が500回と少ないモバイルバッテリーの寿命をさらに短くしてしまう。
一方パナソニックのモバイルバッテリーは、モバイルバッテリーとスマホの充電をどちらかに切り替える「パススルー方式」になっているのだ。わかりづらいので例を挙げながら説明しよう。
1.バッテリーが減ったスマホをモバイルバッテリーに接続し、モバイルバッテリーをコンセントに差し込む
モバイルバッテリーはUSB ACアダプタとして機能し、スマホを充電する。
2.スマホがフル充電の状態になると、そのままモバイルバッテリー自体を充電
スマホがフル充電できたので充電を打ち切り、今度はモバイルバッテリー自体を充電する。一般的な製品のように、モバイルバッテリーを充電しながらスマホも同時に充電することがなく、まずスマホを優先して充電、次にモバイルバッテリー自体を充電するため、モバイルバッテリーが長持ちするのだ。
3.スマホもモバイルバッテリーもフル充電
モバイルバッテリーもフル充電になると充電を自動的に中止して、内蔵バッテリの劣化を防ぐ。実はモバイルバッテリーは、ずっと充電した状態にしておくと痛みが早くなるのだ。それなりに値段のするモバイルバッテリーは、充電を終了するようになっているが、安いものだと、ずーっと、ちょぼちょぼ充電した状態になり、バッテリーが熱を持って劣化してしまう。
パナソニックのモバイルバッテリーは、モバイルバッテリーでありながらスマホを接続した状態でコンセントに差し込むと、あたかもUSB ACアダプタのようになる点が、一般的なモバイルバッテリーと異なる。これによって、モバイルバッテリーに内蔵されているバッテリーの劣化も最小限に抑えられ、長持ちして使えるようになる。
旅行するときに、モバイルバッテリーとUSB ACアダプタを持ち歩いている人は、この製品に買い換れば荷物をひとつ減らし、帰りのお土産を1つ増やせちゃうというわけ。
一般的なモバイルバッテリーに比べて寿命が5倍長持ち2,700回利用
また、容量5,000mAhのQE-AL201と容量7,500mAhのQE-AL301に内蔵されているバッテリーは、国産自社工場で生産しているという。驚くべきは繰り返し利用回数で、なんと2,700回。
一般的なモバイルバッテリーは500回なので、5倍以上に寿命が長持ち。価格はだいたい同容量のモバイルバッテリーに比べると2倍ぐらいなので、安価なモバイルバッテリーを何個も買うより、結果的に安くなる計算だ。
なお容量の一番小さいQE-AL102は、繰り返し利用回数が1,600回。それでも一般的な製品の3倍長持ちで、価格は1.5倍程度なので、やはり長く使うとお得になる。
なによりリチウムイオン電池は、ときおり世間をお騒がせするほど、デリケートで、ハズレを引くと異常に発熱したり、煙を出したりということが起きる。国産のパナソニック製バッテリーなら、安全に対する大きな担保になるだろう。
異常発熱を検知して充電を停止
スマホを充電していると、モバイルバッテリーもスマホもほのかに熱くなる。しかし手で持てないほど発熱していたら危険だ。一般的なモバイルバッテリには、想定外の電流が流れた場合(たとえばショートした場合)などの、保護回路を持っており自動的に電源をOFFする。パナソニックは、この機能に加え付属のケーブルを使うとスマホの異常発熱を検知して、充電を停止する安全機能も備えている。
たとえば何回もコネクタを抜き差ししたため、スマホ側のコネクタがヘタって来た場合などに有効だ。コネクタのヘタリは、スマホでもモバイルバッテリー側でもなかなか検出することはできないが、熱を発するという点で危険を察知するのは、筆者の知る限りパナソニックのモバイルバッテリーだけだ。
スマホに充電コネクタを差し込むとき、微妙な角度をつけないと充電できないといった場合は、まず修理依頼を出すのが先決だが、それまでのつなぎとしてパナソニックのモバイルバッテリーで安全を確保して欲しい。
なおこれは筆者の推測になってしまうが、おそらくコネクタの中にPTC(熱を感知すると流れる電流を制限する)と呼ばれる素子を埋め込んであるので、変換コネクタを使ってiPhone系を充電しても熱センサは反応しないので注意して欲しい。
小型の「QE-QL102」は、Plus系を除くiPhoneや電池交換が可能なAndroidにオススメ!
バッテリー容量の少ないPlus系以外のiPhoneや、自分で電池交換が可能なAndroidをお使いで、1回充電できればOKという人にオススメしたいのは、最軽量で小型の「QE-QL102」。大きさは、名刺100枚入りのボックス程度で重さは112g。
またガラケーのモバイルバッテリー用としてもちょうどいい容量だ。
USBの出力は、コネクタ1つで最大1Aなので、iPadのようなタブレットには出力&容量不足。また内蔵バッテリーが大容量のPlus系のiPhoneでは容量不足。また自分でバッテリー交換できないAndroidでは、容量&出力不足。これらには、QE-AL201かQE-AL301をオススメする。
容量は1,880mAhとなっているが、実際にロスを差し引いた容量を調べたところ、およそ1,170mAhだった。この1,170mAhを自分のスマホの電池容量で割れば、おおよその充電回数が算出できる。
なお充電用のコンセントは、背面と横出しに切り替えられる。
iPhone Plus系や電池交換が自分でできないAndroid向けの1回充電用「QE-AL201」
iPhone Plus系は、iPhoneに比べると内蔵しているバッテリーが大容量になっている。またAndrod系でも、自分で電池交換ができないタイプは電池容量が大きくなっている。これらで使われている内蔵バッテリーは、たいてい3,000mAhぐらいだ。
「このようなスマホを、1回充電できればいい」という場合は、「QE-AL201」がオススメ。バッテリー容量は5,000mAhで、大きさは電話の横に置いてあるメモ帳サイズで、重さ192g。だいたい小さい缶コーヒーと同じぐらいの重さだ。
USBの出力は2口あり2台同時充電も可能。ただし合計1.8Aまでなので、スマホ+ガラケーや音楽プレイヤーという感じだ。通常のiPhomeや電池交換が自分でできるAndroidの場合は、およそ2回の充電ができる。
なおロスを除いた実際の容量は、およそ3,120mAh。この値を自分のスマホのバッテリー容量で割り算すると、おおよその充電回数が計算できる。
充電用のコンセントは、背面と上部に切り替えられる。なおバッテリー残量は、電源ボタンを押すと点灯するランプの色で、緑(100~60%)、オレンジ(60~30%)、赤(30%以下)、消灯(空)の4段階で確認できる。
充電時間はおよそ4時間なので、旅先などに持っていってちょっと時間があれば、観光している間にも充電完了できる感じだ。
iPhone Plus系やAndroidを1.5回充電! 大容量「QE-AL301」
容量7,500mAhのQE-AL301は、iPhone Plus系や大容量バッテリーを内蔵したAndroidを1.5回充電できる。出先でナビを使ったり、ゲームなど電池消耗の激しいアプリを長時間使う場合は、こちらがオススメだ。
USB出力は2つで2台同時充電も可能。ただし合計1.8Aまで。充電用コンセントは背面と上部の切り替えで、この辺はQE-AL201と同スペックとなっている。
通常のiPhoneや電池交換が自分でできるAndroidの場合は、3回ぐらい充電できちゃうので、ちょっとオーバースペック気味かも。サイズはポケットティッシュを2つ重ねたぐらい。重さは250gなので、大きい缶コーヒー程度だ。
なおロスを除いた容量を測定したところ、4,680mAh程度となった。この数値を自分のスマホのバッテリ容量で割り算すれば、充電できる回数に目安がつく。
空の状態からフル充電までは6時間。筆者は旅行の際、いつもコイツを持ち歩いているが、ホテルに入ってスマホとモバイルバッテリーを充電しても、翌朝起きるころにはどちらもフル充電になっている。充電時間はあまり気にしなくてOK。
ひとくちにモバイルバッテリーといっても、最近はさまざまなタイプが発売されている。容量や充電方式など、自分のライフスタイルに合った製品をぜひ見つけてほしい。