家電製品ミニレビュー
みるみる乾いていく! パワフル大風量ながら3,000円台で買えるドライヤー
by 西村 夢音(2016/2/1 07:00)
髪の量が多く、いつも7~8分ほどドライヤーを当てないと髪が乾かない。冬はきちんと乾かさないと、頭部が冷えて風邪の原因になるが、長時間ドライヤーを使うのはなかなか面倒。
そこで、泉精器のドライヤー「Allure(アリューア)」を使ってみることにした。3,000円台と低価格ながら、1.9立方m/分の大風量を実現した製品だ。
メーカー名 | 泉精器製作所 |
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製品名 | Allure(アリューア) マイナスイオンドライヤー |
型番 | DR-RM75 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,798円 |
ターボモードをONにすると、1.9立方m/分の風量になり速乾性を実現している。大風量を謳うドライヤーは1.5立方m/分前後のモデルが多いので、アリューアはそれ以上のパワフルな送風を期待できる。
本体重量は約566gで持ちやすいサイズ感。大きすぎず、手になじむので使いやすそうだ。運転モードは「Cool/Set/Dry」の3つで、それぞれ温度と風量が異なる。複雑なモードはなく、シンプルに操作できる。
また、髪をいたわる機能として、ワイドマイナスイオンを搭載。8カ所から発生するマイナスイオンをムラなく髪に届け、髪をいたわりながら乾かせるという。
アリューアの特徴は、風量だけではない。ノズルのフィンを開閉して、風の吹き出し範囲を調整できる「2WAYエアノズル」を搭載している。
フィンを開くと広い範囲に送風でき、髪全体を手早く乾かせるという、閉じたときは風の吹き出し範囲が狭くなるので、乾きにくい根元にピンポイントで当てたいときや、ブロー&セット時に適している。
フィンの開閉は、ノズルのゴールド部分を左右にスライドさせるだけ。力を入れず、簡単に切り替え可能だ。
ノズルフィンの開閉が優秀! ピンポイント送風がかなりしやすい
もっとも風量のある「Dry+Turbo」運転で髪を乾かしてみた。髪全体を乾かしたかったので、ノズルフィンを開いた状態で、広い範囲に風が届くようにした。電源を入れると、勢いのある風に驚く。ブォーンと、耳元で風を切る音が聞こえてきて、みるみる髪が乾いていく。
なお、Dry使用時の温風温度は約90℃。普段使用しているパナソニックのドライヤー「ナノケア EH-NA96」は約125℃なので、ぬるい温風に感じた。しかし、風量があるので問題なく乾かすことができた。
ある程度乾いたが、やはり毛量が多いと根元に風が届かない。今度は、ノズルフィンを閉じてピンポイントに風が当たるようにした。すると、明らかに風の吹き出し方が違う! 風の送風範囲が狭まって、集中的に風が当たっているのがわかる。まだ湿っている根元に当てると、するすると髪が乾いていった。
一般的なドライヤーにも、吹き出し口を狭めた速乾ノズルなどが搭載されているが、いちいち取り付ける必要があり面倒。しかし、アリューアはノズル部分をスライドさせるだけなので、髪を乾かしながらでも手軽に送風範囲を切り替えられて便利だ。
大風量と、送風範囲の切り替えにより、約4分で完全に髪が乾いていた。これまで7~8分は掛かっていたのでかなり短縮できている。頭部の冷える冬場はもちろん、温風を長時間当てたくない暑い夏の時期にも便利そうだ。
3,000円台の価格で、この風量なら満足のいく製品だ。切り替えが簡単な、ノズルフィンも想像以上に便利。しかし、髪へのいたわりといった部分では、普段使っているパナソニックのドライヤーに比べて効果は薄い。パサパサにはならないが、しっとりもしない。翌朝寝起きの髪を見てみると、寝ぐせはつかなかったが、まとまる感じにはならなかった。
価格を考えると4倍ほどの差があるので仕方ないが、普段高級ドライヤーを使っている人には物足りないかもしれない。
髪へのうるおいにもこだわりたいのなら、10,000円~20,000円近いナノケアやシャープのプラズマクラスターなど、イオン機能に注力した製品の方がやはり効果はある。
アリューアは、とにかく早く髪を乾かしたい、手頃な価格が良いといった人にオススメしたい製品だ。