家電製品ミニレビュー
データを自動で転送してくれる、Wi-Fi対応の体重体組成計はやっぱり便利!
by 河原塚 英信(2016/1/18 07:00)
寒い冬は、体を守るためなのか、もっとも体重が増えやすい(筆者統計)。年末年始の休みが明けて、さぁ仕事しようと外に出た時……なんだか体が重い気がした。これは本格的にマズい予感。
そこで、体重体組成計で、まずは自分の体の状況を把握しようと体重体組成計を手にした。
メーカー名 | オムロン ヘルスケア |
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製品名 | カラダスキャン HBF-253W |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 13,135円 |
誰でも自分のこととなると判断が甘くなる。筆者は特にそうだ。だが、今回使ってみたオムロン ヘルスケアの体重体組成計「カラダスキャン HBF-253W(以下:カラダスキャン)」は、狙い通り、冷徹までに現実を筆者に突き付けてくれた。
カラダスキャンが計測できるのは、体重/体脂肪率/内臓脂肪レベル/骨格筋率/基礎代謝/BMIなどの体組成データ。本体に乗ると自動で電源がONになり、自動でユーザーを推定し、これも自動で測定データを同社のサーバーへと転送して保存しておいてくれる。
保存データは、パソコンやスマートフォン、タブレットでいつでも確認できる。本体に乗る以外の手間なく、日々の身体の状況の変遷が、グラフなどで分かりやすく見られるのが魅力の製品だ。
現実から目をそむけてはいけない!
さっそく本体に乗ってみると、電源が入り、計測が始まる。数秒(最短4秒)でピーッとピープ音がしたら計測完了。体重や体脂肪率などの数値が、2秒間隔くらいで順次表示されていく。
初めて体重を見た時には「あぁ、やっぱり増えてるなぁ」と思いつつ、予測(=覚悟)していただけにショックは少なかった。その後、体脂肪率や内臓脂肪レベル、骨格筋率が表示される
そして驚愕したのが、「体年齢」という項目が表示された時。なんと実年齢よりも10歳以上も高い「52歳」と宣告されたのだ。その他の数値は「ふ~ん……こんなものかぁ」と、余裕で眺めていたが、これには正直まいりました。いやぁ、状況は思っていたよりも深刻だったことを痛感したのです。
データが自動で記録される便利さ
カラダスキャン「HBF-253W」の魅力は、なんといっても自動で計測データを記録していく点だ。購入時に本体設定すれば、計測するたびに、同社の健康管理サービスサイト「WellnessLINK(ウェルネスリンク)」へ、計測データが転送される。
これにより、同サイトで計測データが見られる他、スマートフォンアプリ「からだグラフ」にもデータが同期される。ただし、スマートフォンアプリで確認できるのは、計測データのうち体重/体脂肪率/骨格筋率の3項目。詳細に見たい場合は、パソコンでWebサイトを確認する必要がある。
Webサイト「ウェルネスリンク」には、様々なコンテンツが用意されている。例えば、もしダイエットやシェイプアップを考えているのなら、「ダイエットの基礎知識」というページを熟読しておきたい。ここでは、骨格筋率やBMI、基礎代謝などをはじめ、よく分からない用語の説明が書かれている。こうした用語を計測する意味を把握しておけば、ダイエットなどの対策を練りやすくなるだろう。
パソコンで見るよりも手軽なのが、スマートフォンアプリでの閲覧。本体の初期設定時にも必要なアプリ、「からだグラフ」を起ち上げると、体重/体脂肪率/骨格筋率がグラフ表示される(1画面で1項目の表示)。
その他、1日に何度も測定した場合は、アプリの「測定記録」を開く。例えば出勤前と出勤後、起床時と就寝前に測るようにすれば、1日の変遷を知ることができる。
自動で計測結果を記録してくれる体組成計は、とっても便利
レコーディングダイエットが一時期流行ったことがあったが、体重その他の体組成の数値を、自覚しておくことは健康管理の観点で重要なこと。毎日の数値を記録しておくことで、身体の異変がすぐに分かるはず。
だが、数値をノートに書き記していくのは、苦痛な上に面倒。以前、WebやiPhone連携機能が非搭載の、シンプルな体重体組成計を紹介したことがあった。だが、ものぐさな筆者には、やはり数値をノートに書き記していくのは難しかった。
その点カラダスキャンは、自動でデータを蓄積してくれる点が、非常に良い。iPhoneやAndroid端末で、思い立った時にデータを確認できるから、いつでも身体の状況が分かり、反省(?)しつつ対策を練られる。
しかも対応する血圧計、活動量計や歩数計、睡眠計などを組み合わせて使えば、さらに総合的に健康管理ができる。発売から時間が経ったことで価格も比較的にお手頃になってきた。本気でシェイプアップや健康管理を考えているなら、おすすめできる体組成計だ。