家電製品ミニレビュー
スマホでデータ管理できるオムロンの手首式血圧計
by 中野 信二(2014/9/10 07:00)
今回は、オムロン ヘルスケアの手首式血圧計「オムロン 自動血圧計 HEM-6310F」を試してみる。血圧を測ろうと思ったのは、家族に糖尿病患者がいて、自分も先行きが不安だからだ。
この血圧計は、面倒くさがりな自分に合っているから選んだ。測定データをスマホアプリで管理できるし、手首式で手軽に血圧を測定できて、毎日続けられそうだからだ。
メーカー名 | オムロン ヘルスケア |
---|---|
製品名 | オムロン 自動血圧計 HEM-6310F |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 6,600円 |
HEM-6310Fは、血圧と脈拍を測定できる。専用の無料アプリ「からだグラフ」と連携しており、スマートフォンに機器登録をすると、測定したデータをNFC通信(おサイフケータイ)で、からだグラフに転送・記録できる。測定結果は日時も一緒に記録されるので、まずは血圧計の日付と時刻を合わせておこう。
スマホへの機器登録は、血圧計の通信エリアマークにスマホのFeliCaマークを触れさせて行なう。機器登録が終わると、からだグラフに測定結果を転送できるようになる。データの転送も、やり方は機器登録と同じ。
なお、からだグラフを利用するには、「ウェルネスリンク」(WM わたしムーヴ)の無料会員になる必要がある。
また測定結果は、ドコモ・ヘルスケアの運営するパソコン用の「わたしムーヴ」内の「ウェルネスリンク」にも同期される。
PC用ウェルネスリンクでは、血圧と脈拍を数値で確認できる「測定記録・メモ」、血圧と脈拍をグラフで確認できる「マイグラフ」、指定した期間の血圧と脈拍を印刷/PDF化する「朝晩血圧手帳」を利用できる。
朝と夜の2回測定し、毎日の血圧をチェック!
血圧の測り方は、まずカフを広げて手首に通す。次に、手首と手のひらの境目から、1cm~1.5cmほど隙間を空けた場所に固定する。そして、背筋を伸ばして椅子に座り、手首を心臓と同じ高さにして測定/停止スイッチを押す。
手首と心臓が同じ高さかどうかの確認には、HEM-6310Fに搭載されている「正確測定サポート機能」を利用する。正確測定サポート機能では、カフが適度な強さで巻けているか、手首(血圧計)の位置が心臓と同じ高さかどうかを、マークとランプで液晶画面に表示する。
血圧測定が終わったら、本体右側面の通信エリアマークにスマホの「FeliCaマーク」を合わせる。すると、からだグラフにデータが転送される。
血圧は、朝と夜の2回測定した。測定するタイミングは、ウェルネスリンクが推奨しているやり方に合わせ、朝は、起床後1時間以内で排尿後、朝食前に測り、夜は(食後/入浴後、1時間以上経過し、排尿後)寝る前に測った。いずれも、1分~2分安静にしてから測る。
ちなみに、朝が4時~11時59分まで、夜は19時~1時59分までの時間帯に測った結果がグラフに反映される。決められた時間帯以降に測定したデータは、PC用ウェルネスリンクの「測定記録・メモ」に記録される。
なお、日本高血圧学会の指針では、最高血圧が135mmHg以上、あるいは最低血圧が85mmHg以上だと高血圧と診断される。ちなみに、低血圧に指針はないが、最高血圧が100mmHg未満だと低血圧とみなされることが多いという。
約20秒で測定終了! 1万円以下で買えるのも魅力的
HEM-6310Fを使い始めてから1カ月間、血圧を測定した。最初は、順調に朝と晩の2回、血圧を測れたが、金曜、土曜、日曜になると気が緩むのか、目に付くリビングのテーブルに置いていても、何度か測り忘れてしまった。毎日、同じ時間帯に測定するのは、思っていたよりも大変だった。
測定した結果、1カ月の平均血圧/脈拍は、最高血圧が92/94mmHg(朝/夜)、最低血圧が53/54mmHg(朝/夜)、平均脈拍が75/71回(朝/夜)となった。日本高血圧学会の指針に当てはめると、低血圧ということになる。自分では正常だと思っていたので、正直驚いた。
測定時間は実測で約20秒。血圧の気になる人は、毎日、気軽に測定できる血圧計として、購入してみてはいかがだろうか。実売価格も1万円以下と手ごろだ。