家電製品ミニレビュー

ドリテックの体組成計で身体の状態を把握する

ドリテックの体重体組成計「BS-244」

 年々身体が重くなってきている。10年前と比較すると約10kgも体重だけが増えているので、1年に1kgも着実に体重を増しているというわけだ。

 そろそろ減量しないと、取り返しがつかなくなり、某フィットネスクラブにコミットしてもらわないと改善できなくなってしまうかも……。そんな不安にかられ、まずは自分の身体の状況を把握しようと、体重体組成計を手配した。

メーカー名ドリテック
製品名体重体組成計 BS-244
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,700円

 使ってみたのは、ドリテックの体重体組成計「BS-244」。まず、体重体組成計なのに2,700円とリーズナブルなのが嬉しい製品。そして約280×245×28mm(幅×奥行き×高さ)で重量が約628gと、コンパクトで軽量なのだ。薄いので未使用時は、タンスの下の隙間に入れておくこともできる。

木目調のデザインで、フローリングや畳に置いておいても違和感なし
小さいうえに軽い。片手で軽々持ち歩ける
薄いので、タンスなどの下の隙間にも何の苦もなく収納可能

ユーザーを5人まで登録可能

 使用前に、簡単なユーザー登録をする。体組成の計測に必要な、性別/身長/年齢を記憶させるのだ。ユーザーは5人まで登録できるので、登録後は本機に乗るだけで、入力し直さなくても体組成を計測できる。

ユーザー登録は、本体中央にある「設定」ボタンを押して始める
「P1」〜「P5」の好きな数値を選んで登録
性別→身長→年齢の順に設定していく
ユーザー登録後に体重計に乗ると、自動で電源が入って計測を開始

 登録が済んだら、スタートボタンなどはなく、ただ乗るだけ。あとは体重測定が確定するまで数秒間ジッとする。体重が確定すると、次は体重以外の体組成の計測が始まるので、引き続き数十秒間ジ〜っと待つ。ここで耐えられずに足を外してしまったりすると、体重の測定からやり直すことになる。

 体組成を計測中は、ディスプレイにクルクルと円が回るような表示が続く。測定が確定すると、改めて体重が表示される。はじめは油断してしまうのだが、体重表示から体脂肪率/体水分率/筋肉量/推定骨量/基礎代謝量/内臓脂肪レベルと、7項目が1つずつ表示される。うかうかしていると、せっかく測定した体組成の数値を見逃すことに。

 7項目が表示され終わると、また最初から表示し直してくれる。見るチャンスは2回ということだ。とはいえ、1項目の表示時間は約2-3秒くらい。見たとしても何だか理解できずに終わった。そこで筆者の場合は、スマートフォンで撮影して残しておくことにした。

筋肉量を表示しているところ
(推定)骨量を表示しているところ
(基礎)代謝量を表示しているところ

はたして計測した数値は正確なのか?

筆者の足のサイズは約26.5cm。計器から若干つま先が、はみ出している

 本体サイズが小さいのは良いのだが、乗った時に、どうもカカトとつま先がはみ出しているような気がする。この状態で、どれだけ正確に計測されているのか……。試しに妻が乗ったところ、いつもより体重が少なめだ、と喜んでいた。

 通っているスポーツジムにある、本格的な体重体組成計「タニタ 業務用マルチ周波数体組成計 MC-190SV」と計測した数値を比較してみることにした。その結果は下記の通り。

ドリテック「BS-244」タニタ「MC-190SV」
体重71.75kg71.65kg
体脂肪率25.2%22.6%
体水分率50.9%53.10%
筋肉量30.5kg52.55kg
推定骨量2.9kg2.9kg
基礎代謝量1628kcal1542kcal
内臓脂肪レベル1011

 4-5回、測定比較をしてみたが、体重や推定骨量など数値が近い項目は、毎回近い数値が出ていた。そのため、これらの項目はドリテック「BS-244」でも正確に測定できるのだろう。ただし筋肉量や基礎代謝量は数値が毎回離れていた。ドリテックかタニタのどちらかが、測定するのが苦手な項目だということだ。

 リーズナブルな価格で買えて、コンパクト軽量なことを考えれば、がんばって測定してくれているのではないかと思う。いくつかの項目を測定するのが苦手だと割り切って使えば、ダイエットや日常の健康管理に参考にする数値としては、問題ない誤差だろう。

部屋に常に出しておきたい

 安くて小さくて軽いというのは、大きなアドバンテージ。もう少し家が広ければ、部屋の片隅に常に置いておいてもいいかも、と思えるコンパクトさだ。レコーディングダイエットではないが、やはり頻繁かつ定期的に体重体組成計に乗って、自分の身体の数値を確認する、というのが減量には重要だろう。そうした使い方に適した製品だ。

 だが使うときに毎回、スマートフォンで数値を撮影するのは正直面倒だった。測定後のデータ管理も同様。やはりスマートフォンと連携して、簡単にアプリでデータを管理できる体重体組成計に惹かれてしまうのも正直なところだ。

河原塚 英信