家電製品ミニレビュー

無印良品「コンパクト超音波加湿器 TPK-MJU100」

~手軽に持ち運べてたっぷり水が入る超音波加湿器
by 小林 樹
無印良品「コンパクト超音波加湿器 TPK-MJU100」

 旅先で使うため、コンパクトで持ち運びしやすい加湿器を探していた。そこで目に付いたのが、無印良品の「コンパクト超音波加湿器 TPK-MJU100」だ。

 数多ある小型加湿器の中でも、この製品を選んだ理由は、本体がコンパクトな割に、タンク容量が300mlとしっかりあるからだ。また、専用ポーチのポーチが別売りで用意されており、持ち運びやすいところにも惹かれた。


メーカー無印良品
製品名コンパクト超音波加湿器
TPK-MJU100
購入場所無印良品ネットストア
販売価格3,900円

 

 TPK-MJU100は卓上型のコンパクトな加湿器だ。本体サイズは105×80×133mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約450g。本体にはお手入れ用のブラシとACアダプターがセットになっている。

TPK-MJU100の外箱TPK-MJU100本体、お手入れ用のブラシ、ACアダプターがセットになっている500mlのペットボトルと並べると、TPK-MJU100のコンパクトさがわかる

 水タンクの容量は約300ml。加湿方式は、超音波振動でミストを放出する超音波式を採用している。1時間当たりの加湿量は最大約100ml。適用畳数は、説明書によると和室で1.7畳、洋室で2.8畳で、枕元やデスク上など身近な場所に設置するのに適している。消費電力は明記されていないが、1時間あたりの電気代は約0.4円という。

本体側面にはACアダプターの差込口を備える本体底面水タンクを外したところ。水タンクは半透明で中の水の量を確認できる

 本体内部には、ミストを発生させる「振動子/霧化部」、外に風を送る「送風口」、水位を測る「水位センサー」、抗菌剤入りの「カートリッジ」を備えている。カートリッジは、本体に溜まった水を抗菌するもので、人体には無害という。交換の目安は、使い始めから5年となっている。

本体の上フタを外すと、ミストを発生させる「振動子/霧化部」、外に風を送る「送風口」、水位を測る「水位センサー」、抗菌剤入りの「カートリッジ」が現れる本体の構造と各部の名前は説明書に詳しく書かれている
カートリッジを外したところ抗菌剤入りのカートリッジ。交換の目安は、使い始めから5年
枕元に置いて使用したところ、夜間の喉の乾燥が和らいだ

 スペックの確認が長くなってしまったが、本体を設置して使ってみよう。操作は、ACアダプターを差して電源ボタンを押すと、ランプが緑に点灯して加湿が始まる。本体の上部からは、モクモクトした白いミストが出てくるのでわかる。ミストに手をかざすと、ひんやりとしている。運転音は、「ジー」という低音のモーター音がかすかに聞こえる。

 枕元に置いて使用したところ、夜間の喉の乾燥が和らいだ。また、顔の皮膚の乾燥が抑えられたことで、翌朝の化粧のノリがよくなった気もする。

 注意したいのは、長時間連続して使っていると、部屋の気温と湿度によっては、本体の周りが濡れてしまうことだ。濡れてもサッと拭き取れる場所に設置するか、あらかじめ下に濡れても良い布などを敷いておくと良いだろう。


電源を入れるとすぐに、モクモクとしたミストが出てくる

 

 タンク容量は約300mlと、本体が小型な割にたっぷりあるため、注ぎ足しの手間は最小限で済んだ。乾燥の気になる夜でも、明け方ぐらいまでは水が尽きずに加湿が続いた。

 水が尽きた場合は、ランプが赤く光って知らせる。タンクに給水してもう一度運転ボタンを押せば、加湿運転を再開する。万が一、夜中に水が尽きてしまっても、ピーピーと音が鳴って知らせるわけではないので、眠りを妨げることはない。

加湿中は、ランプが緑に点灯タンクの水が尽きるとランプが赤く光って知らせる

 本体がコンパクトなので、会社のデスクの上にも置ける。また、旅先や帰省先の加湿器のない部屋にも、枕元のちょっとしたスペースに設置できる。

会社のデスクの上でも場所を取らずに使える加湿器のない部屋に持ち運んで使える

 手入れは週に1、2回の頻度で、付属のブラシを使って本体内部の振動子の周りを掃除する。カートリッジは取り外して水洗いできる。水タンクは毎回すすぐ。フィルター掃除などの手間はないため、手入れしやすかった。

週に1、2回の頻度で、付属のブラシを使って本体内部の振動子の周りを掃除するカートリッジは取り外して水洗いできる

 出先に持ち運んで使う機会の多い方には、携帯に便利な専用ケースも別売りで980円で用意されている。ケースの内部には本体とACアダプターを分けて収納することができ、ケースの上部には持ち手が付いている。

 ひとつ残念だったのは、海外電圧に対応していないことだ。特に空気の乾燥が気になる海外で使えれば、もっと便利になると思う。

持ち運びに便利な専用ケースは別売りで980円専用ケースの上部には持ち手が付属残念だが、海外では使用できないと記載されている

 私の場合、週末を利用して、ちょっとした遠出や小旅行に出かけることが多い。特に短い旅路では、いかに荷物を少なくまとめ、現地で身軽に行動できるかが重要だ。その点、TPK-MJU100なら、かさばらずに持っていけるのが良い。特に移動中や宿泊先では空気が乾いていることが多いが、寝る前にTPK-MJU100のスイッチを入れておけば、目が覚めて喉が痛い、なんてことも防げる。

 これから少しずつ暖かくなって、外に出かける機会も増えるだろう。ちょっとした遠出や小旅行用に、手軽な加湿器を備えておきたい方にオススメだ。







2012年2月29日 00:00