家電製品ミニレビュー

サンスター「セッチマ音波振動ハブラシ」

~持ち運びに便利なケース付き電動歯ブラシ
by 小林 樹
サンスター「セッチマ 音波振動ハブラシ」

 家電量販店に足を運ぶと、レジの脇で電動歯ブラシコーナーをよく見かける。それくらい、手軽でなじみのある存在になってきたということだろう。最近では、汎用のタイプだけではなく、自宅で使う用や持ち運び用など、用途に合わせた特徴のある製品が登場している。

 なかでも本日紹介するのは、サンスターが扱っている「セッチマ」というオーラルケアブランドの電動歯ブラシ、「セッチマ 音波振動ハブラシ」だ。



メーカーサンスター
製品名セッチマ 音波振動ハブラシ
希望小売価格3,280円
購入場所ビックカメラ.com
購入価格3,280円

 セッチマはドイツのオーラルケアブランドで、日本では主に若い女性向けに、ホワイトニング効果を謳った歯ブラシや歯磨き粉などを発売してきた。そのセッチマブランドが、今回新たに女性向けの電動歯ブラシを発売したと言うので、さっそく試してみたい。

 「セッチマ 音波振動ブラシ」は、持ち運びできるコンパクトタイプの電動歯ブラシだ。ブラシの柄や持ち手がスリムな点が特徴で、口が小さな女性でも使いやすいというのをウリにしている。

 製品は、本体とブラシ部に加え、ケースが付属する。本体はブラシ部と分けてケースに収納できるようになっている。電源は、単四形アルカリ乾電池1本が付属する。ケースのサイズは、142×39×20mm(幅×高さ×奥行き)。ケースに本体を収納した状態の重量は約64gだった。

本体パッケージ付属品は、本体とブラシ、ケース、単四形アルカリ乾電池1本ケースに収納したところ

 今回使用した製品のカラーはパープルだが、他にも、ピンク/パールホワイト/シャンパンゴールド/ブルーが用意されている。

 使うにはまず、ブラシをケースに収納したままの状態で、ブラシの末端に、本体の先端部を差し込む。そしてブラシの柄の部分を手で押さえながら、本体をひねり、本体とブラシのツメがしっかり噛み合えば、取り付けが完了する。ヘッド部の柄を抑えながら行なうため、基本的にはブラシに手を触れる必要はない。

ブラシをケースに収納したままの状態ブラシの末端に、本体の先端部を差し込む本体を差し込んだところ
さらに本体をひねって本体とブラシのツメを噛み合わせる本体とブラシのツメが噛み合ったところ

 組み立てた状態での歯ブラシのサイズは、長さが197mm。手にとってみると、持ち手部分の直径は15mmと細身で、持ちやすい。

 ブラシ毛の部分を見てみよう。形は、上から見ると楕円形だ。周囲を囲む白い毛は、細かい部分の歯垢を落とす「円形毛」で、中央の青い毛は、歯の表面の着色汚れを落とす「ホワイトニング毛」となっている。電動歯ブラシになっても、歯の美白効果を掲げるセッチマブランドらしさは、そのまま残されている。

ブラシの形は上から見ると楕円形をしている横から見ると、長い毛と短い毛が組み合わされているのがわかる長い毛と短い毛を組み合わせて、細かい部分の歯垢を落とすという

 さっそく歯を磨く。1分間の振動数は約10,000回ということで、低周波でパワフルな振動というよりは、おとなしく感じるが、歯の汚れなどはちゃんと落ちていた。

 動作音は、製品情報によると約45dB。使っていて特に耳障りということはなく、今まで使ってきたほかの電動歯ブラシと大差なかった。

 なによりも使いやすさを感じたのは、ブラシの柄の細さだった。柄の直径は5mmで、しっかり口を閉じたままでも、奥歯のほうまでしっかりブラシを突っ込んで磨けるのだ。これなら、歯磨き粉で泡立ったヨダレが口から滴り落ちたり、飛び散る心配がないので嬉しい。

ブラシの柄の直径は5mmと細い奥歯のほうまでしっかりブラシを突っ込んで磨ける

 普段自分が使っている電動歯ブラシ2本と比べても、ブラシの柄が細いことは一目瞭然。さらに、本体は持ち運びできるコンパクトサイズながら、ブラシ部分は約20×10×10mm(幅×奥行き×高さ)と、普通の歯ブラシ並みの大きさ。携帯には便利でも、ブラシが小さくては元も子もないが、これなら磨きやすい。

普段自分が使っている電動歯ブラシ2本と比べると、ブラシの柄が細いことは一目瞭然だブラシ部は電動歯ブラシとしては横幅がある

 この製品の良さとしては、清潔感も挙げられる。ケースには通気孔が開いていて、ブラシを乾かせるようになっている。

 この製品を女友達2人にも見てもらったところ、2人とも口を揃えて「清潔感がある」と評価した。本体からブラシを取り外して収納するため、水分が入り込みやすいツメの周りや、本体とブラシの隙間まで、しっかり乾かせるからだ。キャップを閉めるタイプの電動歯ブラシの場合、隙間に入り込んだ水分が気になるのだが、この電動歯ブラシなら安心だ。衛生的に管理するためなら、使うたびに本体とブラシを取り外すのは手間ではないと感じた。

 逆に、物足りない点を挙げるとすれば、なんとなく全体の作りがおもちゃっぽい感じがしてしまうところだろう。素材に軽量タイプのプラスチックを採用しているからだろうが、ガシガシ磨いていると柄がしなり、柄やツメの部分が折れたり外れたりしないか心配になる。

 また、ボタンは、ONスイッチとOFFスイッチが別々で、文字による説明がない。個人的には、スイッチをON/OFFで1つにまとめたほうが使いやすかったと思う。

ケースには通気孔が開いている旅行にもピッタリの軽さと収納性だったボタンは、ONスイッチとOFFスイッチが別々で、文字による説明がない

 とまぁ、色々思う所はありつつも、使いやすさに惹かれて毎日持ち歩いているのが現実である。なお替ブラシは、2本入りで525円と手ごろな価格なので、継続して使用するには良さそうだ。連続使用時間は240分で、朝昼晩、1回5分ずつ磨いても、2週間以上は電池が持つため、長期の旅行や出張にも適している。

 口の小さな人だけでなく、衛生面を重視したい人や、子供の歯磨きにもオススメの歯ブラシだ。電動歯ブラシ市場が花盛りで、様々なタイプのものが出てきている今こそ、自分にピッタリの1本を見つけていただきたい。






2011年6月15日 00:00