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家電製品ミニレビュー

パナソニック「音波振動ハブラシ ポケットドルツ EW-DS11」

〜持ち歩きたくなる携帯用電動歯ブラシ
by 阿部 夏子
パナソニック「音波振動ハブラシ ポケットドルツ EW-DS11」

 ランチタイム後の女子トイレは大盛況だ。お化粧を直したり、立ち話に興じたり、中でも目立つのが歯磨きをしている姿。雑にパソコンのデスクの前で昼食を取るような編集者はともかく、営業で人と話す機会がある人や、女性としての身だしなみに気を配っている人にとって、食後の歯磨きはもはや定番になっているようだ。

 おのおの持参した歯磨きセットを手にしているが、そこに電動歯ブラシの姿はない。自宅では使っているけど、会社にまでは……というのが実情のようだ。自宅で電動歯ブラシを愛用している私としても、一度使うとヤミツキになるあの感覚を外出先でも。と思うことはあっても、なかなか行動に移せないというのが本当のところだった。

 今回はそんな人にぴったりの商品、持ち歩くために作られた電動歯ブラシ、パナソニックの「音波振動ハブラシ ポケットドルツ EW-DS11」(以下、ポケットドルツ)を紹介しよう。


メーカー パナソニック
製品名 音波振動ハブラシ ポケットドルツ EW-DS11
希望小売価格 オープンプライス
購入場所 ヨドバシ.com
購入価格 3,980円


 ポケットドルツは、携帯性を第一に考えた電動歯ブラシだ。

 パナソニックは、既存のアイディアを使いながらもデザインやコンセプトで、それを新しいものに見せるのが得意だ。先日レビューしたマッサージソファもしかり、センサーを使った運転制御を「エコナビ」と銘打つあたりも感心してしまう。アイディア自体は、他のメーカーもやっていることなのに、いかにも新しいことだと思わせてしまう。その意味では、ポケットドルツもそれに当てはまる。

 というのも、携帯するのを前提とした小型の電動歯ブラシは探せば意外にすぐある。ただ、それを実際に持ち歩くかとなると、うーん……となってしまう。ポケットドルツの新しいのは、女性ユーザーにターゲットを絞ったところだ。ただでさえ、荷物が多い女性が電動歯ブラシを持ち歩くためには、いくつか超えなければならないハードルがある。ポケットドルツは、本体サイズ、そして清潔性、さらにはデザイン性まで配慮して、女性が持ち歩きたくなるような製品となっている。

 まずは、本体サイズからみていこう。サイズは1.8×2×16mm(幅×奥行き×長さ)で、携帯用の電動歯ブラシとしては、大きくもなく小さくもない、はっきりいって普通のサイズだ。ただ、違うのがカバーを付けると、それが何なのか分からなくなるような、直線的な構造であるということ。歯ブラシには持ちやすさや、滑りにくさを重視してグリップ部分が曲線になっていたり、凹凸が設けられていることが多い。ポケットドルツではそのような凹凸は全て排除して、まるで文房具のような直線的なラインを採用している。実際、ポケットドルツを私の雑多なデスクの上に置くと、探すのに苦労するほどだ。

製品本体。均一な太さになっており、パッと見ただけでは何かわからない フタを取り外したところ デスクの上にポケットドルツを置いたところ。文房具やコスメのようなさりげないデザインで電動歯ブラシらしさがない
しっかりしたフタが付いているのでバッグの中に放り込んでおくこともできる。1日動き回ってもフタが外れるということはなかった

 携帯するという用途で、特に気になるポイントが清潔性だ。ポケットドルツでは、付属のフタでそれをカバーしている。このフタがなかなか頑丈な造りで、デジカメやら、一眼レフやら、パソコンやらがごたごたしているバッグの中に放り込んでおいて、1日歩き回っても外れるということがない。きちんと両手を使って、端から引っ張るようにしないと開かないのだ。これは、フタの構造というよりは、全てを均一な太さで揃えている本体の造りが関係しているように思う。凹凸がないので、どこかに引っかかってフタが外れるということが少ないのだ。

 デザインについては、本体サイズのところでも述べたが、ここではカラーリングについても触れたい。今回は黒を選んだが、ポケットドルツでは女性を意識して全5色を用意。色は黒、赤といったような濃い色から、シルバーやピンクのような淡い色までグラデーションで用意されており、色を選ぶだけでも女性としてはテンションがあがる。

  また電動歯ブラシ“らしくない”デザインも好印象。女性用化粧室に置いてあっても、いかにもな感じがせず自然に馴染む。

女性用の化粧ポーチに無理なく入るサイズ。化粧品と見間違うかのようなデザインだ 自宅の洗面台に置いたところ
ポケットドルツでは全5色を用意する 化粧室の歯ブラシ置き場に置いたところ。サイズも普通の歯ブラシとそう変わらず、馴染む     
操作は電源の入/切だけ。スイッチも1つだけのごくシンプルなも

 肝心の機能はというと、こちらはごく、シンプルなものだ。電源の入/切だけで、回転速度の選択などの機能は一切省略されている。振動は、1分間に16,000ストロークの音波振動となっている。

 振動や回転スピードは、充電式タイプのものに比べると正直物足りない。

 逆に機能を抑えた利点としては、使っていても気づかれにくいという点がある。たとえば、会社の化粧室でブーンという音を出しながら盛況に歯ブラシをするのは、女性でなくても気がひけるだろう。また、歯の表面で感じる、電動歯ブラシ独特のあの磨き心地は再現されているので、会社や外出先で使うサブの歯ブラシとしては充分満足できる。手で動かす普通の歯ブラシとは違う爽快感が得られる。

 感心したのは、これだけ小さい製品なのに、手に振動が伝わらないということだ。実は私は、電動歯ブラシの振動が手に伝わるのが苦手で、充電タイプの製品を使い始めた当初は手にタオルを巻いて使っていたりした。ポケットドルツは、意外なほど振動が少なく使いやすく感じた。

 もう一点、特筆すべきはブラシの形状だろう。ポケットドルツのブラシは、女性の口腔に合わせたものを採用しているという。男性に比べて小さい女性の口腔に配慮して、口の中を傷つけないようにサイドに極細毛、先端に山型の毛、中央にフラットな毛をそれぞれ配置。ブラシの形状だけを見ると、なるほど、普段使っている歯ブラシの形状とはかなり違っている。

ヘッド部分 横から見ると真ん中がへこんでいる造りになっているのがわかる

 実際に使ってみると、まず感じるのは、ヘッド部分が普通より小さいなということ。その分、1つ1つの歯を丁寧に磨くことになる。特に便利に感じたのは、前歯など歯の表面を磨くとき。中央がフラット、両端に高さがあるので、うまく歯の表面と歯間にフィットする感じだ。

電源はアルカリ単四乾電池1本。寿命は約3カ月だ

 電源はアルカリ単四電池1本で、寿命は約90日。単四電池ならどこでも手に入れやすく、無くなってもすぐに補充できる点も嬉しい。

【お詫びと訂正】初出時、使用乾電池を単三と表記しておりましたが、正しくは単四電池の誤りでした。ここにお詫びして訂正いたします。

 正直、使い始めるまでは、単純に小さくなって、携帯できるようになっただけでしょ――と思っていたポケットドルツ。使い始めると持ち歩きたくなる要素が満載で、これならば持ち歩きたい、というより歯ブラシはどこでも電動が一番とまで感じるようになってしまった。

 自宅では、絶対電動派、でも外出先までは……と躊躇していた人にぜひ試してもらいたい製品だ。





2010年4月15日 00:00