家電製品ミニレビュー
夏野菜の準備、草むしりに「除草バイブレーター」が大活躍!
2018年5月11日 07:00
暖かくなってきた5月にもなれば、夏野菜の収穫に向け苗を植えるという方も多いだろう。野菜でなくてもガーデニングに精を出すなんて人も多いはず。さらには庭や道端に生えた雑草が大きく育つ前に草抜きしておきたい。そんな土いじりの多い季節にオススメするのが、ムサシの「除草バイブレーター」だ。
メーカー名 | ムサシ |
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製品名 | 除草バイブレーター WE-700(本体のみ) |
価格(編集部調べ) | 5,311円 |
大きさはアイロンサイズ。ここに熊手がついていて、電源を入れると激しい振動を起こし、雑草を根こそぎ抜いてしまうという機械だ。DIYに詳しい方なら、「ジグソー」そのものと思っていただいていいだろう。ジグソーは刃が上下に動くが、本機は熊手が前後に動くようになっている。
草刈り機の革命! 熊手&振動で雑草を根こそぎ引っこ抜く
草刈り機と言えば、長い棒の先に丸いノコギリの刃が付いていて、ギュンギュン回って草を刈り取るというイメージだ。しかもエンジン式なのでブンブン! とけたたましい。最近では安全性や軽さを考慮して、丸い金属の刃からナイロンの細い紐で叩き切るタイプに変わった。実は田舎の爺ちゃんが農業をやっているので、草刈りを手伝ったりするのだが、エンジン式でもモーター式でも、どんどん草が切れるのは物凄く楽しい(笑)。そして男性が歓喜するアイテムのひとつだ。
しかし! この手の草刈り機は、草刈りを終えるのも早いけど、再び生えてくるのも早い。なぜなら、根っこが残ってしまうから。5月に刈ると梅雨明けには再びボーボーなんてことも。
でもムサシの除草バイブレーターは、草を根こそぎ引っこ抜く。仕組みはとても簡単だ。機械の先についているのは、刃ではなく熊手。いっぽう本体は、モーターで激しく震える(熊手を前後に動かす)ようになっており、熊手を土に引っ掛けて、そっと力をかけると、振動で先端がどんどん土にめり込んでいく。
熊手の指の間には、雑草の根元が捕らえられるので、今度は振動を与えながら軽く引き抜くと、根こそぎ雑草が抜けるというわけ。
しかも根っこに付いた泥は、振動ですっかり落ち、雑草だけが残る。タンポポや背の高い雑草は、根が深いのでかなり深く熊手を入れて、根っこを捕らえたら引き抜くといい。
持ち方は片手で本体のハンドルを握り、もう片方の手を引き抜き用のグリップに添える。根の深い雑草は、引き抜きグリップに力を入れるとスポッ! と抜けてくるだろう。
スイッチの操作は、赤いボタンを押しながらスイッチを奥にスライドさせる。これでONの状態が固定される。電源を切る場合は、赤いボタンを押すと、スプリングの力で自動的にスライドスイッチが「切」に動き、電源が切れるようになっている。
それほど根っこが深くないときは、表面の土を1〜3cmほど削り取るように熊手を入れていけば、効率よく草刈りできる。振動はかなり強く、畑のように耕した土なら機械の重さだけで、どんどん熊手が深く入っていくだろう。車で踏み固められたような土でも、軽く手を添えておけば、表面に砂利が敷いてあるような場所でも草むしりできるほどだ。
なお、本体のみではコンセントの電線が付属していないので、必ず10m延長ケーブルとのセットを購入すること(実売価格:1,983円)。これは本体側のコンセント差し込みが屋外用の防水&断線防止機構が付いているためだ(振動が激しいので通常のコンセントケーブルを使うと脱落しやすい)。さらに延長したい場合は、同じ10m延長ケーブルを購入してもいいし、他社製の屋外用の延長ケーブルを用意してもいい。
オプション品も豊富でさまざまなシーンに対応
座り込んで作業が大変という場合は、「除草バイブレーター用ハンドル」(実売価格:3,980円)がオススメ。立ったまま作業できる延長用ハンドルで、取り付けも簡単。本体のハンドルを取り付け、金具で挟み込みツマミの付いたネジを閉めるだけ。力も道具も必要ない。
ハンドルの長さは身長にあわせて調節できるようになっている。ハンドルには両手で引き抜くためのグリップもついているので、力も入れやすく使いやすい。
また、先端の替え刃も色々用意されている。標準添付の熊手より一回り小さいものは、残したい花や野菜と雑草を選別しながらの作業に最適。コンクリートやアスファルトのすき間から生えている雑草を刈るなら、鎌のような薄刃を使うといい。
草むしりの時間はこれまでの1/6に! 疲労は1/10以下!
とにかく作業が早く終わる! これに尽きる。写真の場所は、根の深い雑草が多いので、例年なら半日かかる場所。しかし面白いように雑草が抜けるので、草むしりが楽しい! しかも作業時間は1時間で終わってしまった。
車で踏み固められた砂利道に生えた雑草も、除草バイブレーターなら簡単に草むしりできる。
なおコンセントのいらないバッテリー式も発売されているが、小さなガーデニングの耕した土に使うならいいが、長時間固い土と根っこの深い雑草のタッグと戦うならコンセント式が絶対にオススメだ。電源がない場合は、車のシガープラグから100Vの電源を取れるDC/ACインバータを別途購入するといい。ただし「擬似正弦波」とあるものは、モーターがうなったり動かない場合があるので、必ず「正弦波」と表示のあるものを選ぶこと。
家庭菜園やガーデンニング、庭や裏路地の草むしりが10倍ラクになる本機。男性だけでなく、女性にもオススメしたい。