家電レビュー

手ごわい雑草との戦い、コメリの草刈機で完全勝利 掃除機感覚で使えた

B-Share 充電式草刈機 グランドトリマー BS18VGT

家庭菜園を趣味に持つ私。畑を借りて毎週末通っては土いじりを楽しんでいる。野菜がすくすく育つのが楽しいのは事実だけど、実際は夏の家庭菜園なんて体感の8割が雑草取りで、残りが収穫や管理って感じだ。

48m2という猫の額ほどの広さの畑とはいえ、1LDKの家くらいはあるので、1人で手作業で草を取るのはなかなか大変な作業である。汗だくで綺麗にしても翌週にはまたリセットされている。そんな毎週毎週雑草と戦う私に「使ってみますか?」と草刈機の体験レビューの機会が訪れた。

ということで、コメリの「B-Share 充電式草刈機 グランドトリマー BS18VGT」を1カ月ほどみっちりガッチリ使わせてもらった。最初に一言で感想を言うならば、「もうこれがない時の私には戻れない」である。価格はバッテリーと充電器付きで17,800円だ。

B-Shareシリーズはホームセンターのコメリが展開するオリジナル電動工具・園芸機器シリーズで、様々な工具や機器を同じバッテリーで使える、DIYや園芸好きにはたまらないシリーズである。

軽作業向けの工具を展開する10.8Vシリーズと、パワフルな作業にも向く18Vシリーズの2シリーズで展開されている。さすがホームセンターオリジナルという感じで、個人ユーザーのニーズをしっかり押さえた機能を持ちつつ、お値段はけっこう抑えられている。

このバッテリーは様々な機器とシェアして使える

今回の草刈機「BS18VGT」は18Vシリーズの商品なんだけど、「え!? 草刈機ってこれくらいの値段で買えるの!?」というのが最初の正直な感想だった。以前から草刈機に憧れを持ちつつ、狭い畑の個人の小さな趣味だし、機械を買って導入するという発想には思い至らなかった。

刈払機とも呼ばれる草刈機にも色々あって、ガソリンを入れて使うエンジン式と電動式(コード式/充電式)がある。一般的な農家や敷地管理を行なう業者が使うのは、パワフルで長時間運転が可能なエンジン式で、一般家庭のお庭などで使うのが軽量で静かな電動式というイメージがある。

そして刃は刈るものや場所などで変えるけれど、チップソーという金属の円盤を回転させるタイプと、ナイロンコードを高速で回転させて草を叩き切るナイロンカッターというものを使うタイプがある。

どちらも刃の部分を高速で回転させることで草や枝を刈り取っていくものなので、小石が跳ねてしまって失明したとか、滑って転んだはずみに刃が当たって大怪我したとか、そんな事故が毎年起きているほどに注意が必要な機械でもあるのだ。

チップソーやナイロンカッターを使う時には、保護メガネや手袋に安全靴と、かなりしっかり防護して草刈りをしないといけないため、ちょっとした趣味に使うのにはハードルが高かったということもある。

ところがである。この「グランドトリマー BS-18VGT」は、回転式の刃ではなく、バリカンタイプの草刈機なので、キックバック(跳ね返り)の心配もなく安心して使えるのである。パッケージの写真の使用者もけっこうな軽装で、軽い感じで草刈りしている! 普段の畑の作業着のまま使えるのは、草刈機のハードルが一気に下がる!

バリカン式の刃で、手軽に草を刈ることができる
草刈機が入っていた箱にも軽装で草刈りする姿が

早速ワクワクしながら草が生い茂る畑に向かう。普段コツコツと草むしりしないとどうしようもなく追いつかなくなってしまうけれど、焦る気持ちを抑えて、あえて3週間ほど放置していたので、雑草がボーボーだ!

「BS18VGT」は伸縮式ではないので全長1,640mmとけっこう長い。庭で使うにはいいけれど、私のように畑まで持ち運ぶみたいな場合には、ちょっと嵩張るかもしれない。

だが、我が家の車は自転車すらそのまま載せられるので全く問題ない。刃の部分にはカバーが付いているので誤って怪我をする心配もない。そのまま車に放り込んで畑へ。ボッサボサに雑草が生えた畑は、普段の私ならゾッとして卒倒しそうなほどの光景である。頑張ってくれよ草刈機! 草刈りする時の服装は普段通り。楽なだけじゃなくて暑さが違うので助かる!

車に載せていざ畑まで
雑草を放置していたので、けっこう大変な状態になっている
バリカンタイプの草刈機なので、いつもの畑作業の格好のまま挑む

本機は安全ロックボタンを押してからスイッチレバーを握ることで初めて動く安全設計。掃除機感覚で草刈りできると書いてあって「またまたぁ」と思ったけど、本当にちょっと重たい掃除機のように地面をなぞるだけで草が簡単に刈れる。

高く伸びるタイプの雑草も地面に這って広がるようなタイプの雑草も、どちらもお構いなしに刈れて「すっっっげー!」と思わず感動の声が出た。

スイスイ刈るには最初少しコツがいるが、グリップ/補助輪/ヘッドの3カ所が各4段階で角度調整できる。ハンドルポール自体は伸縮しないものの、この角度調整によって自分の身長や地面の傾斜に合わせた無理のない姿勢(刈りやすいポジション)を作ることができる。

ロックボタンを押してからレバーを握る
グリップ4段階調整
ヘッド4段階調整
補助輪4段階調整
身長差があっても角度調整でいい感じで使える

野菜が植わっている畝(うね)と畝の間を順に刈っていく。ブレードの幅は300mmなので、狭い畝間でもそんなに神経を使わずに、野菜を傷つけず雑草だけをスイスイ刈っていける。スイスイ刈れるとはいえ、バッテリー込みで4kgほどあって、土の沈みなどもあるのでそこそこに力は必要だし、そこそこには疲れる。

スイッチレバーをずっと握りしめていると、それなりに握力も必要で、手のひらがけっこう疲れた。夫は「手のひらは全然疲れない」と言っていたので、握力の問題かもしれないし、もしかするとハンドルの角度が合っていなかったのかもしれない。

それにしても、普段めちゃくちゃ時間をかけて汗をだくだく流しながら鎌で刈っていく畝間の草刈りが本当にあっという間に終わってしまった。ガーッと刈ってから、「本当に刈れてるの?」と半信半疑で草をゴミ袋に入れると、草で覆われていたところから土が見えてきて「おぉー、ちゃんと刈れてる!」みたいに驚く(笑)。

草刈機楽しい! サクサク刈れて快感!
長い草も進むだけでバサバサ倒れていく

そして刈り残しの細かいところも刈っていく。バリカン式の草刈機の良い点は、安全面だけでなくマルチ(土に被せているビニール)を勢い余ってザクっと切ってしまう心配が回転式に比べてかなり低いところだなと思った。

ギリギリまで草刈機で刈ることができるのがめちゃくちゃ便利! 畑だけじゃなく、お庭でも壁ギリギリまで安全に草刈りすることができるだろう。畝間の草刈りはほぼ手作業要らずで綺麗に仕上がった。

「これ本当にすごいね」とかなり感動するとともに「今までの苦労はなんだったんだろうか」という気持ちにもなる。そして1度でも知ってしまうと、知らなかった頃の私には戻れない。もう手刈りで草刈りなんて絶対できない体に一瞬でなってしまった(笑)。

あっという間に綺麗な畝間(うねま)になった!
全体は刈り切れなかったけれど、短時間でかなり綺麗になった。すごい!

よーし、一気に全部綺麗にするぞー! と張り切ってどんどん進めていっていると、畑の3分の2弱程度でバッテリーが切れてしまった。コツを掴むまで足踏みして同じ箇所を刈っていたりしたことを考慮しても、48m2の草刈りを1回の充電で賄うのは難しそうだ。

「こっちを先に刈ればよかったー」と、雑草ボーボーエリアを前にいきなり梯子を外されたような気分でその日は終了。実際に草刈機を動かしていたのは30分くらいだろうか。予備のバッテリーをもう1つ買って、バッテリー2個で挑む方が良さそうだ。付属の2Ahの電池1つ追加したら十分だろうけれど、今後別の機器を追加してバッテリーをシェアすることを考えると、大容量4Ahの電池を追加しておいた方が良いかもなぁんて考えてしまうのは、シリーズの沼の始まりなのかもしれない(笑)。

充電は専用の充電器に電池をセットするだけ。2Ahのバッテリーならば約40分で充電できる。ちなみに4Ahのバッテリーの充電は約80分。シンプルに、容量が倍になれば充電時間も倍になる。

充電器にセットすると赤色のランプが点灯する。緑色のランプが点灯したら充電完了だ。けっこうあっという間に充電できるので、「あ、充電忘れてた!」と朝起きて思い出しても、家を出る準備を済ませている間に充電できるのはうれしい。

バッテリーは専用充電器にセットするだけ

気を取り直して翌週、残りの草を刈りに行く。さらに1週間放置した畑の雑草はとんでもなく酷いことに。ここまで伸びると、草の根元は見えづらく刈りづらかったけれど、それでも伸び切った草が絡んで動かなくなるなんてことはなかった。

途中2回くらい枝のような太めのものが絡まった時に止まってしまったので、それは手で取り除いて再開する。安全設計なので、いきなり稼働して危険! なんてこともなかった。掃除機で大きなものを吸い取って止まった時と同じ動きだ。

太く長い草もサクサク刈れるこのバリカン刃の切れ味にはけっこう感動。この切れ味がどれくらい続くかは気になるところ。草刈機に限らず、こういう機器に強くない私、導入に躊躇してしまう要因の1つがメンテナンスだ。

自分でメンテナンスをするのか、それともお店に持ち込めばいいのか、お店で問い合わせるにしても、ど素人の私はうまく質問できる自信もない。でも、この草刈機の取扱説明書には、替えブレードの型番からブレードの替え方も親切丁寧に図で説明されていて、私にも難しくなさそうなので非常に安心した。長く使うためには大切なポイントである。

雑草が伸びすぎてもはや畑じゃないみたい
同じ場所と思えないほどに綺麗な畑に戻った
ブレード交換も簡単にできそうで安心

2週に渡って全体を大体刈ったところでさらに翌週末。雑草がボーボーに伸びきっている場所はもうないけれど、2週も経つと前に刈ったところの草がそこそこ伸びてくる。それが夏だ。少しずつ草が伸びた畑の畝間全体をガーッと刈っていく。

この子がいたら雑草との戦いに負ける気がしない。全然余裕で勝てる! そして、毎週こまめに刈ってさえいれば、全体を刈り直してもバッテリーが切れることがなさそうなので、予備のバッテリーは不要かもしれないと思い直した。週に1回掃除機をかけるようにササっと草刈り。もはや家事みたいだなと思って少し笑ってしまった(笑)。

その日は雨上がりで土が濡れていて、補助輪も刃も土でドロドロになってしまった。さすがにそのままでは車に載せられないなぁと思い、土を水で洗い流し綺麗にする。水道とたわしで洗うも、なかなか簡単に汚れが落ちない。高圧洗浄機で一気に落としたい。同じシリーズで高圧洗浄機が出ないだろうか。畑で草刈りをして、その場でバッテリーを付け替えて高圧洗浄機で一気に綺麗にできるのが理想! なぁんて考えてしまう。

そして洗い落として気づいてしまった。2週にわたり使用後そのままにしていたので、刃の部分に軽くサビが出てしまっている! ちゃんと土を落としておかないと、土に含まれる水分で錆びてしまうのか。

使ったら綺麗にする。これは草刈機に限らず鍬なんかでも鉄則だし知っていたはずなのにと反省。使った後は綺麗に草や土を洗い流して乾かしてから、市販のお手入れオイルを付ける。長く使うコツは丁寧に大切に扱うこと。初めて使う便利すぎる草刈機を前にして基本を完全に忘れていた。

土が濡れているとけっこう汚れる
お手入れは大事! 大切に扱わないとダメ絶対

1カ月ほどみっちりがっつり使ってみたけれど、本当に畑作業が感動的に楽になった。駆動時間やパワーを考えると、広域を整備するような使い方には物足りないだろうけれど、お庭の手入れや私のような小さな畑のお手入れをする人にはぴったりしっくり最高な1台だと思う。

ヘッドと補助輪の角度を調整するとまっすぐになるので、お庭の倉庫や玄関のシューズインクローゼットなんかに立てかけて保管しておいてもさほど場所を取らない。

この猛烈に暑い夏に、汗だくになりながらしゃがんで草刈りをしていたのはもう過去! あまりに快適すぎて、「これさえあればもっとやれるなぁ」と、畑をもう1区画追加で借りようかなぁなんて思っている私(笑)。夏の草刈りは本当にエンドレスで、週に1度は使うことを考えると、今更ながら絶対の必需品だなと思う。この草刈機が完全に手放せない最高の相棒となってしまったのでありました。

あまりに快適すぎる!
徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。